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2023.11.28
台北のおいしい台湾茶6選。最旬カフェや伝統茶芸館、おみやげにぴったりな茶葉や茶器も
豊かな香りといつまでも余韻が続く上品な甘さ。極上のお茶を味わうと、誰もがその魅力の虜になってしまうはず。五感全部を使って、台湾茶の世界を堪能してみませんか。 こちらの記事では、新しくなった「ことりっぷ台北」改訂版から、古い建物を生かした趣のある茶芸館をはじめ、お茶屋さんが運営するレトロモダンなカフェまで、台北を訪れたらぜひランチやお茶、おみやげ探しで訪れたい、台湾茶の人気スポットをまとめてご紹介します。おでかけの参考に、ぜひチェックしてくださいね。
台湾茶をご存じですか?
代表的な烏龍茶
台湾茶をご存じですか?
台湾の茶葉栽培は中国から苗木が持ち込まれたことが始まり。その後、台湾の気候や風土に根付いて品種改良が行われ、今では高い製茶技術を有しています。 台湾産の茶葉は部分発酵の「青茶」が主で、一般的には烏龍茶と呼ばれるもの。花やフルーツのような香りがあり、豊かな味わいが特色。ぜひ、いろいろと飲み比べしてみて。
代表的な烏龍茶
台湾で作られるお茶は「青茶」、一般的に烏龍茶と呼ばれる種類。包種茶は厳密には「清茶」に分類されますが、どれも部分発酵していて味も香りも長く感じられるものばかりです。
包種茶(パオツォンツァー)
産地は台湾北部の坪林や文山地区が有名。軽い発酵で、蘭のような香りがあれば上質。
凍頂烏龍茶(トンティンウーロンツァー)
台湾茶のなかでもお茶好きの間で人気が高いのが「凍頂烏龍茶」。台湾茶の特色が分かりやすいので、初心者にもおすすめです。 飲んだ後、口の中に広がるまろやかな甘味と鼻に抜ける香りが、真のお茶好きに根強い人気があります。 台湾を代表する銘茶、凍頂烏龍茶の産地を名乗れるのは鹿谷郷凍頂地区の3つの村だけです。
木柵鉄観音(ムウツァーティエクワンイン)
柑橘類の熟れたような香りがあり、風雅で滋味ある後味を「観音韻」と表現しています。台湾北部が産地です。
飲み方は難しいのですか?
聞香杯は台湾生まれ。香りが残りやすいように口が狭く、細長くて背が高い
台湾茶の飲み方で一番ポピュラーなのが「工夫茶」と呼ばれる茶芸文化。台湾の茶葉は少量で何度でも淹れることができ、香りが長く持続するのが特色。工夫茶は台湾茶をゆっくり味わうために生まれたお茶の作法です。 専用の道具のなかでも、特徴的なのは聞香杯という器。まずお茶をこの聞香杯に注ぎ、茶杯(湯飲み)に入れ替えてからいただきます。聞香杯はお茶の残り香を楽しむためだけの器で、台湾ならではの風流な作法です。 一見難しそうにも見える工夫茶ですが、日本の茶道のようなルールはなく、各人が自分なりのスタイルで楽しんでOK。茶芸館に行けば、初心者でもスタッフが親切に教えてくれるので、ぜひ気軽に試してみて。
ココなら本当においしい台湾茶と出会えます
台湾茶もピンキリ。おいしいお茶が欲しいなら、こちらでご紹介する信頼できる専門店へ行きましょう。
グッドデザインと確かな品質「琅茶」
店内ではお茶の試飲もできる。気軽に聞いてみては
小さな店ながら狼ロゴのかわいいデザインと、情熱的な茶葉選びに惚れ込むリピーターが多数。東方美人、鉄観音などを扱っています。水出しに便利なボトルなどオリジナルアイテムも販売しています。
茶葉や茶器の販売だけでなく、ギャラリーとして国内外の作家の作品も展示
カラフルな色がかわいい茶缶付のお茶は330元〜全6色
奶萱紅茶390元など、茶葉の種類で色分けしている
琅茶
ランチャー
上品パッケージが◎「沁園」
永康公園のすぐ向かいにある
台湾産の凍頂烏龍茶や東方美人茶のほか、中国産の質のよい普洱茶も販売。また、梅を烏龍茶と一緒に甘く漬けた「茶梅」はお茶請けにおすすめ。センスのよい茶器も人気があります。店主の廖夫妻は日本語OKです。
「永康街の人気店6選」記事はこちら
沁園
チンユエン
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