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2019.12.10
1000点以上の原寸大の西洋名画が集まる美術館「大塚国際美術館」
徳島県・鳴門市の鳴門公園内にある、日本最大級の常設展示スペースを誇る美術館「大塚国際美術館」は、陶板で原寸大に再現された西洋名画が、1000点以上集まる世界初の陶板名画美術館です。その鑑賞ルートはなんと約4km。中でも空間をまるごと再現したダイナミックな展示は世界を旅しているような感覚になりますよ。
世界を旅するように名画に触れるひととき
徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」は、日本最大級の常設展示スペースを有する「陶板名画美術館」です。山をくり抜いて建てられたという、壮大な敷地には、世界26ヶ国、190余の美術館が所蔵する西洋名画が再現されています。
「大塚国際美術館」の見どころをご紹介
「スクロヴェーニ礼拝堂」では結婚式を挙げることもできるのだそう
イタリア・パドヴァにある礼拝堂「スクロヴェーニ礼拝堂」を空間ごと再現した展示室は、臨場感あふれる体験ができる見ごたえ抜群。一歩中に入ると、聖母マリアを表すブルーの天井や、イタリア絵画の父と言われるジョットの壁画に目を奪われるはず。 現地のスクロヴェーニ礼拝堂では拝観時間が決められており、作品の全てをゆっくり見るのは困難なのだそう。細かい箇所を眺めたり、実際に触れたり写真におさめることができるのは、大塚国際美術館ならではの魅力です。
世界遺産・ポンペイの環境展示
南イタリアのナポリにある世界遺産・ポンペイにあり、かつて大きな別荘であった「秘儀荘」内にある「秘儀の間」を再現した展示は、ポンペイ・レッドと呼ばれる鮮やかな赤色が目を引く作品。欠けている箇所や細かなヒビまで再現した展示は、本場にいるかのような厳格な雰囲気に包まれています。 「大塚国際美術館」では、職人たちが細部の凹凸や色味を追求し、時には現地の作品と照らし合わせを行って作品を作っているそう。ひとえにレプリカとは言い切れない、職人技が詰まった作品が人を引き付ける魅力なのかもしれません。
花瓶に入った「ヒマワリ」7点
開館20周年記念で2017年3月に新設された『7つのヒマワリ』展示室では、ゴッホが描いた「ヒマワリ」全7作品を一度に見ることができます。実際は世界各地に分散しており、全ての作品を一度に見ることができるのは大塚国際美術館だけ。個人保有で現在は見ることができない作品や、かつて兵庫県芦屋市にありながら大空襲で焼失した幻の「ヒマワリ」を忠実に再現するなど、世界でも類を見ない試みがなされています。
光の当たり方で印象を変えるモネの「大睡蓮」
フランスを代表する画家であり日本でも人気の高い印象派の巨匠クロード・モネ。大塚国際美術館では14点の作品を鑑賞することができます。中でも注目は迫力満点のモネの「大睡蓮」。自然光のもとでの展示を願ったというモネの言葉通り、「大睡蓮」は屋外に設置されています。光の当たり方によって印象が変わり、様々な表情を見せてくれる同作品。さらに作品の周りには池が施され、モネが愛したという“青い睡蓮”などが初夏から秋にかけて花を咲かせ、名画とともに楽しむことができます。
モネの「大睡蓮」周辺の池を眺めながら名画をモチーフにしたスイーツを
「おいしぃぃぃ~と叫ぶ ムンクのどら焼きセット」(税込600円)
モネの絵画と本物の睡蓮を同時に楽しみながら、食事が楽しめるカフェ「カフェ・ド・ジヴェルニー」では、名画にちなんだメニューが頂けます。「おいしぃぃぃ~と叫ぶ ムンクのどら焼きセット(阿波晩茶付き)」は、その名の通りムンクの「叫び」をモチーフにしたスイーツ。鳴門特産のさつまいも「鳴門金時」の餡と小倉餡をたっぷり挟んだボリュームたっぷりの一品です。徳島の名産「阿波晩茶」と一緒にぜひ味わって。
6月~9月末には睡蓮が楽しめる
アートがほどこされたお土産は旅の思い出に
「オリジナルアロマオイル <アルルの朝>」(税込1430円)
ミュージアムショップでは、様々な名画グッズが販売されています。展示作品を縮小したオリジナルミニ陶板や、パッケージに名画をプリントした焼き菓子、『7つのヒマワリ』展示室で使用している香りのオリジナルアロマオイルなど、ここでしか手に入らないグッズが多数そろっています。旅の思い出に、お気に入りの作品のアイテムを見つけてみてくださいね。
普段使いできるアイテムも
いかがでしたか? 世界の名画を一堂に鑑賞できる美術館で、旅するようにアートに触れてみてくださいね。
大塚国際美術館
オオツカコクサイビジュツカン
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