【週末旅♪】江戸時代の面影が残るレトロな佐倉・成田・佐原・銚子へJR線に乗って
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【週末旅♪】江戸時代の面影が残るレトロな佐倉・成田・佐原・銚子へJR線に乗って

江戸時代、江戸のまちのにぎわいとともに華やかな歴史を刻んだ千葉県北部エリア。城下町の佐倉、門前町の成田、商家町の佐原、そして港町・銚子と個性あふれる独自の文化が育まれてきました。近年は日本遺産「北総四都市江戸紀行」に認定。ノスタルジックな風景のなか、お江戸情緒ただようレトロなおさんぽが楽しめます。東京駅や千葉駅からJR総武本線や成田線を使えば気軽に行き来が可能。春の一日、のんびりと古の文化を感じにでかけてみませんか。 JR東日本では2025年4月~6月の期間中、『とーんときたっ!』北総 春の観光キャンペーンを実施します。各地でさまざまなイベントを開催予定。この機会に、JR線に乗って千葉・北総エリアへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

『とーんときたっ!』北総 春の観光キャンペーン 詳細はこちら

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【佐倉】オランダ風車とチューリップに春を感じる「佐倉ふるさと広場」

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2025年4月1日~20日には「佐倉チューリップフェスタ2025」を開催

JR総武本線と成田線が乗り入れる佐倉は、江戸幕府からとりわけ重きをおかれた城下町のひとつ。中心部の北側には朝日・夕日の名所として知られる印旛沼があり、今も美しい田園風景が広がっています。佐倉には、オランダとの間で歴史的・文化的交流が続いてきたことにちなんで印旛沼の畔に本格的なオランダ風車のある「佐倉ふるさと広場」があります。例年4月上旬~中旬には風車の周辺に一面のチューリップ畑が広がり、牧歌的でかわいらしい風景が楽しめますよ。

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オランダ風車とチューリップ

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佐倉ふるさと広場

サクラフルサトヒロバ

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【佐倉】美しい竹林の小径を抜けて「佐倉武家屋敷」へ

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江戸時代からほとんど変わらない美しい竹林に囲まれた「ひよどり坂」

佐倉は江戸の東を守る要の地であり、「老中の城」と呼ばれるなど城下町も大いに発展しました。JR佐倉駅から北へ15分ほど歩いた旧鏑木小路界隈がかつての武家町のエリア。当時の面影を伝える土塁と生垣の道が残され、青々とした竹林のなかに続く「ひよどり坂」、幕末期からの古木が空を覆う「くらやみ坂」など侍たちが歩いた美しい小径も。

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千葉県指定有形文化財の旧河原家住宅

旧鏑木小路界隈では、通りに沿って江戸時代後期建築の3棟の武家屋敷が「佐倉武家屋敷」として移築・公開されています。とくに印象的なのが、市内最古の武家屋敷とされる旧河原家住宅。こちらでは部屋ごとに江戸時代の調度品がイメージ展示されていて、凛とした空気が漂う武家の雰囲気がリアルに感じられそう。時代劇のロケに使われることもあるそうですよ。

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左上から旧但馬家住宅と庭、旧河原家住宅の居室と台所、旧但馬家住宅裏庭に咲く崑崙黒の花

続いて通り沿いに旧但馬家住宅、旧武居家住宅へ。旧但馬家住宅は当時からこの地に建っているため土地の使い方や植栽も見もの。旧武居家住宅では出土品などの資料の展示も行っています。さらに先には2家分の武家屋敷跡を使った緑地「侍の杜」もあり、佐倉藩の武家屋敷地特有の植栽や景観が広がります。春はエリア一帯が椿の見ごろを迎える季節。4~5月に濃赤色の花を咲かせる崑崙黒(コンロンコク)など貴重な植物も見られますよ。

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佐倉武家屋敷

サクラブケヤシキ

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【佐倉】江戸期の蔵も見学できる「蔵六餅本舗 木村屋」

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「蔵六餅」つぶあん、こしあん、しろあん各180円

かつて「佐倉新町江戸優り」と呼ばれた新町通り。明治時代以降も発展を続け、映画館や寄席が並ぶなど大変なにぎわいだったそう。現在もレトロな建物が残るこの通りに「蔵六餅本舗 木村屋」があります。こちらは1882(明治15)年に銀座木村家の第2号店として創業した和菓子舗。名物「蔵六餅」は亀の甲をかたどった縁起のいい最中で、自家製の餡にふわふわの羽二重餅を入れ、今もひとつずつ手づくりされています。

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左上から時計回りに「上生菓子」1個400円、江戸期の古美術品などを展示する蔵、「葉重」1個170円

季節の「上生菓子」や、サクサクの最中種でクラッシュしたピーナッツとレーズンを入れたクリームをはさんだ「葉重」なども好評。お店が空いているときは店内で「菓子と煎茶」400円~などを味わうこともできますよ。こちらでは店舗の奥に江戸時代後期に建てられた蔵が現存しています。おみやげを探しがてら佐倉の商家建築を見学してみてはいかがでしょうか。

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蔵六餅本舗 木村屋

ゾウロクモチホンポキムラヤ

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【佐倉】新町通りの新しいブックカフェ「選書喫茶もくじ堂」

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甘くてフルーティーな金木犀のクリームソーダ、懐かしい色合いの昭和喫茶のクリームソーダ各550円

老舗が並ぶ新町通りには新しいお店もオープンしています。佐倉市立美術館のすぐ近くにあるこちらは、選りすぐりの本と喫茶が楽しめる一軒。隣町の老舗文房具店で育った佐藤みゆさんが2024年6月にオープンしました。店内は1階が書店になっていて、本棚の奥の階段を上がった2階がブックカフェ。4種類のクリームソーダやオリジナルブレンドのコーヒーを手に、本との出会いが楽しめますよ。

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写真左上から2階店内の本は閲覧が中心、我孫子市の名物「白樺派のカレー」880円~など食事メニューも用意、佐藤みゆさん、印鑑職人の工房だった和の雰囲気ただよう店内

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1階は約30人のオーナーがいるシェア型書店としても親しまれている。「選書体験」は500円

東京・神保町のブックホテルで働いていた経験を生かしたみゆさんこだわりのサービスが選書です。店内にあるシートに記入すると後日2冊の本の書名と選んだ理由を添えたメッセージが届く「選書体験」から、定期的に本が届くサブスクリプションサービスまで多彩なメニューがそろいます。帰りの電車で読む本を探すなら、1階の書店へ。こちらはみゆさんの母・由美さんがセレクトする「絵本日和の本棚」を中心に、市内の古書店のコーナーやシェア型書店スタイルの本棚もあり、新書・古書をおりまぜた思いがけない本との出会いが期待できそう。

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選書喫茶もくじ堂

センショキッサモクジドウ

clock-icon11:00~18:00(火曜は~16:00、木・金曜は~17:00、火曜・毎月第1土曜はドリンクのみ)
pin-icon月・水曜
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【佐倉】「大津屋のピーナッツ」で千葉県産落花生100%のピーナッツバターを

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「大津屋のピーナッツバター」140グラム680円

佐倉の中心部、成田街道に面したこちらは北総エリアの特産品・落花生の専門店。江戸時代に臼井宿にあった旅籠をルーツにもち、1919(大正8)年にこの地に煎り豆加工店を開いたのが始まりという一軒です。 リピーターにこよなく愛されているのが千葉県産の厳選した落花生のみでつくる濃厚で香ばしい「大津屋のピーナッツバター」。砂糖や塩、添加物を一切使わず、店内で丁寧に仕上げたピュアな味わいははちみつなどと一緒にパンに塗るほか、野菜や肉料理にも合うと評判ですよ。

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左上から時計回りに「バターピーナッツ」「味付落花生」各小567円~、アメリカ製のピーナッツバター製造機のある店内、「さやいり落花生」小567円~、「ちょこっとピーナッツ」各130円

風味豊かな千葉県産落花生を自社の工場で加工する多種多様なピーナッツ類も見逃せません。コクがあって味の濃い「千葉半立さやいり」や、粗塩で仕上げた「味付落花生」は、ゆったりと時間をかけて遠赤外線焙煎で仕上げた伝統の品。「バターピーナッツ」は鉄釜で揚げるなど昔ながらの製法を守っています。オリジナルのフレーバーやおつまみ系まで、甘くて香ばしいピーナッツ本来のおいしさに感動してしまうはず。

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大津屋のピーナッツ

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【成田】江戸庶民の憧れの地、成田の門前町さんぽ

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成田山新勝寺の塔が見える表参道

JR成田駅前からゆるやかに下っていく坂道が、そのまま成田山新勝寺へ通じる表参道になっている成田。“成田屋”の屋号で知られる歌舞伎役者・初代市川團十郎との深い縁もあり、江戸時代には「成田詣」が江戸庶民の間で大流行。ご利益や評判が高ければ宗派は関係なく、片道1泊2日をかけて旅行気分ででかける人々で大いににぎわったといいます。

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どこか懐かしい気分になれる門前町。路地の奥にカフェがあったりと発見もいろいろ

現在の表参道には約800mの道沿いに150軒以上の飲食店やみやげもの店が並んでいます。名物の鰻料理の店には旅籠時代から続く名店も多いほか、竹や木、藤を材料に職人がつくる素朴でかわいい実用雑貨を並べる店、昔ながらの生薬をそろえた蔵づくりの薬局などレトロな雰囲気を味わいながらそぞろ歩きが楽しめます。

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午後は平日でも人通りが増えるので静けさを求めるなら午前中に

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【成田】江戸期の重要文化財が建ち並ぶ「成田山新勝寺」

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建立当時の極彩色に彩られる三重塔。奥の一切経堂や鐘楼も江戸期の建立

940(天慶3)年に開山した成田山新勝寺。真言宗智山派の大本山で、弘法大師作と伝わる不動明王像を本尊とし、古くから「成田のお不動さま」の名で親しまれてきました。家内安全、商売繁昌、出世開運など多くのご利益があるとされ、全国から篤い信仰を集めています。広々とした境内には1712(正徳2)年に建立された三重塔、1858(安政5)年建立の釈迦堂など江戸時代中期~後期の貴重な建造物が多く残り、このうち5つが重要文化財に指定されています。

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伝統的に「魚がし」の大提灯が掲げられている仁王門

1830(天保元)年に再建され、重要文化財のひとつである仁王門には「魚がし」の文字が書かれた大提灯が掲げられています。こちらは東京・築地の魚河岸の旦那衆が1968年に奉納したものですが、実は江戸時代の浮世絵でも成田山の仁王門には「魚河岸」の提灯が描かれているのだそう。境内を歩いているとそこかしこの古い碑や桶などにも江戸各地の町名が見られ、江戸っ子の信仰心を深く感じることができますよ。

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左上から時計回りに大本堂と三重塔、釈迦堂、伝統の木札の身代御守のほか出世開運御守や数々の絵馬も

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【成田】成田らしい空間にもときめく「はしらデリ&カフェ」

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蕎麦店時代の建物をいかしたレトロな雰囲気の店内

JR成田駅前の広場から新道と呼ばれる路地を入ってすぐの場所に「はしらデリ&カフェ」があります。こちらは戦時中から続いてきた蕎麦店を孫の藪依里子さん夫妻がリノベーションし、2010年にカフェとしてリオープンした一軒。朝は成田空港の外国人クルーたち、昼から午後は観光客や地元の常連さんと多彩な人が思い思いにくつろいでいく成田の名物カフェです。

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左上から時計回りに日替わりの「スコーン」1個260円~、デリランチ(イメージ)、「チーズケーキ」630円、「抹茶ラテ」500円

お店のメニューのテーマは「日常のごはんとおやつ」。新鮮な食材を使って丁寧に手づくりし、さりげないけれどちょっとうれしくなるようなおいしいものがそろっています。国産小麦を使ってサクッと焼き上げたアメリカンタイプのスコーン、米粉とチーズでつくる濃厚なチーズケーキなどのスイーツはリピーターが多数。季節のお惣菜が並ぶデリランチもやさしい味わいです。

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1922(大正11)年の講札。「東京」「青山」などの文字が見える

店内の壁面には「講札」と呼ばれる参拝客の票札がアートやインテリアのように飾られています。実は依里子さんの家は江戸時代には佐倉藩士、明治維新後に成田で参拝客をもてなす料理店に転身し、その後に蕎麦店になったという歴史が。これらの講札は、伝統にのっとって代々の成田詣の常連たちから納められたものなのだそう。レトロなカフェにゆったりと流れている門前町の時間。成田らしい粋なひとときを楽しんでみては。

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【佐原】小野川沿いを歩くノスタルジックな商家町さんぽ

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映画のワンシーンのような風景が広がる小野川沿いの町並み

江戸と銚子を結んだ利根川の河港として栄えた佐原。流通の大動脈である川と街道が交わる地でもあり、中継地としての繁栄は「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸優り」と歌われたほどでした。現在はJR佐原駅から徒歩15分ほど、利根川の支流・小野川沿いの一画が「佐原の重要伝統的建造物群保存地区」に指定。江戸後期や明治期の商家建築が連なる美しい町並みが広がっています。

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左上から風情あるJR佐原駅と伊能忠敬像、無料で見学できる伊能忠敬旧宅、かわいい商家建築や洋館めぐりが楽しみ

佐原を代表する有力な商家のひとつに伊能家がありました。ここから出た伊能忠敬は江戸期の商人にして天文学者、地理学者。後に日本国中を測量してまわり、実測による初めての日本地図を完成させた人として知られています。公開されている伊能忠敬の旧宅や記念館に足を運んだり、老舗の和紙とお香のお店、特産のさつまいもを使うカフェをめぐったり。歴史ある商家町の新旧の魅力を探して歩いてみましょう。

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小野川沿いに続く柳の並木も風流

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【佐原】手づくりのお芋のパフェや高糖度のお芋のおみやげで話題の「金蜜堂」

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「金蜜芋のお城パフェ」3000円(前日までに要予約)。イタリア産のトリュフ塩、九十九里の天日塩と2種の塩で変化をつけながら味わって

江戸時代から栽培が盛んになり、現在は千葉県が都道府県別で3位の生産量を誇る農産物・さつまいも。なかでも佐原を含む北総エリアは全国トップクラスの生産地なのだそう。そんな地元・香取市内でとりわけ糖度の高いさつまいも「金蜜芋」をブランド化したのが8代続く農家のISHIDA NOUENです。2024年3月には、佐原にさつまいもスイーツの専門店をオープン。毎週金土日曜の3日間だけオープンするカフェで、お芋のパフェや洋菓子が味わえます。

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1~5月限定の「金蜜芋の苺ロマンパフェ」2000円。いちご7粒に金蜜芋のチーズケーキ、手づくりパイなど計12の食材を使った贅沢なひと品

多くの人がおめあてにするのが「金蜜芋のお城パフェ」。主役は最高糖度が70%以上にもなるという金蜜芋をぜいたくにペースト状に練ったクリーム。ほうじ茶やライムのジュレ、りんごのコンポート、サクサクしたカダイフなどパティシエ・宮副氏監修のもとで20種類もの手づくりの食材とあわせ、造形作品のようなパフェに仕上げています。このほか地元産の旬のフルーツなどを合わせた季節限定パフェもあるので、好みで選んでみては。

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写真左上から「金蜜芋ラテ 手づくりキャラメルソースがけ」500円、おみやげにもできる焼き菓子、トロッコのレールがある店内、おみやげ用の金蜜芋のやきいも1袋580円~と干しいも1袋1200円

佐原の歴史的エリアでも目を引くかわいらしい建物は、かつて畳店だった大正時代の建築物。磨き込まれた梁や床に敷かれたトロッコのレールなど当時のままの姿を残しつつ、1点もののアンティーク家具やレトロな電灯などをあわせて大正ロマンを感じさせる雰囲気に。パフェ以外にも金蜜芋を使った小さな焼き菓子や特製のドリンク、ニョッキやグラタンなどのランチ、金蜜芋のやきいもや干しいものおみやげも好評。佐原さんぽの途中で立ち寄ってみてはいかがでしょう。

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【佐原】明治時代から続く「並木仲之助商店」でお香と和紙にふれて

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花の形の「香玉」220円、香立て「つる」1100円

小野川に面した通りに広い間口と美しい格子戸をもち、木製の「和紙薫香」の看板が目を引く「並木仲之助商店」。創業は1901(明治34)年という佐原でも老舗の一軒です。もとは広く日用雑貨・荒物を扱っていたそうですが、のちに日本各地から集めた和紙やお香、お線香を中心とした専門店に。レトロな店内に一歩入ると帳場机の脇で焚かれているその日おすすめのお香のかおりに包まれ、心がほっと癒されていくかのよう。

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リピーターが多い「丹花」シリーズ各770円~、めずらしい和紙のお香「WASHI INCENSE」30本入り935円、その年の干支を販売する「美濃和紙張子 豆干支」各880円、「友禅和紙」1枚1100円~

店内には室内香や線香、さらに天然の白檀だけを使ったものからフランス製の香水をブレンドしたシリーズまで新旧さまざまなブランドがそろいます。スティック形、うずまき形、コーン形など形状もいろいろで、それらに合う香立てや香皿、さらには茶香炉や蝋燭などのグッズも。和紙製品では、日本画のような友禅総柄の和紙や美濃和紙の張り子が評判だそう。ほかにも小さな和雑貨があれこれそろうので、手にとってゆっくりとお気に入りを探してみては。

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建物は1892(明治25)年の建築。昔ながらの素朴な雰囲気も居心地がいい

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並木仲之助商店

ナミキナカノスケショウテン

clock-icon10:00~16:30(土・日曜は~17:00、季節により変動あり)
pin-icon月・水曜(変動あり)
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【銚子】江戸の食文化を支えた銚子でほっこり港町さんぽ

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左上から川口神社、銚子港の夕暮れ、銚子電鉄本銚子駅、江戸時代初期に銚子で醤油醸造を開始したヤマサ醤油(工場見学は要予約)

鉄道や自動車のなかった時代、江戸の町の物流を支える大動脈として発展したのが北総エリアを流れる利根川の水運でした。そんな利根川の舟運の起点となったのが港町・銚子。豊かな太平洋の幸に加え、この地で発達した醤油などの醸造業は江戸の食文化にも大いに貢献したといいます。

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川口神社下の利根川。大河が太平洋にそそぐ場所

大小の漁船が出入りする港をのんびりと眺めたり、銚子大漁節にも唄われ、海の眺めがいい川口神社など豊漁の神さまを訪ねたり。ヤマサ醤油など数ある醤油の醸造元を見学するのも銚子ならではの体験です。JR銚子駅からローカルな銚子電鉄に乗り換えれば、見渡すかぎり太平洋が広がる犬吠埼や、知る人ぞ知るハーブガーデンもすぐ。お気に入りの港町さんぽを楽しんでみてはいかがでしょう。

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【銚子】犬吠埼灯台の真下にあるのんびりスポット「犬吠テラステラス」

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海に向かって大きく開けた建物。奥が犬吠埼灯台

銚子駅から銚子電鉄に揺られること約20分。銚子半島、そして関東地方最東端の犬吠埼に到着します。白亜の犬吠埼灯台を見学したら、すぐ近くにある「犬吠テラステラス」にも寄っていきましょう。こちらは大海原に向き合うように建つ2階建ての複合施設。休憩スペースが多く、太平洋を見ながらゆったりした気分でくつろげますよ。

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展望テラスとハンモックベンチ、犬吠テラステラスマーケット

のんびりくつろぐなら、2階の展望テラスへ。こちらにはハンモックベンチが設置されていて、犬吠埼の海岸線を真正面に見ながらお昼寝気分でくつろげます。同じフロアには、雑貨や食品を扱う犬吠テラステラスマーケットも。ちょっとユニークなのが灯台の町にちなんで灯台をモチーフにした雑貨コーナーが充実していること。世界各地から集めた灯台や船をモチーフにしたかわいいマリン雑貨は、眺めているだけで海旅の気分を盛り上げてくれそう。

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開放感いっぱいのカフェ、シーサイドテラス

犬吠テラステラスマーケットには、銚子をはじめJR外房線エリアの特産品もたくさん並んでいて、ちょっとめずらしくておいしいおみやげを探すのも楽しそう。また、1階には生鮮食品を扱うマルシェ、シーサイドテラスなど2軒のカフェ、銚子の民芸品ラタンを扱うショップなどもそろいます。春の海を見ながら、銚子のカルチャーにふれてみてはいかがでしょうか。

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犬吠テラステラス

イヌボウテラステラス

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【銚子】港町育ちのハーブと花々に親しむ「~海のそばのハーブ園~ハーブガーデン・ポケット」

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シンボルのツリーハウスがあるハーブ園

銚子電鉄の笠上黒生駅から海へと続く坂道を下りていくと徒歩10分くらいで小さなハーブ園に出会います。約1000坪の敷地でハーブを中心とした約200~300種の植物を栽培する「〜海のそばのハーブ園〜ハーブガーデン・ポケット」です。

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2月下旬~3月上旬の「ミモザ狩り」10本500円、春~秋の「ラベンダー摘み取り」20本300円など

訪れる人の多くがお目当てとするのがハーブや花々の体験です。こちらでは手づくりの噴水やデッキのあるガーデンで3月の「ミモザ狩り」、春~秋の「ラベンダー摘み取り」など季節の体験が可能。終了後はブーケやラッピングなどの加工をしてくれるので自宅に持ち帰ってオリジナルのリースやスワッグづくりに挑戦するのもよさそうですね。

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左上から時計回りに「満月オムライス」850円、銚子の夜明け色の「銚子灯台コーラ」500円、「ケーキセット」780円、ハーブティ各種647円など

ガーデンを満喫した後はウッドデッキが心地いいカフェやハーブショップでひと休み。カフェではシングル12種類、ブレンド7種類のハーブティーが味わえるほか、とろとろの卵に数種類のフレッシュハーブと香り高いハーブソースを合わせた「満月オムライス」など多彩なランチやスイーツも味わえます。個性的なメニューならオリジナルのクラフトコーラ「銚子灯台コーラ」はいかが?オーガニックのハーブとスパイス、バタフライピー、銚子の発酵調味料「ひしお」などでつくったやさしい味わいと銚子の夜明けをイメージしたカラーでリフレッシュできますよ。

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~海のそばのハーブ園~ハーブガーデン・ポケット

ウミノソバノハーブエンハーブガーデンポケット

clock-icon9:00~18:00(冬季は~17:00)
pin-icon木曜(祝日の場合は営業、12~2月は土・日曜、祝日のみ営業)
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いかがでしたか?今回ご紹介した北総の4つのエリアへはJR総武線快速電車が、佐倉・成田方面まで直通運転しています。東京駅からの所要時間は、佐倉がJR総武線快速・成田線直通で約1時間、成田は同約1時間15分、佐原はJR成田駅で成田線に乗り換えて東京から約2時間、銚子は特急しおさいで約1時間50分です。利根川が育んだ豊かな北総の風景を眺めながら、とっておきの電車の旅をプランニングしてみてはいかがでしょうか。

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『とーんときたっ!』北総 春の観光キャンペーンを4~6月開催♪

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JR東日本では2025年4月~6月の期間中、『とーんときたっ!』北総 春の観光キャンペーンを開催します。 日本遺産北総四都市、江戸紀行。江戸を支え、江戸とともに発展した北総四都市。成田空港からも近いこれらの都市は、 世界から一番近い「江戸」でもあり、江戸情緒を体感することができます。「とーんときたっ」は江戸弁で「惚れた」という意味。胸が高鳴る、心が躍る、江戸体験がここから始まります。春風に誘われて、ときめきの旅へ。 期間中は、さまざまなおもてなしやイベントを開催します。

『とーんときたっ!』北総 春の観光キャンペーン 詳細はこちら

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※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。

JR東日本千葉支社

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北総の佐倉・成田・佐原・銚子エリアへは、東京駅から1~2時間程度でアクセスでき、佐倉・銚子へは特急しおさいの利用で、快適かつスピーディーに目的地まで行くことができます。しおさいの予約は、えきねっとがオススメ♪チケットレス特急券の予約でスムーズにご乗車が可能です。おでかけ前にルートや運行情報をチェックして、列車の旅をお楽しみください。

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