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2021.06.15
能登半島・珠洲市「しお・CAFE」で、海を眺めながらパンケーキを
石川県・能登半島の先端に位置する珠洲市。日本海が目の前に広がるロケーションが自慢の「しお・CAFE」は、ふわふわ生地のパンケーキが食べられるカフェとして有名です。ふわふわ生地の秘密は、珠洲の名産である「塩」にありました。

海沿いドライブの目的地にしたい絶景カフェ

カウンター席からの眺め。道路を挟んですぐそこに海が広がっている
のと里山空港から車で40分ほどの場所に「しお・CAFE」はあります。カフェがある国道249号線は、別名「奥能登絶景海道」と呼ばれ、海岸線沿いを通る道路。冬は波が荒く打ちつけるため、海岸線には侵食でできた奇岩が多く、その景色にはドライブ中も飽きることがありません。 「しお・CAFE」も同様に、道路を挟んですぐそこは日本海という立地。店内のどこからも海を見ることができ、特にカウンター席は真正面にオーシャンビューが広がります。高い建物が周辺に一切ないため、遮られることなく海が目の前に迫ってくるような景色は、都会ではなかなか見られない絶景です。

生地にしおサイダーを使ったふわふわパンケーキ

ホイップクリームと能登産ブルーベリーが贅沢なパンケーキ1100円
能登では、500年前から続く伝統的な塩作り「揚げ浜式製塩」がおこなわれています。その方法は、塩田に砂を広げて、その上に海水を細かく撒くというもの。能登半島は、日本で唯一この塩田が残っている場所です。 「しお・CAFE」でいただけるのは、この揚げ浜塩をコンセプトにしたメニュー。ここで提供している「しおサイダー」は、すっきりとした塩味とまろやかな甘みが特徴のご当地サイダーとして知られていますが、このサイダーはなんとパンケーキ生地にも使われているのです。 生地にサイダーを加え、ふんわり焼き上げたパンケーキは、お店の看板メニュー。たっぷりトッピングされたホイップクリームとともに頬張れば、思わず笑顔になってしまいます。 ブルーベリーや能登大納言、バナナ&チョコレートなどの甘いパンケーキだけでなく、「エッグインクラウド」や「チーズベネディクト」といったパンケーキもあり、しょっぱいものが食べたいときにもぴったり。能登牛のビーフシチューも人気なので、いろいろ頼んでシェアするのもいいですね。

パンケーキと一緒に頼みたい塩メニューが勢ぞろい

しおサイダーのノンアルコールカクテル各495円。「里海」(左)と「里山」(右)
「しおサイダー」は、それだけでシンプルに味わうのももちろんおすすめですが、「しお・CAFE」に来たからには、ノンアルコールのしおサイダーカクテルを頼んでみましょう。カクテルは全部で6種類。能登で見られる風景や風物詩をそれぞれテーマにしており、グレープフルーツテイストの「里海」や、キウイとオレンジテイストの「里山」など、ドリンクのイメージに沿った色合いの美しさも見どころです。 調味料としての塩の魅力を味わうなら「焼きポテト」を。じゃがいもに特製のハーブ塩を振りかけたシンプルな一品ですが、塩がじゃがいもの甘みを引き立ててくれます。じゃがいもはノンフライで焼き上げているという点もうれしいポイントです。

焼きポテト440円。じゃがいもの甘みと塩の旨みが際立つ

カフェの2階にはご当地サイダーがずらり

風景を切り取ったような窓からの眺め。晴れた日の海は、特に穏やかで美しい
「しお・CAFE」は、もともと空き家だった古民家をカフェとしてよみがえらせた建物。2階へ上がると、白を基調としたギャラリーのような雰囲気が漂います。大きな窓からは日本海を見渡すことができ、能登半島の先端だからこそ出会える水平線がどこまでも広がり、絵画さながらの美しさです。 棚には石川県のご当地サイダーの瓶がずらりと並んでおり、おみやげとして持ち帰ることができます。しおサイダーももちろん購入でき、他のサイダーと一緒に買って、自宅で飲み比べをしてみるのも楽しいですよ。 能登の伝統と、塩の新しい可能性を感じられるメニューを、素敵な景色と一緒に味わってみませんか?

「しおサイダー」のほか、すいかの果汁が入った「すいか姫」やブルーベリー入りの「青のしずく」も販売

しお・カフェ
シオカフェ
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中川瑶子 写真:黒川博司
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