【岩村城下町】坂道沿いに町家が並ぶ城下町をおさんぽ

岐阜県恵那市の南部に位置する岩村町。標高717mの急峻な山頂一体に岩村城跡が残り、坂道沿いに全長約1.3kmの岩村城下町が続いています。江戸・明治・大正時代に建てられた商家や、昭和の建物が並ぶ様子は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されたほど絵になる景色。 老舗の造り酒屋、カステラ屋、甘味処などが軒を連ね、食べ歩きをしながら散策するのにぴったり。 間口が狭く奥行きが長い町家の奥には、約450 年前から流れ続ける生活・ 防火用水「天正疎水」の水音が響き、 今も人々の暮らしを支えています。

【岩村城下町】女城主の城として知られる名城「岩村城跡」

（左）みどころは本丸北東面の六段壁

1185（文治元）年に築城され、江戸時代末期まで約700年存続した岩村城。 迫力ある石垣を構えた山城があり、日本三大山城のひとつに数えられています。戦国時代には女城主 「おつやの方」が領地を治めたことでも有名な城になります。 岩村歴史資料館の駐車場に車をとめ、登城坂の石畳を散策しながら本丸を目指しましょう。自然の地形を生かした総延長1.7kmものダイナミックな石垣や、17か所もある井戸などを見ながら、壮大な山城の魅力を感じてみて。城跡までは約20分。本丸に残る高石垣や六段壁が見所ですよ。

【岩村城下町】「かめや菓子舗|カステラ cafe カメヤ」で味わうシンプルな「かすていら」

3種食べ比べと有機和紅茶セット900円。この日は抹茶、プレーン、黒ごま

江戸時代に長崎から岩村に伝わったカステラは、この地で長く愛されるおやつ。昔ながらの製法を守る老舗のひとつ「かめや菓子舗」では、地元産小麦粉、平飼い有精卵、和三盆などシンプルな素材を使って「かすていら」を焼き続けています。 併設工房でカステラ製造の様子を眺められるのもポイント。石臼でなめらかになるまでかくはんした生地を、銅板の小釜で焼き上げた「かすていら」は、素朴でふんわり優しい味が魅力です。テイクアウトはもちろん、併設のカフェ「カステラ cafe カメヤ」でお茶やコーヒーと一緒にゆっくり味わえますよ。

かつて旅籠屋だった建物を改修

【岩村城下町】創業 230 年を超える酒蔵「岩村醸造」で銘酒と出会う

フルーティーで飲みやすい「女城主」。 純米吟醸720mℓ2100円、角打ち500円

1787（天明 7）年から造り酒屋を営む老舗では、岩村産の米を約60%まで贅沢に精米し、 約 400 年前に掘られた井戸の天然水で仕込んでいます。口当たりなめらかで飲みやすい日本酒は、店頭の角打ちメニューで一杯ずつ味わうこともできますよ。 築300年の建物には、酒や運搬用トロッコの線路が残り、江戸時代の雰囲気を残しています。柚子のリキュールやノンアルコールのドリンク、あま酒ソフトクリームなどもぜひお試しを。

左から柚子酒カップ360円、吟醸カップ320円

【岩村城下町】のどかな農村風景に癒やされる「岩村町富田地区」

「第7回美しい日本のむら景観コンテスト」集落部門でも農林水産大臣賞を受賞した景色

岩村城下町の北東部に広がる150haもの田園地帯は、白壁と瓦屋根の農家や土蔵が点在し、昔ながらの景色が残る場所です。1989年、京都教育大学の木村教授がこの景色を「農村景観日本一」と称したことをきっかけに、美しい農村風景が見られる場所として人気に。 農村景観日本一展望所からは、秋の稲穂、冬の雪景色など四季ごとの風景が楽しめますよ。

【中山道大井宿】江戸時代に賑わった宿場町「大井宿」

明治天皇大井行在所の外観

岩村城下町からは車で北へ20分ほど。JR恵那駅からすぐの場所にある大井宿は、江戸時代に宿場町として賑わった場所です。京都と江戸を結んだ中山道69宿のうち、17宿が岐阜県にあり、大井宿は最も旅籠屋が多かったのだそう。 今も、江戸時代から続く宿や本陣の門、庄屋宅を復元した資料館、明治天皇大井行在所が並び、敵の侵入を防ぐ 「枡形」という直角に曲がる道路を残しています。

あまから 恵那本店の五平餅

【中山道大井宿】「中山道広重美術館」で浮世絵の世界を体感

「木曽海道六拾九次之内」の高精細印刷による複製も展示

歌川広重を中心に、江戸時代に制作された浮世絵約1500点をコレクションする美術館。特に広重が中山道を描いた「木曽海道六拾九次之内」は192点を所蔵しており、毎年秋に原画の展覧会を開催しています（2023年は10月1日まで）。 浮世絵版画は熱や光に弱いことから、年間を通して随時企画展、特別企画展が開催され、訪れるたびに違う魅力を体感できます。浮世絵ナビルームで楽しめる、無料の浮世絵体験もおすすめ。 背景や人物が別々に彫られた版にインクをつけて紙をそっとかぶせましょう。最後まで重ねて摺ると、自分だけの浮世絵が完成します。 広重の浮世絵作品に登場する「広重おじさん」グッズも販売されていますよ。

こちらが広重おじさんの一例。館内のあちこちに絵柄が飾られる

浮世絵ナビルームでは無料で浮世絵体験ができる。 背景や人物が別々に彫られた版にインクをつけて 紙をペタッ。最後まで重ねて摺ると浮世絵が完成

【中山道大井宿】400 年続く老舗旅館「旅館いち川」で朴葉味噌のランチを

朴葉みそ御膳2300円。朴葉を皿にして手作り味噌を焼き、ご飯と一緒に味わう

1624（寛永元）年創業の旅籠「角屋」を受け継ぐ「旅館いち川」は、歌人や画家から愛された風情豊かな宿です。江戸時代、大井宿にあった旅籠41軒の中で、現存するのは「いち川」のみ。和風個室や大広間などが用意され、宿泊だけでなく予約制でランチだけの食事利用ができます。 豊富な食事メニューの中で、おすすめは葉の香りが食欲をそそる朴葉を使う郷土料理や、季節ごとの旬の食材をたっぷりと使うミニ会席。伝統の和食に新しいエッセンスを加えた、見て、食べて楽しい料理が楽しめます。

【中山道大井宿】「あまから 恵那本店」で味わう昔懐かしい五平餅

焼き立ての五平餅は1人前5本で600円（漬物付き）。定食メニューもある

五平餅は、岐阜県東濃エリアで長く愛される郷土料理。これを65年前から販売する老舗「あまから」のこだわりは特製の甘辛たれです。国産クルミとたっぷりのゴマが練り込まれ、香ばしく味わい豊か。 米は岩村産のコシヒカリを中心にブレンド。ご飯の食感を残してつぶし、丸めて串に刺し、濃厚な甘辛たれに付けて丁寧に焼き上げます。もっちり食感と濃厚なタレのハーモニーを楽しんでみてください。

【恵那】「恵那川上屋 栗里宿 恵那峡店」は、栗の収穫期のお楽しみがいっぱい

栗一筋1324円（1月上旬まで）※テイクアウトは1301円

恵那は岐阜が誇る栗の産地です。その中で「恵那川上屋」は、栗を自社栽培しながら和洋さまざまな栗菓子を生み出し、栗を通して地域の魅力を発信し続けています。秋は栗と砂糖だけで炊き上げる季節限定の栗きんとんをはじめ、収穫期ならではの魅力がいっぱい。 喫茶を併設する「栗里宿 恵那峡店」では、カスタードや生クリームの上に栗ペーストを絞ったスイーツ「栗一筋」をはじめ、秋限定のカフェメニューが登場。和栗と洋栗を組み合わせ、鬼皮まで使うモンブラン「栗山」もイートインができますよ。

モンブラン 「栗山」 648円は創業60 年を記念してリニューアル し、特別価格で提供

栗きんとん 270円（1月上旬まで）　

【恵那】「恵那 銀の森」で木の実たっぷりのスイーツをどうぞ

パティスリー GIN NO MORIの内観もすてき

約2万坪を誇る敷地にパティスリーや和菓子店 、 レストランが集まる銀の森にも、栗や木の実を使ったお菓子が登場します。パティスリー GIN NO MORIからは秋限定クッキー缶が登場。どんぐり、栗、ヒノキ、モミジなどを使ったクッキーが並び、個性的な風味が楽しめます。11/28までの土・日・月・火曜に販売されますよ（4320円）。 和菓子店「美栗舎」の栗きんとん入りの干し柿「柿ぼっくり（1個399円）」、栗きんとん（6個入り1620円）も3月までのお楽しみ。豊かな自然に包まれる敷地内にはテラス席などが用意され、予約制でアフタヌーンティーが味わえます。

（左）秋限定クッキー缶（右上）柿ぼっくりと栗きんとん（右下）「美栗舎」のモンブランどら焼き648円。9〜11月の土・日曜、祝日限定

【アンケート&プレゼント】抽選で5名様にカネコ小兵製陶所の 「リンカココ オーバルプレート」をプレゼント♪

カネコ小兵製陶所の 「リンカココ オーバルプレート」

アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様に、陶磁器の産地である東濃地域・土岐市で100年以上窯元を続けてきたカネコ小兵製陶所の 「リンカココ オーバルプレート」 をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品：カネコ小兵製陶所の「リンカココ オーバルプレート」 応募期間：～2023年11月30日（木）まで 賞品の発送：12月下旬

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