わざわざここを目指して人が訪れる、山の中の人気店

里山の景色に溶け込む、隠れ家的なお店

緑濃い山の中にひっそりとたたずむ、あたたかみのある木の一軒家。ここが、地元の人から「チィカフェ」と親しまれるアジア料理店「作坊 吃」です。もともとは益子の別エリアで営業していましたが、2015年にこの地に移転して再オープン。わざわざここを目指して遠方からも人が訪れる人気店です。

木のぬくもりを感じる店内。インテリアを見るのも楽しい

益子焼の工房として建てられ、その後アーティストがアトリエに改装したという建物は、小さいながらも遊び心がいっぱい。木がふんだんに使われており、どこか懐かしい雰囲気が漂います。テーブルやイスなどのインテリアは統一されておらず、席によってバラバラなのも魅力。空いている席を自由に選べるので、お気に入りの場所を探しましょう。

アジアの国へと旅した気分で料理をオーダー

本日のメニューは、カウンター上の黒板をチェック

店内は、食欲を刺激するいい香りがふわり。地元の旬野菜やハーブを使い、スパイスを効かせたアジアごはんがいただけます。まずは、屋台風にデザインされた店内中央のカウンターで注文。グリーンカレーやフォー・ガーなど、国にとらわれないメニューが並びます。 料理には、「旅行したときに嗅いだにおいや出会った味、その空気も一緒に盛り付けたい」という店主の思いが込められています。「食べたあと、元気になってもらえたらうれしいですね」。

お店の雰囲気もあいまって、外国へと旅行した気分が味わえる

おかず満載のチィプレート。このためにつくられた益子焼のうつわでどうぞ

月替わりのチィプレート、スープ付きで1200円。おかずの内容は季節によって変わる

おすすめは、ごはんを真ん中にアジアの惣菜が彩りよく盛られたチィプレート。鶏肉のバナナの葉包み、乾豆腐のゴマ和え、カチュンバル（新玉ねぎとトマトのサラダ）、夏野菜のパコラ（インド風の天ぷら）、ラープガイサラダなど、スパイスの効いた野菜たっぷりのおかずを一度に楽しめます。 大きなプレートは、益子焼の作家・川尻琢也さんの作品。このチィプレートのためにつくられたものだそうで、どっしりとした風合いは益子焼ならでは。包容力があり、どんな料理も引き立ててくれます。

別腹感覚でいただける、人気のアジアンスイーツ

豆や芋、穀類などが入ったベトナムのローカルスイーツ、チェー400円

食後のデザートも見逃せません。ココナッツミルクのほのかな甘味がクセになるチェーは、ベトナムで愛されるぜんざい風のスイーツ。ごろごろ入った具材の食感も気持ちよく、おなかいっぱい食べた後でもぺろりといただけます。ほかにも、レモン味の台湾スイーツ・オーギョーチィや中華蒸しケーキ・マーラーカオなど、人気のアジアンスイーツがそろいます。

益子さんぽの合間に、ゆったりとしたひとときを過ごして

いくつかのメニューはテイクアウト可能なので、天気が良ければ外で食べるのもおすすめ。クッキーなどの焼き菓子をはじめ、オリジナルのレトルトカレーやアジアの食材も販売されています。 山の自然に包まれながら、おいしいアジアごはんで元気をチャージ。新緑の気持ちいい季節、ぜひお出かけしてみてくださいね。