255
2019.12.11
月に1度、満月の夜に縁結びをお祈り。月の光りが降り注ぐ「熊野大社」で、パワーチャージ
山形県南陽市の「熊野大社」は、神話のなかで一番初めにプロポーズした神様が祭られている、縁結びにご利益のある神社。月に一度、満月の夜に開催される神事「縁結び祈願祭 月結び」には、多くの人が良縁を願いに参列します。月の光に導かれて大切な人への想いが成就できるよう、祈りを捧げに訪れてみませんか。
“東北のお伊勢さま”と呼ばれる由緒正しい神社
迫力ある拝殿の茅葺き屋根は県内で最も古い
JR山形駅から山形鉄道フワラー長井線に乗り、宮内駅で下車。そこからのどかな風景を楽しみながら15分ほど歩いたところに、「熊野大社」はあります。 創建から1200年の歴史を誇り、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、素盞鳴尊(すさのおのみこと)の3柱を中心に、30もの神様が鎮座しています。 伊弉冉尊と伊弉諾尊は初めてプロポーズをして結ばれたと伝わることから、「熊野大社」は縁結びのパワースポットとして知られています。
満月とうさぎのパワーで良縁を祈願
祈願祭の夜は、参道の石段がライトアップされる
毎月、満月に近い土曜の夜に開催されるのが「縁結び祈願祭 月結び」。良縁にご利益がある神社の祈願祭ということもあり、毎回多くの人が参列します。
願い事を「ねがひぶみ」に託し、お祓いする
古来から月に住むという伝説があるうさぎは、縁を結ぶ動物ともいわれています。そのうさぎのイラストが描かれた「ねがひぶみ」に大切な人への想いを綴ったら、普段入ることのできない夜の拝殿に上がって祈祷を受けます。 夜の神事は昼間よりいっそう厳かな空気に包まれ、背筋がすっと伸びるような気分に。満月とうさぎの神秘的なパワーに導かれ、良い縁も期待できそうです。
水引きの色は月によって変わることもある
40分の神事が終わったあとに授与される「たまゆら守」は、参列者限定のお守り。ていねいに編まれた水引きの守り袋の中には、満月をモチーフにした神符が入っています。カラフルな見た目とコロンとしたフォルムが、かわいらしいと評判なんですよ。
心がときめく授与品が勢ぞろい
「結(ゆわい)うさぎ」
「たまゆら守り」のほかにも、熊野大社には思わず手に取りたくなるおみくじやお守り、御朱印帳がいっぱいです。 「結(ゆわい)うさぎ」は、うさぎをモチーフにした置物で、中におみくじが入っています。うさぎの顔は手書きで描かれているので、ひとつひとつ表情が違うのも魅力。自分だけのお気に入りを見つけてみて。
「折形のお守り」
大切な人へプレゼントするお守りには「折形のお守り」がぴったり。無病息災や厄除け、交通安全など6種類のお守りが、真っ白な美しい和紙に包まれています。
いつも身に付けたくなるシンプルなデザイン
「折形(おりがた)」とは、心を込めて物を包んで渡す礼法のひとつ。和紙でていねいにくるまれたお守りは、贈る人のあたたかい気持ちも伝わってくるように感じます。
米織小紋の「御朱印帳」(2000円)
参拝の記念に御朱印をいただくなら、米織小紋の御朱印帳はいかがでしょうか。モダンな柄とキュートなカラーは、どれも乙女心をくすぐるものばかり。参拝の良い思い出にもなりそうですね。
境内のパワースポットを探してみましょう
最後の3羽の場所は人から聞いたり、教えたりするとご利益がなくなるそう
「熊野大社」を訪れたのなら、本殿裏にある「三羽のうさぎ」は、はずせないパワースポット。拝殿横の小道を通り本殿の裏に回ると、屋根の下部に3羽のうさぎが隠し彫りされています。 2羽までは、手引書に隠れ場所が書いているのですぐにみつけられますが、3羽目は至難の業。もし見つけることができたなら、“願いが叶い幸せになれる”と言い伝えられています。
石鳥居をくぐった先に大イチョウが現れる
石段の入口にそびえ立つ、高さ30mの大イチョウは神社のシンボル。樹齢が推定850年ある大きなご神木をずっと眺めていると次第に心が整い、気持ちよく参拝ができそうです。 「熊野大社」では、元旦1月1日の24時から「元旦祭」が行われるので、初詣に訪れるのもおすすめですよ。縁結びはもちろん、さまざまなご利益が期待できるパワースポットへ、ぜひ足を運んでみてください。
熊野大社
クマノタイシャ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
石山せりこ、画像(一部):123RF.com
の人気記事