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2023.03.07
【プレゼントも♪】「清流の国ぎふ」の鮮やかな春景色と、やさしい味に出会う旅
木曽川や長良川、揖斐川という清流が流れ、各地に湧き水があふれる岐阜。 「清流の国ぎふ」と呼ばれるほど豊かな水をたたえ、美しい水辺の景色や、水を使ったおいしいものが生まれています。特に桜の花や新緑が色づく春は、景色がいっそう鮮やかになる季節。あたたかな陽気に包まれながら、春のおやつ探しに出かけてみましょう。

【揖斐川町】岐阜のマチュピチュと呼ばれる「天空の茶畑」
日本茶の主流品種「やぶきた」の間に、国内に数%しかない在来種が混じる。地区全体で無農薬栽培
岐阜市から西へ30kmほど離れた場所にある、揖斐川町春日六合地区。ここは昼夜の寒暖差と朝霧が発生する気候を生かし、鎌倉時代から香り高いお茶が生み出されてきた場所です。標高250〜400mの山肌に茶畑が広がり、畝が模様を描く姿は「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれるほどの美しさ。 見学用に遊歩道が整備され、駐車場から約20分ほど歩けば標高400mのビューポイントに到着します。茶摘みの時期となる春は、さらに幻想的な景色に出会えますよ。

カフェでは季節ごとにさまざまなメニューが楽しめる
茶畑の一角には「ハートkoyaカフェ」があり、ハートにくり抜かれた窓から景色を眺めることができます。メニューには、春日茶を使ったラテや抹茶ミルク、抹茶がけ自家製アイスやワッフルなど、手づくりのドリンクやスイーツがずらり。この地ならではのお茶スイーツを味わいながら、ゆっくりと風景を楽しんでくださいね。
天空の茶畑
テンクウノチャバタケ

【関ケ原】「岐阜関ケ原古戦場記念館」で天下を分けた合戦の迫力をリアルに体感

記念館の5階にある展望室。周辺に高層ビルがなく、景色が一望できる
標高1377mの伊吹山と鈴鹿山脈にはさまれ、東海と関西の結び目と言える岐阜県関ケ原町は、古くから歴史の重要な舞台となった場所。1600(慶長5)年には関ケ原の戦いが行われたことで知られています。その跡地に建つのが、岐阜関ケ原古戦場記念館です。 家康の最後陣地に隣接する記念館周辺には、武将たちの陣跡が点在。5階にある360度全面ガラス張りの展望室からは、合戦当時の景色と重ね合わせながら、歴史を変えた壮大な舞台を眺めることができます。

(左上)床面スクリーンを使ったグラウンド・ビジョン(右上)徳川家康と石田三成の家紋が特徴の記念館(右下)大迫力の映像体験ができるシアター(左下)見て、触れて楽しめる戦国体験コーナー
1階にあるグラウンド・ビジョンでは、巨大床面スクリーンを使って、関ケ原の戦いが起こるまでの歴史を学ぶことができます。その後に続くのが、縦4.5m、横13mの巨大スクリーンに関ケ原の戦いを再現するシアター。音と光、風、椅子の振動を駆使したリアルな演出を体感しながら、歴史的合戦の流れを楽しんでみてください。 このほか、本物さながらの武器に触れたり、陣羽織を着て記念撮影ができる戦国体験コーナーなど見どころがいっぱいですよ。
岐阜関ケ原古戦場記念館
ギフセキガハラコセンジョウキネンカン

【関ケ原】岐阜関ケ原古戦場記念館別館「伊吹庵」でひとやすみ。ショップでおみやげ探しもぜひ

岐阜関ケ原古戦場記念館別館のショップで販売する関ケ原和三盆810円
岐阜関ケ原古戦場記念館の別館にある「伊吹庵」は、記念館の開館日に利用できるレストラン&カフェ。岐阜県産の素材を使った、合戦定食や武将カレーなどユニークなランチやスイーツがそろいます。 隣接するショップにも、武将モチーフのお菓子やオリジナルグッズ、岐阜県の名産品などが並び、選ぶ楽しみもいっぱいです。

(左)紫芋ラテ580円(右)石田三成もこもこ抹茶パフェ、徳川家康もこもこチョコ味噌パフェ各890円
2023年は武将・徳川家康が大河ドラマの主人公とあって、「伊吹庵」では家康をモチーフとしたスイーツの新作が登場しています。「紫芋ラテ」は徳川家康を演じる俳優のイメージカラーを使った新登場のドリンク。紫芋シロップとミルク、エスプレッソの層が見た目も味も新鮮です。 もこもこのソフトクリームが存在感たっぷりのパフェもおすすめ。石田三成もこもこ抹茶パフェは、わらびもちやあんこがたっぷり入っています。徳川家康もこもこチョコ味噌パフェは、徳川家康が好んだ八丁味噌をパウダーにしてトッピング。味噌の香ばしさがソフトクリームを引き立て、絶妙な和の風味が楽しめますよ。
伊吹庵
イブキアン

【大垣】今年も「水の都おおがき舟下り/たらい舟」を開催。水の上から楽しむ春の城下町

新緑の中を進むたらい舟
岐阜県西部に位置する大垣は、JR 岐阜駅から電車で約10分。木曽川、長良川、揖斐川の伏流水による地下水に恵まれ、あちこちに水が湧き出ています。豊富な水量と美しい水質から、「水の都」と呼ばれるほど。 戦国時代に城下町として発展し、かつ ての外堀が水門川として流れる様子は風情豊かです。 毎年春は、大垣城をぐるりと囲む水門川で、関ケ原合戦時の『おあむ物語』に由来するたらい舟や、松尾芭蕉の『おくのほそ道』に描かれた川下りを思わせる舟旅が楽しめます。

(左)3月末は桜を眺めながらの舟下り(右下)湧水スポットのひとつ、 加賀野八幡神社の井戸
「水の都おおがき舟下り」は2023年3月25日(土)〜4月9日(日)、「たらい舟」は4月29日 (土・祝 )・30日(日)、5月3日(水・祝 )〜5月7日(日)の期間に開催されます。 3月末は川沿いの桜が咲き、4月末は新緑に包まれる景色も見どころです。乗船距離は約1.1km、30分ほどの優雅な旅をお楽しみください。また、市内各所には20カ所以上の湧き水ポイントがあり、自由に水を汲むことができます。
水の都おおがき舟下り/たらい舟
ミズノミヤコオオガキフナクダリ/タライブネ

【大垣】200年以上の伝統を誇る「金蝶園総本家」で春の素材を味わう

ふわふわ(いちご)320円。和菓子の素材でつくるモチモチの皮に新鮮なイチゴ、生クリームをはさんでいる
1798(寛政10)年創業の老舗店のお菓子づくりには、大垣の水が欠かせません。何度も水を変えて餡を炊き、炊き上がりを冷たい水にさらすことで、口溶けがよく上品な味に仕上がるそう。店内には、昔ながらの製法で作る江戸時代発祥の饅頭から、和洋の素材を組み合わせた和スイーツまでが幅広くそろいます。 春はイチゴのお菓子が限定で登場し、岐阜県産のブランドイチゴ「華かがり」を使った「いちご餅」や、イチゴの「ふわふわ」などがおすすめです。

(左)三色団子140円(右上)季節ごとに変わる上生菓子は1個300円 (右下)JR大垣駅前の本店
こちらも春限定という三色団子は、米粉を使うもっちり食感と、生地に練り込まれたヨモギの香りがよく合うお菓子。桜餅やわらび餅など、お花見にぴったりの和菓子が豊富に並んでいますよ。 季節限定の上生菓子も美しく、果物や花をモチー フにしたデザインが華やか。 4月下旬には「水の都」の名物「水まんじゅう」が登場します。
金蝶園総本家
キンチョウエンソウホンケ

【大垣】色と香りで季節を表す「柏屋つちや」の春のお菓子

kasane(-春-)4本入702円。春は花見団子をイメージ
「伝統的な和菓子をもっと身近に」と老舗和菓子店の9代目が独立したお店では、店主がほぼ一人で菓子作りを手がけています。伝統的な「果子」の精神を大切にしながら、色や形、味わいを通して季節を表現。 例えば、四季を色で表す日本文化を取り入れたお菓子「kasane」は、旬の果物の香りをまとう琥珀糖です。寒天を薄い砂糖の膜で包んであり、春は花見団子をイメージして梅、桃、ミントのリキュールで色と香り付け。宝石のような見た目と、シャリシャリの食感とやさしい甘さが心を満たしてくれます。

(左上)「kasane」はパッケージもかわいい (右下)栗入りどらやき かしわあわせ216円
店主の曽祖父が暮らしていた別荘が店舗になっており、趣のある門がまえをくぐる瞬間からノスタルジックな気分に。玄関のドアを開けると和菓子が並ぶスペースが広がり、懐かしい気持ちを味わいながらお菓子が選べます。 「栗入りどらやき かしわあわせ」は、岐阜県産小麦に大垣産のれんげ蜂蜜を練り込んだ生地がしっとりしたおいしさ。栗入りの餡子とも相性ぴったりです。「柏まんじゅう」や、週末限定で登場する季節の生菓子もおすすめですよ。
柏屋つちや
カシワヤツチヤ

【八百津】「緑屋老舗」が150年守り続ける地元の味を求めて
いちご大福220円。川辺町の朝摘みイチゴを、卵白入りのふわふわの餅とこしあんで包んでいる
岐阜市から東へ車で約1時間、木曽川の流れに寄り添う八百津町には、蘇水峡や丸山ダムなど景勝地が点在。かつて木曽檜を運ぶ湊町として栄えたこの地は、豊富な水を生かして醸造や菓子作りが行われた歴史があり、古い町並みに老舗店が並んでいます。 そのひとつである緑屋老舗は、1872(明治 5)年の創業時から伝わる味を受け継ぐ和菓子店。水は地下水、生地には岐阜県産の米粉や寒天を使い、餅や生地でくるむ素材の多くが地元産です。春には八百津の西隣、川辺町で採れたイチゴや近隣で摘んだ蓬を使うなど、手間ひまをかけて地元の味を守っています。

左は栗まんじゅう280円、右はみの栗220円
八百津町は栗菓子の産地。緑屋老舗の3代目がつくり始めた栗きんとんも名物で、秋の発売を待つファンが多いほど。通年で購入できる栗のお菓子も豊富にそろい、きざみ栗がたっぷり入った栗まんじゅうや、小倉あんと栗あんの2種類から選べるどら焼き「みの栗」などがおすすめです。
草もちの「ぶんたこ」は手摘みのヨモギが香り高い。1個170円
緑屋老舗
ミドリヤロウホ

【川辺町】「ふるーつ大福」が人気の「あんカフェ養老軒」でいただく果物たっぷりの和スイーツ
抹茶ショコラフォンデュ1210円
木曽川と合流する飛騨川沿い、川辺町にある「養老軒」は、1930(昭和5)年の創業から和菓子の魅力を追求してきました。30年前に、まだ一般的ではなかった「ふるーつ大福」を発売。それ以来、和と洋を組み合わせた新しいおやつを提案し続けています。 2019年に本店隣にオープンさせたカフェでは、抹茶やあんこと新鮮なフルーツ、洋菓子を組み合わせたスイーツをそろえています。おすすめの抹茶ショコラフォンデュは、三色団子やわらび餅、栗きんとんなど12種類の具材をショコラソースにつけていただくスイーツ。素材の新鮮な組み合わせが楽しめますよ。

いちごシフォンケーキパフェ880円
カフェでは、隣にある本店で販売する「ふるーつ大福」をはじめ、テイクアウト用の大福をカフェ限定の大福プレートでイートインすることも可能。このほか、季節のフルーツに自家製あんこや洋菓子を合わせたパフェ、あんみつ、ぜんざいなどの和洋を織り交ぜたスイーツがずらりと並びます。
あんカフェ養老軒
アンカフェヨウロウケン

【八百津】木曽川が生んだ渓谷美「蘇水峡」に咲く2000本の桜

蘇水峡の周辺には、展望台や散策路もある
八百津の中央を流れる木曽川を堰き止めた、高さ98.2m、長さ260mの規模を誇る丸山ダム。その下流に続く約2kmの渓谷が「蘇水峡」と呼ばれています。川が削り出した急峻な岸壁と、豊富な水が雄大な景色を描き、「木曽三川三十六景」のひとつ に選ばれているほど。4月上旬からダムと蘇水峡周辺に約2000本の桜が咲き、多くの見物客が訪れます。

丸山ダムから1kmほど下流に架かる蘇水峡橋は、ダム建設用の鉄道線を一般道に転用したもの
蘇水峡
ソスイキョウ

【アンケート&プレゼント】抽選で5名様に、幸兵衛窯の器「陽刻文中鉢」をプレゼント♪
陽刻文中鉢
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様に、幸兵衛窯の青色の瑠璃釉で、真ん中の鳥がかわいい器「陽刻文中鉢」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品:幸兵衛窯の器「陽刻文中鉢」 応募期間:~2023年5月31日(水)まで 賞品の発送:6月中旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
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和田知子 撮影:清水ちえみ
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