陶芸家が営む非日常空間

自然に囲まれた一軒家

渋川駅から車で約20分。水沢うどんで有名な水沢エリアの中でも山の奥にあたる榛名山（はるなさん）の東麓にある榛東村（しんとうむら）に、絶品の石窯ピッツァと石窯ローストビーフサラダが味わえるレストラン「夢や」があります。 こちらを営むのは、陶芸家の浅見一彦さん一家。もともと、前橋でジャズバーの経営や店舗設計のお仕事をされていた浅見さんが、陶芸の道を目指して地元の伊香保に戻ってきたのはいまから約30年前。陶芸をやる傍ら、「ジャズと陶芸、コーヒーが楽しめる場所を作りたい」という思いで始めたのがこちらのお店だったそう。

浅見さんの夢が詰まったお店

美しい山の風景が望めるカウンター席

「夢や」という店名は、お店を開くにあたって、浅見さんが思わず発した言葉「これが俺の夢や！」から。そんな浅見さんの思いがこもった店内は、真空管アンプを通して聞こえてくる上質なジャズが流れ、窓から望む山の風景を眺めながらのんびりとしたひと時を過ごすことができます。 店内のいたるところには、浅見さんを始め、日本各地の作家さんの陶芸作品やアート作品を展示されていて、中には、女性陶芸家の草分け的な存在、神山清子さんの作品も。作品は鑑賞する以外にも、値札のついた商品は購入することもできます。

大きなスピーカーと真空管のアンプを設置

濃厚な黄身がとろける石窯ピザ

トマトソースベースの「ビスマルク」（1980円）

こちらのお店の看板メニューは石窯で作るピッツァ。シンプルに小麦粉と塩、オリーブオイルのみで生地を作っています。トマトベースとチーズベース、ジェノベーゼ、カルツォーネの全18種類をご用意。 中でも人気はトマトソースベースの「ビスマルク」（1980円）。多くの料理家たちに支持される、榛東村の「岩田の卵」を生ハムとともに生地にのせて焼き上げたもの。ナイフで黄身を崩し、生地と絡めながらいただく絶品の1枚です。 ピッツァは、薄めの生地で30センチ以上。2～3人でシェアして食べるのがおすすめです。

石窯で1枚1枚ていねいに焼いていく

一度食べたらクセになる絶品サラダ

「石窯ローストビーフのサラダ」（Lサイズ1430円）

もうひとつの看板メニューが、高温の石窯で焼いたローストビーフをたっぷりのシャキシャキのレタスにのせ、野菜ベースのソースを絡めた「石窯ローストビーフのサラダ」（Lサイズ1430円、Sサイズ715円）。 石窯の遠赤外線効果で肉汁をたっぷりと包み込んだジューシーなローストビーフは柔らかくて、一度食べたらやみつきになるほどのおいしさ。Lサイズは量が多いので、2人でシェアしていただくのがおすすめです。

種類豊富な自家製デザートも

「ブレンドコーヒー」（660円）と「かぼちゃのタルト」（660円）

食後の自家製デザートは全6品をご用意。中でもおすすめは、通年でいただける「かぼちゃのタルト」（660円）。かぼちゃのタルト生地の上に、さっぱりとした生クリームをたっぷり重ねた贅沢なケーキで、ラムで香りを効かせた大人向けの一品です。 コーヒーは注文を受けてから豆を挽いくスタイル。ハンドドリップでていねいに1杯ずつ淹れてくれます。デザートやドリンクの器もひとつひとつが素敵でうっとりしてしまいます。

お店の目の前は貯水池があり、水鳥が泳ぐ姿を窓から見ることもできます。非日常を感じる空間の中、のんびりとした癒しのひと時を過ごせますよ。