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2021.09.26
門前町に暮らすように泊まる♪古民家を再生した宿「HOTEL CULTIA 太宰府」へ
福岡県太宰府市にある「HOTEL CULTIA 太宰府」は、太宰府天満宮そばの門前町に残る古民家を生かして造られたホテルです。建物の趣をできる限り残してリノベートされた空間で、当時を彷彿とさせる風情が楽しめます。古き良き日本家屋の良さを体感する特別なステイを満喫してみませんか?
歴史ある門前町の閑静な路地裏に佇む宿
瓦屋根の門に暖簾がかかる入り口
西鉄太宰府駅から徒歩7分。多彩なお店が軒を連ねる太宰府天満宮の参道から少し離れた閑静な場所に「HOTEL CULTIA 太宰府」はあります。門前町の一帯には、この街に昔から暮らしていた人々が大切に受け継いできた建物が点在しています。「HOTEL CULTIA 太宰府」は、そんな歴史ある築90年以上の古民家を生かして造られました。
名家の古民家群をリノベーション
吉嗣家の住居を活用したフロント(左上)、美しく手入れされた中庭(左下)
本館は江戸時代末期から昭和初期にかけて、三代続く絵師として活躍した吉嗣家の古民家群。太宰府市の景観重要建造物に指定されています。1926(大正15)年に建てられた母家と2階建ての蔵を改装し、当時の姿を残した庭園を眺めるダイニング、1棟貸しの客室として生まれ変わりました。そこから徒歩3分ほどの場所には、連歌屋通りに唯一現存する築90年ほどの高田家の建物を改装した別棟もあります。太宰府天満宮へ毎日魚を収めていた魚屋、料亭として使われていた歴史ある日本家屋です。
建物の趣をできる限り生かして造られた客室
広々した空間が魅力の「KOKOUAN棟102」
客室は、蔵を改装した1棟貸しの客室をはじめとする全13室。広々としたメゾネットタイプや庭園付きなどがあります。全室が大川家具や久留米絣を使った座布団など、福岡ならではのインテリアで和モダンな空間を演出。建物の趣をできる限りそのままに、階段の軋む音や飾り窓など、当時を彷彿とさせる風情が楽しめる空間にリノベートされています。
BAIKA棟の中庭を望む和室(右)、蔵を改装した1棟貸しの「KOKOUAN棟101」(左上・左下)
庭園を眺めるダイニングで地元食材を使ったフレンチを
趣ある格子窓に四季の移ろいが映し出される庭に面したダイニング
夕食は日本庭園を眺めるダイニングへ。腕をふるうのは、スイスのグランメゾンで活躍し、帰国後数々の賞を受賞したグランシェフの石井之悠さん。旬の地元野菜とフレンチの素材をかけあわせたマリアージュが楽しめます。ダイニングは予約制で宿泊者以外も利用することも可能です。
ディナーメニューの一例
ディナーは見た目も華やかなカジュアルフレンチ。彩り豊かなアミューズやオードブル、博多和牛ロースなどプランにより変わるメイン料理などが登場します。そのほか、オードブルからデザートまで楽しめるコースランチ、八女茶やあまおうなど季節で食材が変わるスイーツが並ぶアフタヌーンティーなど、時間帯によって変わるメニューが楽しめます。
約14種のスイーツが並ぶアフタヌーンティー(3850円)
太宰府ならではのアクティビティ付きプランもあります
土曜の18時〜開催する九州国立博物館のナイトツアーは3080円(現在、新型コロナウイルス感染予防のため休止中。再開は宣言解除後に検討予定)
「HOTEL CULTIA 太宰府」では、滞在を通して街の文化にふれてほしいという思いから、独自のツアーを実施。凛とした朝の空気のなかで心身を清め、参拝する太宰府天満宮朝拝や九州国立博物館のバックヤードを職員の解説付きで楽しめる宿泊者限定のナイトツアーなど、朝と夜の太宰府を体感できます。
フロント、レストラン、客室棟があるKOKOUAN棟
街とともに歴史を重ねてきた建物を再生した「HOTEL CULTIA 太宰府」。日中の賑わいのある街並みとはまたひと味違う、泊まるからこそ体験できる門前町の歴史を体感できます。
HOTEL CULTIA 太宰府
ホテルカルティアダザイフ
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上川奈穂美 写真:岩永太郎
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