337
2019.09.08
雄大な渓谷美を満喫。幻想的な眺めが広がる「清津峡渓谷トンネル」へ
雄大な岩礁と清流からなる日本有数の景勝地「清津峡」。 そんな「清津峡」には、観賞用として「清津峡峡谷トンネル」があり、3ヶ所の見晴所とトンネルの終点となるパノラマステーションが設置されています。それぞれに異なった観点から外部の自然を感じることができるインスタレーションによって、美しい清津峡の魅力を再発見することができるんです。 メインカット:Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
全長750m。日本三大渓谷・清津峡の魅力を再発見できる場所
東京駅から新幹線とバスを使って約2時間。越後妻有・越後湯沢の旅で是非立ち寄ってほしい「清津峡渓谷トンネル」は、日本三大渓谷の1つとして知られる「清津峡」を鑑賞できる観光スポットです。
清津峡の代表的な岩である柱状節理を入坑口前面に配している
この「清津峡渓谷トンネル」は2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」で人気のアート作品の1つ。 建築家マ・ヤンソン/MADアーキテクツが手掛けたもので、水や火といった自然の要素を利用し、清津峡トンネルを新たなる自然との出会いの場として誕生しました。 雄大な清津峡の大自然をより安全に、より安心して鑑賞できるよう作られたトンネルは全長750m。往復にかかる時間は約40~60分です。
5色に光るトンネルがお出迎え
Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
トンネル内は日が当たらず、常に清流の涼しい風が吹いているため、夏場の温度は21~24度程度。まさに天然のクーラーです。 更に、トンネル通路はテーマを持った5色の色に照らされており、外部からの特別な空間への変遷を演出します。ちょっとした冒険をしているような、ワクワク感を感じずにはいられません。 また、トンネル内の所々には清津峡の四季や自然、成立ちをディスプレイで紹介するコーナーがあり、訪れる人を楽しませてくれます。
トンネルを進みながら、3つの見晴所へ
Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
入抗口から歩くこと約15分、「第1見晴所」が出現。柱状節理という清津峡の雄大な景観美を形成している柱状の岩を間近に見て、風景との出会いの導入を感じられます。 「第2見晴所」には、全体を反射性の外壁で覆われた何とも近未来的なお手洗いがあり、中からも、清津峡の険しい渓谷の風景を眺めることができるそう。
Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
続いては、アーティスティックな「第3見晴所」へ。建築家のマ・ヤンソンが“火”をテーマに作り上げた空間は水滴のような形状の複数の鏡を壁面に配置し、オレンジの光が複数の天窓から差し込む光のように空間を照らしています。
渓谷の景観が反転!幻想的な「パノラマステーション」
Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
長いトンネルを歩き、辿り着いた先に広がるのは、清津峡渓谷トンネル一番の絶景スポット「パノラマステーション」。床一面に峡谷から湧き出る沢水を張り、トンネル壁面にはステンレス板を貼ることによって、外の景色が内部空間に映しこまれ、半円であった外部の風景が円となり、光のトンネルを映し出しています。
Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
4月末頃から新緑が始まり、夏には深い緑と清流、秋は紅葉、初冬は雪景色と、四季によって違った表情を見せてくれるのも大自然ならではの光景です。
Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
トンネル内に湧き出た温泉を利用した足湯も楽しめる♪
Tunnel of Light(Ma Yansong/MAD Architects)
「パノラマステーション」の絶景をたっぷり堪能した後は、入口まで来た道を戻って「清津峡渓谷トンネル」の小さな冒険は終わりです。 トンネルを出た後は、帰り道にあるエントランス施設に立ち寄って、お土産探しや足湯を楽しんでみてもいいですね。
清津峡渓谷トンネル
キヨツキョウケイコクトンネル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
ことりっぷ編集部
の人気記事