明治時代から続く老舗旅館をスタイリッシュに改装

長野県、JR下諏訪駅から徒歩6分のところにマスヤゲストハウスはあります。諏訪湖のほとりの下諏訪町は、古くから温泉宿場町として栄えてきた地域。ゲストハウスの周囲には、御柱祭で有名な諏訪大社や自然豊かな八島湿原などがあります。 明治時代から続く老舗の旅館「ますや旅館」を改装した建物は、趣のあるレトロモダンな雰囲気。どっしりとした門構えが印象的な赤レンガの塀は、100年以上も昔からこの建物を守ってきたものだそうです。内装は古いものを生かしつつスタイリッシュにまとめられています。

いつも誰かが集まっているアットホームなリビング＆バー

宿に併設されたバーには、宿泊者だけでなく地元の住人も集います。夜になると、そこに居合わせた人同士でワイワイお酒を飲む賑やかな光景がみられます。地元の人や旅人同士が交流を深めたりして、皆さんついここに長居してしまうのだとか。週末を中心にライブやワークショップなども開催しているそうです。 バーのすぐ隣には、吹き抜けから明るい光が注ぐリビングがあります。いい具合に年季が入った床や壁は、旅館の改修時に出た古材を使って作られたもの。赤レンガの大きなペチカストーブも備え付けられています。ソファに腰掛けて、無料サービスの珈琲を飲みながらゆったりくつろぎたくなりますね。

ゆったりスペースのベッドが並ぶドミトリー

男女混合のドミトリー。プライベート空間が確保されているので安心

こちらは８人部屋の男女混合ドミトリー。壁に備え付けられたベッドは、ゆったりめにスペースが取られています。べッドの上でも快適に過ごせるように、パソコン台や読書灯、コンセントも備わっています。相部屋ですが、各ベッドにはしきりがついているので、カーテンを閉じればプライベートもしっかり守られます。このほかに女性専用の6人部屋も用意されています。 また、相部屋が苦手という人は、個室を選ぶこともで来ます。ファミリーや小さい子ども連れでも安心ですね。

和室の個室、アララギの間。かわいいモチーフが刻まれた柱や欄間も見どころ

近所には230円で入れる温泉が６つもあります

２階にあるレトロな洗面台は、手作業でタイルを貼ったそう

ゲストハウス内にはお風呂はありませんが、リンスインシャンプーやボディーソープを置いた共有のユニットシャワーが２箇所設置されています。また、古くからの温泉宿場町なだけあって、ゲストハウスの周辺には230円で入れる温泉が6つもあります。友人同士で町を散策しながら銭湯に浸かりに行くのも楽しいですね。

食事は共用キッチンで自炊。近所には美味しいお店も充実

緑色の壁や照明もかわいい共用キッチン。調味料や調理器具なども一通り揃っています。食事は基本的にこちらで自炊することになります。共用のキッチンなので、その日出会った宿泊者同士で一緒に料理をするなんてこともあるそうです。また、歩いていける範囲には、賑やかな商店街やおいしい老舗のご飯屋さんもあるので、外食するのにも不便はないようです。 ドミトリーは宿泊料金の手頃さも嬉しいですが、偶然同じ部屋になった旅人同士で交流を持てるのも楽しいもの。これもまた、素敵な旅の思い出になりそうですね。