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2018.11.12
ゆずと歴史をめぐる1泊2日、高知の旅
高知県の東部に位置する室戸市や馬路村は神秘的な自然と歴史が共存し、高知市内からドライブでめぐるのにぴったりなエリア。今回は生産量日本一のゆずを使った料理やおみやげ、自然に囲まれた温泉で心も体もぽかぽかにしてくれる1泊2日の高知の旅にご案内します。

旅の始まりは坂本龍馬像が建つ桂浜へ

まずは高知市中心部から車で20分。弓状に広がる白砂青松の名勝・桂浜へ。ここは幕末の英雄、坂本龍馬が郷里で特に愛した地ともいわれています。海岸沿いには展望台もあるので、波の音を聞きながら散策してみましょう。高台には太平洋を眺めるように高さ約13.5mの龍馬像が建ち、訪れる人々を出迎えてくれます。

本館地下1階にある龍馬像
桂浜散策のあとは車ですぐの場所にある高知県立坂本龍馬記念館へ。龍馬が書いた手紙など貴重な資料を展示する新館と、体験型展示を通して龍馬の偉業を学ぶ本館で構成され、「龍馬への入口」として親しまれています。太平洋に向かって突き出た設計の建物は船をモチーフにされているそう。屋上に上がると太平洋を見渡せ、船の甲板に立っているような気分を味わえます。館内外にある龍馬像との記念撮影も忘れずに。

高知県立坂本龍馬記念館
コウチケンリツサカモトリョウマキネンカン

とってもキュートな洋風おはぎを見つけました

1個129円~。季節によって種類はさまざま
桂浜から車で5分ほどの場所で、古民家を改装したおはぎ屋さんに出会いました。店内には「四万十栗」や「リンゴと紅茶」など、なんともかわいい洋菓子モチーフのおはぎが並びます。四万十の餅米のおいしさを知ってほしいという想いで、おはぎを作り始めたというオーナーの浜田知子さん。フードコーディネーターの大原一郎さん監修のもと、高知食材を中心に、たとえば春にはイチゴ、夏には土佐茶やカボチャなど季節のフレーバーのおはぎを提供しています。「和菓子に厳しい地元のお母さんたちにも褒めてもらえて、ほっとしているんです」と浜田さん。やさしい甘さで、いろんな味を楽しめるおはぎはイートインでも味わえます。

あんこスイーツかしこ

ランチはゆずの村で高知の郷土料理をいただきます

田舎寿司(魚付き)1人前1450円は事前の予約を
高知県東部に流れる安田川沿いの山道を抜けると「ゆずの村」として知られる馬路村にたどり着きます。人口900人ほどの小さな町でゆずの栽培から加工までを行ない、今では「ごっくん馬路村」をはじめ、たくさんのゆず製品を生み出しています。 そんなゆずの村で味わえるのが、高知県の郷土料理「田舎寿司」。ネタにはタケノコやしいたけなど里山の食材や川魚を使うことから「山のお寿司」ともいわれています。シャリは、ゆの酢(ゆず果汁に塩を加え1年寝かしたもの)で味付けされ、口の中にやさしいゆずの風味が広がります。

リンクル化粧水青いゆず(150ml)3000円、リンクル美容液青いゆず(30ml)4800円など
ランチのあとは、ゆずアイテムがずらりと並ぶ「ゆずの森 農産物直売所」へ。ドリンクから調味料、化粧品まで約70種類もある馬路村産のゆずアイテムはおみやげにもぴったりです。

馬路温泉
ウマジオンセン

ゆずの森 農産物直売所
ユズノモリノウサンブツチョクバイショ

体の芯から温まる「北川村温泉 ゆずの宿」にステイ

宿泊料は1泊2日2食付き7000円~
1日目の夜は馬路村から車で1時間ほどのところにある北川村温泉に宿泊を。こちらの温泉は源泉100%、透明のトロトロ湯で、日中は森林浴、夜は満天の星空を眺めながら温まることができます。展望風呂付きなど3タイプ全14室の客室では、木の温もりに包まれた和モダンな空間でくつろぎのひとときを過ごせます。食事はゆずをはじめ地元の食材を使った滋味深い一品を。目の前を流れる奈半利川のせせらぎや山々の自然を眺めながら、時間を忘れてのんびりと過ごしましょう。

北川村温泉 ゆずの宿
キタガワムラオンセンユズノヤド
高知県北川村小島121

地球の息吹を感じる室戸岬を散策

高知県東部にある室戸岬。ここには数千万年間の地殻変動で作られたダイナミックな景観が広がっています。中岡慎太郎像から海岸沿いに延びる2.6kmの遊歩道(2018.10現在一部通行止めあり)では根を岩に絡ませて生息するアコウの樹や、隆起した深海の地層(ダービダイト層)を歩いてめぐることができます。また周辺には空海が悟りを開いたとされる「御厨人窟(みくろど)」や行水をしたといわれる「行水の池」もあり、空海ゆかりのスポットにも触れながら散策を楽しめます。また室戸岬に訪れる際には、室戸世界ジオパークセンターにも立ち寄りを。こちらでは室戸岬の特徴的な地形やその成り立ち、人の営みの歴史を展示や映像で学ぶことができます。
室戸世界ジオパークセンター
ムロトセカイジオパークセンター

料亭 花月の室戸キンメ丼(1600円)
室戸でランチするなら新鮮なキンメダイを使った室戸キンメ丼がおすすめ。室戸市内では9店舗が提供しています。料亭 花月では、ひとつの丼で、照り焼きと刺し身が一緒に味わえます。最後に出汁をかければ、キンメダイ茶漬けとして余すことなく楽しめます。
料亭 花月
リョウテイカゲツ

岩崎彌太郎の生誕地・安芸さんぽ

まる弥カフェのジャム各648円、土佐の十二傑カップオンコーヒー1080円など
室戸市と高知市の間に位置する安芸市は三菱の創業者、岩崎彌太郎の出生地でもあります。ここで訪れたいのが彌太郎の生家前にあるオープンカフェ「まる弥カフェ」。こちらではしょうがやゆず、なすなど高知県の食材を使った焼き菓子やスイーツを購入できます。寒い冬には、ほのかにしょうがが効いた黒糖ジンジャーミルク(500円)で体を温めて。

生家近くには3mもの岩崎彌太郎像が建っています
まる弥カフェのドリンクを片手に、武家屋敷の町並み「土居廓中・武家屋敷」にも足をのばしましょう。生垣に囲まれた屋敷が続き、藩政時代の風情を感じられます。武家屋敷からすぐのところにある安芸市立歴史民俗資料館では、岩崎彌太郎の資料が展示されており、当時の文化や暮らしを知ることができます。また田園風景の中に佇む野良時計は、明治時代に独学で作られたもので、安芸のシンボルとしても知られています。

まる弥カフェ
マルヤカフェ
安芸市立歴史民俗資料館
アキシリツレキシミンゾクシリョウカン
高知市内からひと足のばして、高知ゆかりの偉人や地球の神秘に出会い、心も体もぽかぽかになれる見どころたっぷりのドライブ旅に出かけてみませんか?

【アンケートプレゼント】高知の恵みを10名様にプレゼント♪

〇賞品
馬路村ゆず商品の詰め合わせ
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高知県特産のゆずを使った商品は、東京の高知県アンテナショップでもお買い求めいただけます。
場所:まるごと高知 / 東京都中央区銀座1-3-13
TEL:03-3538-4365
URL:http://www.marugotokochi.com
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質問事項に回答すれば応募は完了です。
応募期間:~11/25(日)まで
賞品の発送:12月下旬
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橘 春花 写真:森 昌史
志国高知 幕末維新博

志国高知 幕末維新博では、土佐が生んだ偉人ゆかりの地など、県内25の歴史文化施設などで貴重な歴史資料の展示を行っています。また、そんな偉人たちを育んだ時代につながる食や自然、地域の「おもてなし」も同時に体感していただけます。”本物の高知の魅力”を心ゆくまで楽しんでください。イベントなど詳細はこちらから→
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