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2020.07.10
豊かな感性で生み出されるニューテイストのやちむん
沖縄の伝統的な焼物“やちむん”。古典的な柄から斬新なデザインまで、やちむんにもいろいろありますが、今回出会った器はこれまでのやちむんの概念にとらわれない、ニューテイストのものばかり。食卓を囲む時間がますます楽しくなりそうです。
鮮やかな色彩と繊細なデザインにひと目で引き込まれる「陶房 火風水」

どの器もなじみの料理を華やかに演出してくれる
中城村の閑静な住宅街で見つけた工房の玄関先で、個性的なシーサーが出迎えてくれました。工房主の奥平清正さんと、真穂さん夫妻が作陶する器は、鮮やかな色使いにやちむんの伝統柄である菊や唐草をアレンジした、繊細なデザインの絵付けが印象的です。ハッと目をひく鮮やかなブルーは、沖縄の海の美しさを思い出させてくれます。

陶房 火風水
とうぼうひふみ
素朴な風合いの器を、暮らしのよきパートナーに「工房ことりの」

人気のマグカップシリーズは各2420円
うるま市で活動する森永たつやさんの工房には、森永さんのやさしさとぬくもりが形になったようなやちむんが並んでいます。少しくすみがかったようなシックな色合いが特徴の器は、手に取るとわかる、ぽってりとしたフォルムが手によくなじみます。こちらの器は、慌ただしい日常でホッと息を抜きたいとき、心にやすらぎを与えてくれるベストパートナーです。

工房ことりの
こうぼうことりの
伝統技法を用いたものから独創的なデザインまで抜群の存在感を放つ「一翠窯」

使い勝手に合わせ、形や大きさもさまざま
読谷村に工房兼ギャラリーを構える高畑伸也さん。高畑さんの作品を代表するのが、多種多彩な模様や色で表現されるプレート(角皿)です。やちむんの伝統を大切にしつつ、その枠にとらわれない自由な発想から生まれる高畑さんの作品は、日本のみならずアジアを中心とした海外でも注目されています。なかには、タイで作陶を試みたという貴重な焼締の皿もあります。

一翠窯
いっすいがま
*** 今回ご紹介した内容は、2020年7月にアップデートした「ことりっぷ 沖縄」に掲載中です。より実用的・よりかわいい・より便利な一冊に生まれ変わったことりっぷをぜひ手に取ってみて下さいね。

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安井直美(エディターズ)
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