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2023.02.24
細部までこだわってパリのデザートとカフェ文化を届ける、名古屋・大須「リオン菓子店」
フランスで修業を積んだオーナーが手がける、人気カフェの姉妹店「リオン菓子店」。フランスの文化を伝えたいというコンセプトのもと、パリの雰囲気とデザートが楽しめるお店になっています。フルーツをはじめとした素材選びや手づくりへのこだわりなど、妥協をせずに作られたお菓子はどれも特別なごほうびのよう。パリを思わせる空間でとっておきのデザートをいただきましょう。
フランスの文化を伝えたい、その思いを大切に

カウンターと向き合う形でベンチシートを配した店内
フルーツたっぷりの華やかなパフェが愛されて、名古屋でいくつもの店舗を展開する「Cafe de Lyon(カフェドリオン)」。その姉妹店として、2022年夏にオープンしたのが「リオン菓子店」です。 修業を積んだフランス・リヨンにあるカフェを再現したいと思い、お店を始めたオーナーの岸本さん。多忙な中でも毎年1か月ほどはフランスに滞在していましたが、2022年からのコロナ禍によってそれも叶わなくなりました。ふと立ち止まって考える余裕ができたとき〝フランスの文化を伝えたい〟という初心に立ち返ろうと思い、「リオン菓子店」を立ち上げることにしたそうです。

贈答用の紅ほっぺを飾った、プレミアムいちごのParfait(2068円)。中にはショートケーキも隠れている
フランスの家具や食器などを多く取り入れた店内は、パリのアンティークショップをイメージした空間。バターをたっぷり使った焼菓子を中心に、手づくりの味を大切にした季節ごとのデザートをとりそろえています。 デザートのなかで目を引くパフェは、パリ左岸のお店で提供されているものを参考にしたフレンチパルフェ。クラシックな雰囲気の器に、オーナーが毎朝市場で見極めるフルーツをはじめ、アイスやシャーベット、生クリームや焼菓子などが盛りだくさん。既製品を使わず、フルーツ以外は店内での手づくりにこだわっています。旬のフルーツを使うので、季節ごとに内容が変わるのも楽しみです。
味わうまでの演出も楽しいスペシャリテ

チョコレートソースを自分でかける演出も魅力
リオン菓子店のスペシャリテとして、パフェと並んで人気を集めているのが、プロフィットロールオショコラです。こちらはパリの高級ビストロで親しまれている定番デザート。2種類のアイスを詰めて冷やし固めたシューに、あたたかいチョコレートとナッツをかけていただきます。ザクっと固めで食感のよい生地や、濃厚なヴァローナチョコレート、お店で炒ってフルールドセルを加えたナッツなど、こだわりが詰まった完成度の高いひと品です。

あたたかいソースと冷たいアイスの組み合わせもたまらない、プロフィットロールオショコラ(1408円)
名古屋でいただくパリの朝食

パリの朝ごはんセット(858円、ほかにワンドリンクオーダーが必要)
11時30分まではモーニングメニューも楽しめます。といっても、こちらでいただくのは名古屋流ではなくパリの朝食。パリの朝ごはんセットでは、毎朝焼き立てのクロワッサンに自家製ジャム、サラダにボイルドエッグ、チーズ、ハム、ヨーグルトがワンプレートに。フランスバターとフランスの小麦粉を用いたクロワッサンは風味と食感の良さが格別です。ドリンクにプラス385円でクロワッサンとジャムなどを手軽に味わえる、モーニングセットもありますよ。

ポットでたっぷりと提供される紅茶(748円)
カウンターの上にはクロワッサンをはじめ、パウンドケーキやクッキー、サブレなど焼菓子がずらり。店内でデザートを味わった後に、おみやげとして選んではいかがでしょう。 紅茶はラグジュアリーティーブランドのTWGのみを使用するなど、デザートにもドリンクにも妥協がなくすべてが上質なリオン菓子店。名古屋にいながらパリの雰囲気とデザートを楽しめる、ぜいたくな時間を存分に味わってくださいね。

10種類以上の焼菓子が並ぶカウンターからは、ふんわりとバターの香りが漂う

リオン菓子店
リオンカシテン
愛知県名古屋市中区大須2-14-3
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豊野 貴子 撮影:山本 章貴
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