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2023.01.31
朝日が目の前にのぼるインフィニティ風呂も♪海と一体化できる1日4組限定の宿「ATAMI 海峯楼」
熱海駅からたったの5分。相模湾を見渡せる高台に、水とガラスをテーマにしたアートなお宿を見つけました。「ATAMI 海峯楼」は1995年に竣工した、隈研吾さんの作品「水/ガラス」を有する限定4室の大人の隠れ家。2022年12月末、約半年間の休業を経て、ラグジュアリースイート客室を大幅リニューアル。時間とともに表情を変える海を前に、とびきり贅沢な時間を過ごせます。

熱海駅近くに佇む隠れ家リゾート

熱海駅から送迎付きで、アクセス抜群
熱海駅から車を走らせ、坂道をぐんぐん上ると、住宅街の一角にスタイリッシュな建物が現れます。 「ATAMI 海峯楼」は限定4室だけのスモールラグジュアリーリゾート。駅近なのに喧騒から離れられる……そんなベストな環境の中、くつろぎのひとときを過ごせます。

透明感あふれる唯一無二の空間

建築好きを惹き付けるガラスの階段
1995年に建てられた建築は、もと企業の迎賓館。2010年にリノベーションし、宿泊施設「ATAMI 海峯楼」として一般開放されました。 建物は「水とガラス」をテーマにしているだけあって、水が流れ落ちる壁やガラスの階段など、ガラスを使ったクリスタルなデザインが施されています。

水とガラスのアート作品を眺めてリラックス

レセプションに飾られた千住博さんの作品
館内には、さまざまなアート作品が飾られていますが、ぜひ見ておきたいのが、滝の絵で有名な日本画家・千住博さんの作品。水を描いた作品は、施設の雰囲気にマッチしていて、目にも涼しげ。

ここでしか見られない、狩野智宏さんの希少なガラスアート

海に浮かんでいるようなウォーターバルコニー

眺望抜群の「ウォーターバルコニー」も、隈研吾さんの作品「水/ガラス」
「ATAMI 海峯楼」のシンボリック的な場所といえば、「ウォーターバルコニー」。天井や壁や床、ダイニングセットに至るまで、すべてガラス製。周囲は水盤に囲まれた造りになっていて、目の前に空と海だけが広がります。海に浮かんでいるようなバルコニーは、まさに非日常。 この「ウォーターバルコニー」は、ラグジュアリースイート「誠波(せいは)」・「風科(ふうか)」に泊まるゲストのみ、ダイニング利用ができます(もしくはお部屋食)。お食事の時間帯以外はフリースペースに。ここにしかない幻想的な風景を、たくさん写真に収めてくださいね。

ゆったりした広さのメインダイニング

ラグジュアリースイートで贅沢な海時間を

定員3名のラグジュアリースイートルーム「風科」
お部屋は全室スイート。中でもワンランク上のラグジュアリースイートは、2022年12月のリニューアルで、水とガラスを表現したインテリアに一新しました。 「風科(ふうか)」は、海のさわやかなブルーと白のインテリアでまとめられ、リゾート感たっぷり。波しぶきをイメージしたカーペットが、さり気なく華やかさを加えています。


海へと続く一体感を感じられるインテリアがすてき
そして、ラグジュアリースイート「誠波(せいは)」は、視界いっぱいの海景色を満喫できる贅沢なお部屋。床に貼られた波柄の大判タイルが、より非日常へ誘います。

「誠波」の露天風呂は、温泉に入りながら、相模湾をぐるりと見渡せる最高のロケーション。ずっとここにいると、波の形や雲の流れ、日の傾きなど、景色が変化していくのが楽しくて。ときおり深呼吸しながら、ゆったりとした時間を過ごしたくなります。

サウナも温泉も貸切りで楽しめる大浴場

貸切利用の大浴場は、お風呂の広さに驚かされる
人気のサウナと水風呂、温泉を無料で貸切利用できるのも、この宿の大きな魅力。利用時間は1組50分。サウナでたっぷり汗を流して、温泉でリラックス。ダブルの癒やし効果で、日々の疲れもほどけていくことでしょう。

海を眺めながら味わう、ワクワクに満ちたディナー

夕暮れ時のウォーターバルコニー
この日の夕食は、おいしい食事と最高の景色が待つウォーターバルコニーで。昼とはまた違う、ロマンチックな表情を見せる海にうっとり。思わず「きれい」と感嘆の声がこぼれます。

旬の味わいを存分に楽しむため、メニューは月替りで提供
そんな幻想的な空間で味わえるのは、相模湾近郊で獲れた魚介や、新鮮な野菜など地場食材が活きる懐石料理。メニューには、その時期一番おいしい素材をふんだんに取り入れ、さらに旨みを引き出す調理法にもこだわっています。 前菜の八寸は、味はもちろん、バリエーションも豊富。この日は、いちじくのカステラや、シャキシャキとした食感の「せりの根」の素揚げなど、季節感満載。お箸で気軽に味わえるのも魅力です。

冬の時期は、サラダ感覚で味わえる紅芯大根を刺し身のツマに

絶景に心震える朝の感動体験

とっておきの体験をしたい方は、日の出の時間帯に合わせて起こしてくれる、モーニングコールサービスを利用しましょう。晴れた日には、水平線が紅黄色に染まっていく、神秘的な朝日を望めます。

「誠波」の露天風呂から眺める朝日

土鍋で炊いたご飯は、そのまま卓上へ
ゆったりとした時が流れ、朝食タイムに。人気の和朝食は、お目覚のジュースからスタートし、自家製おぼろ豆腐や熱々のだし巻き玉子、焼きたての干物など、ボリューム満点です。ふっくら、つやつや、もっちり。土鍋で炊いたご飯と一緒に召し上がれ♪

宿泊者以外も利用できる日本料理店が開業

日本画・版画で名を馳せた、徳力富吉郎さんが描いた松と波の屏風
これまで「ATAMI 海峯楼」は宿泊者限定の施設でしたが、2023年1月21日から館内1Fに「日本料理 楽精庵(らくせいあん)」をオープン。金屏風に囲まれた華やかな大広間で、極上の食材を駆使した日本料理をいただけます。 穏やかな波の音、暮れていく空に身を委ねて、ゆるゆると過ごせる「ATAMI 海峯楼」。特別な記念日に、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

ATAMI 海峯楼
アタミ カイホウロウ
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安藤美紀
Writer
安藤美紀

湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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