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2021.03.12
中世の美しい街並みにうっとり♪ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロヴァキア中欧4か国の魅力を紹介します
中世の面影が色濃く残り、欧州の中でもよりヨーロッパらしい美しい街並みを体験できるポーランド、チェコ、ハンガリー、スロヴァキア。通称「V4」と呼ばれるグループを設立し協力・連携しているこの4つの国々には、一度見たら忘れられない景色や建造物、心もお腹も満たされる伝統料理、おいしいおやつなど、たくさんの魅力があふれています。 (写真左上から時計回りに、チェコ、スロヴァキア、ポーランド、ハンガリー)

「ヴィシェグラード・グループ」を知っていますか?

ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの中欧4か国が、友好関係を深め協力していく目的で、1991年にハンガリーの都市ヴィシェグラードで設立したのがヴィシェグラード・グループ、通称「V4」の始まりです。 V4は隣り合う国同士ではありますが、国民性は実にさまざま。おしゃべりが大好きなポーランド人、家族や伝統を大切にする穏やかなスロヴァキア人、友好的で親日家のハンガリー人、ユーモアや冗談を言うのが好きなチェコ人。 そしてどの国の人々にも共通しているのが、少しでも仲良くなれば親身になって温かく迎えてくれること。 V4の国々をめぐってみれば、このような国民性の違いや共通点も体験することができますよ。

ポーランドの古都クラクフで街歩きを楽しむ

(左上から時計回りに)ボレスワヴィエツ陶器、クラクフの聖マリア教会、人気のおやつ「セルニック」(©Blikle)、クラクフのヴァヴェル城
中欧4か国の中で最も国土面積が広いポーランドでぜひ訪れたいのが、南部に位置する古都クラクフです。 1596年にワルシャワに遷都されるまで首都であり続けたクラクフの旧市街には、歴代国王が住んだ「ヴァヴェル城」や、豪華な「聖マリア教会」など見どころがたくさん。1978年には初の世界遺産12件のうちの1つとしてクラクフの旧市街が登録されています。 観光途中にお腹がすいたら、ポーランドの伝統料理「ピエロギ」をどうぞ。もちもちの皮に、肉、ザワークラウト&きのこ、カッテージチーズ&マッシュポテトなどの具材を詰めて茹でて食べる餃子のような料理は、ポーランド人も大のお気に入りです。


また、カフェやレストランで試してほしいのが、クワルクチーズを使った「セルニック」というベイクドチーズケーキ。酪農が盛んなポーランドならではの濃厚な味わいはやみつきになります。 おみやげには、ポーランド南西部のボレスワヴィエツで作られる陶器がおすすめ。愛らしい手描きの模様とぽってりとしたフォルムに、思わず「かわいい!」の声があがるはず。旧市街の中央広場にある「織物会館」内のおみやげ屋さんで買うことができますよ。

ポーランド共和国
https://instytutpolski.pl/tokyo/
ポーランド広報文化センター

チェコでめぐりたい世界遺産の魅力的な街々

(左上から時計回りに)プラハのカレル橋(©Libor Sváček※)、チェスキー・クルムロフ(©Aleš Motejl※)、伝統料理「スヴィーチュコヴァー」、レドニツェ城(©Ladislav Renner※)※チェコ政府観光局提供
チェコといえば首都プラハを思い浮かべる人も多いでしょう。ロマネスク以降のさまざまな時代様式の建造物が残る街並みは1992年に世界文化遺産に登録されています。絵本の中にいるような旧市街、そしてカレル橋を渡ってプラハ城を散策したら、町にくまなく走っているトラムで新市街にも繰り出してみましょう。 チェコにはほかにも、おとぎ話の世界に迷い込んだようなかわいい街チェスキー・クルムロフなど、世界文化遺産に登録されている魅力的な街が数多くあります。 最近では自然豊かでワインの名産地でもある南モラヴィア州が、プラハに次ぐ人気観光スポット。中でも「レドニツェ城」と「ヴァルチツェ城」の2つのお城が楽しめる世界文化遺産のレドニツェ=ヴァルチツェ地区は、一度は訪れたい場所です。

ヴァルチツェ城(©Libor Sváček/チェコ政府観光局提供)

内陸国のため肉料理が多いチェコで食べたい伝統料理は、「スヴィーチュコヴァー」。サーロインステーキに野菜のクリームソースをかけた料理で、ゆでパンの「クネドリーキ」にソースをたっぷりつけて食べるのがチェコ流です。 おやつには「ヴィエネチェック」をどうぞ。ドーナツ型のシュー生地の間にカスタードクリームが挟まっていてやさしいおいしさ。世代を超えて愛される定番のスイーツです。

おみやげを探すなら、プラハに数店舗ある「マヌファクトゥラ」へ。オリジナルスキンケアアイテムのほか、ボヘミアガラス(チェコガラス)などの工芸品もそろっていますよ。

チェコ共和国

美しい景観を求めてハンガリーの首都ブダペストへ

(左上から時計回りに)ブダペストの漁夫の砦、伝統料理「グヤーシュスープ」、ヴィシェグラードの景色、ブダペストの夜景
V4設立の地、ヴィシェグラードを擁するハンガリー。その首都ブダペストはドナウ川両岸に広がる美しい景観が世界的に人気で、1987年に世界文化遺産に登録されています。 街を訪れたらまずはケーブルカーか徒歩で王宮の丘へ。「漁夫の砦」から絶景を楽しみましょう。そして日が落ち、街全体がライトアップされる夜景を体験すれば……ブダペストが「ドナウの真珠」と呼ばれるゆえんがわかるはずです。 ブダペストからひと足伸ばしたいときは、かわいらしい木造家屋が建ち並ぶ小さな村ホッロークーがおすすめです。

ハンガリー料理といえばパプリカ。伝統料理にももちろん使われており、「グヤーシュスープ」は、たまねぎ・にんじん・パプリカ・セロリなどをふんだんに使い、香辛料のパプリカで煮込んだものです。

また、ハンガリーの伝統的なおやつといえば「チムニーケーキ」です。棒に生地を巻きつけて焼き、お砂糖やシナモンをまぶしたお菓子で、とくに焼き立てはふわふわで絶品! 街なかの屋台で購入できますが、最近では日本でも催事などで販売されていることがあるので、見つけたらぜひ食べてみてくださいね。
ハンガリーは伝統的な刺繍工芸でも有名。色あざやかでかわいらしい「カロチャ刺繍」がほどこされた小物はブタペストの中央市場などで手に入ります。おみやげにいかがですか?


ハンガリー
https://wowhungary.com/
ハンガリー観光庁

スロヴァキアで中世の雰囲気をのんびり味わう

(左上から時計回りに)ボイニツェ城、伝統工芸のモドラ焼き、ブラチスラヴァの旧市街の中心フラヴネー広場、スピシュ城
国土のほとんどが山岳地帯の、自然遺産・文化遺産が豊かな国、スロヴァキア。 まずはドナウ川に面する首都ブラチスラヴァを訪れて、見どころやお店が集まる小さな旧市街を散策してみましょう。歴史ある建物を眺めながら古い石畳をのんびり歩けば、中世にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。 また、旧市街から少し歩いた住宅街にある、青と白のメルヘンチックな装飾が愛らしい「青の教会」も人気スポットです。

スロヴァキアにはいくつもの魅力的なお城がありますが、なかでも人気なのがブラチスラヴァから電車で3時間ほどの場所にある、童話の世界に出てきそうな「ボイニツェ城」です。 ほかにも、東スロヴァキアの北部にある、1993年に世界文化遺産に登録された丘の上にそびえ立つ姿が美しい「スピシュ城」も一度は訪れたい場所。廃墟となった城から見下ろす雄大な景色は圧巻です。

スロヴァキアで食べたい伝統料理といえば「ブリンゾヴェー・ハルシュキ」です。ジャガイモと小麦粉を混ぜてゆでたダンプリングに羊乳のブリンザチーズをからめ、カリカリのベーコンをのせたもの。ジンチツァという伝統的な飲み物と一緒に味わいましょう。
実はスロヴァキアは養蜂が盛ん。そこでおみやげも、ハチミツやハチミツ製品がおすすめです。また、「モドラ焼き」と呼ばれる伝統工芸の陶器は、特別なおみやげになりそうです。

スロヴァキア共和国
https://slovakia.travel/en
スロヴァキア観光局
ここで紹介した以外にも数多くの世界遺産・無形文化遺産を保有するなど、訪れた人々を魅了してやまないポーランド、チェコ、ハンガリー、スロヴァキア。 次の旅行では、この中欧4か国で新たなヨーロッパに出合ってみませんか?

【アンケート&プレゼント】合計8名様に「V4各国の素敵なアイテム」をプレゼント♪

左上から時計回りに、スロヴァキア、ハンガリー、チェコ、ポーランド
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で合計8名様に「V4各国の素敵なアイテム」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ ◎賞品(下記より希望商品をお選びください)※各2名様 (写真左上)スロヴァキア:モドラ焼の飾り皿またはクリスタル花器・ビジュアル本・小さなカップのセット (写真右上)ハンガリー:オリジナルノート・クリアファイル・ペン2種のセット (写真右下)チェコ:ビールジョッキ(オリジナル除菌シート付) (写真左下)ポーランド:ポーランド製陶器(カップ・お皿大小どちらか)・ズブロッカ(ウォッカ) 応募期間:~3/18(木)まで 賞品の発送:3月下旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
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佐藤可奈子
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