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2024.04.30
【プレゼントも♪】おいしくて希少な和紅茶の産地、鹿児島をめぐる旅
日本で栽培されるお茶のなかでも、近ごろ話題になっている和紅茶。とりわけ鹿児島の和紅茶は、近年、権威ある海外の品評会でも最高金賞の三ツ星を獲得するなど、品質が高いことでも知られます。今回は、鹿児島の和紅茶にまつわる名所や和カフェ、おみやげ処をめぐりながら、和紅茶の魅力にふれる旅へご案内します。
和紅茶を知っていますか?
開聞岳(かいもんだけ)を遠くに眺める知覧の茶畑
「和紅茶」とは、その名のとおり日本産の紅茶、いわゆる国産紅茶のことを指します。原料はツバキ科の常緑樹チャノキ。発酵の進み具合により味も香りも水色(すいしょく)も変化するのが特徴で、不発酵の緑茶、半発酵の烏龍茶、そして完全発酵の紅茶に分けられます。 国内で生産されている茶のほとんどは緑茶となり、紅茶になるのは全体のわずか1%以下。希少性が高く、まだ存在を知らない方も多いのが和紅茶です。 ここ数年で、和紅茶の流通量はずいぶん高まりました。産地も10年前と比べると2倍以上の1002か所 、現在は47都道府県すべての地域(※)でつくられています。 昭和40年代ころまで紅茶の栽培が盛んだった鹿児島は一時期衰退したものの、 今も全国生産量の約8割を占める日本一の産地 。桜島の火山灰が降り積もったミネラル豊富な土壌と温暖で日照条件に恵まれた南国の気候は、質の高い和紅茶を育みます。 味は海外産に比べてうまみ、甘みがふくよかで、独特な渋みが控えめ。クセがないため、お菓子(洋菓子・和菓子)のみならず、お食事にもピッタリです。 ※2023年11月地紅茶学会調べ
鹿児島茶の専門ショップで、和紅茶を味わいましょう
レトロとモダンがほどよくミックスした外観
鹿児島産の和紅茶をテーマにした旅の最初の目的地は「すすむ屋茶店」。JR鹿児島中央駅から歩いて15分ほどの路地裏にあります。 老舗の製茶卸問屋がプロデュースするお店で、「鹿児島茶の父」と呼ばれる新原仁次郎(しんばらにんじろう)を祖父にもつ光太郎さんが、2012年に開業しました。祖父の意志を受け継ぎつつ、現代のライフスタイルを意識した鹿児島茶の楽しみ方と、その魅力を全国へ広める活動をしています。
通常約20種類ほどの品揃え。現在、こちらの本店のほか、鹿児島市内の天文館と東京・自由が丘の計3店舗があり、それぞれショップ限定茶も販売
のれんをくぐると茶香炉から立ち上るお茶のいい香りが。扱うお茶は知覧茶、霧島茶など鹿児島県産のみ。葉のサイズや茎、粉などをていねいに2段仕分けし、製茶、鑑定、焙煎などそれぞれのプロフェッショナルがお茶の特性を見極め、茶葉本来のもち味を引き出します。もちろん、鹿児島生まれの和紅茶もラインナップされていますよ。
茶葉によって最適な淹れ方でお茶を提供してくれる
店内にティールームを併設していて、お茶と甘味を楽しむことができます。専門のスタッフに淹れてもらったお茶は、味も香りも格別です。 紅茶の場合は、沸騰直後の湯でポットとカップを温めたあと、ポットに1人につきティースプーン1杯の茶葉を入れ、勢いよく熱湯を注いで茶葉をジャンピングさせます。鹿児島産の和紅茶は色も味わいも濃いため、蒸らし時間は短めの約1分。
きめ細かいきな粉がまぶされた「わらび餅」220円やオリジナルの「ひと口ようかん」(小倉・抹茶)各292円
店内でいただく、オリジナルの和紅茶「薩摩紅茶」は一杯550円。鹿児島産べにふうきを独自にブレンドしたもので、香りの立ち上がりがよく、赤みを帯びた濃いめの琥珀色が特徴的です。ストレートで飲んでもほんのりとした甘みが余韻として続き、驚くほどまろやかなため、渋みが苦手な人にもぜひ味わってほしい一杯です。 お茶請けの和菓子は季節替わり。ほかに、「ほうじ茶アイスクリーム」495円、「ぜんざい」825円、夏には抹茶、ほうじ茶の2種類の「かき氷」が登場します。
(左)ガラスのように透明な急須「warenai」4840円。波佐見焼の蓋付きキャニスター2640円(右上)プレゼントやおみやげ用にぴったりな商品も(右下)「薩摩紅茶」の茶葉は100g1404円、ティーバッグは1個入り194円、7個入り702円、20個入り1404円
店内では茶葉やお茶請けのお菓子のほか、茶道具を販売しています。自店プロデュースの「raku」シリーズは世界的なプロダクトデザイナー柴田文江さんとのコラボ商品。特殊な素材を使った急須「warenai」は、熱伝導率が低いため、湯を入れても熱くなりにくく、割れにくいことが特徴で、発売以来のヒット商品です。
すすむ屋茶店 鹿児島
ススムヤチャテンカゴシマ
日本の近代化をリードした五代友厚と和紅茶の関係とは
鹿児島市の中心部、泉公園の中に立つ五代友厚像。大阪商法会議所(現在の大阪商工会議所)や株式取引所を設立したことでも知られる偉人 © K.P.V.B
和紅茶のはじまりは、明治維新後といわれます。元幕臣で、茶業を営んでいた多田元吉が、政府の要請により1875(明治8)年に清国、その翌年にインドを視察。 帰国後、高知県香美郡を皮切りに、九州・中国地方など全国に「紅茶伝習所」 をつくり、紅茶製造の普及に乗り出しました。 ちなみに、それより10年以上前の1863(文久3)年頃の記録として、薩摩藩士五代友厚の紅茶の製造法が『忠義公史料』や『薩藩海軍史』に記されていました。薩英戦争で捕虜となった五代は進んだイギリスの技術や文化を知り、薩摩藩に対して留学生派遣を上申。その際、紅茶を輸出し、費用の一部を留学費用にあてることを提案したようです。 残念ながら、その提案を受けて実際に鹿児島で紅茶が製造されたか否かは記録に残っていませんが、鹿児島と和紅茶の接点に、歴史のロマンが感じられます。
五代友厚像
ゴダイトモアツゾウ
和紅茶のルーツを追って、薩摩藩主島津家の別邸へ
錦江湾に浮かぶ桜島を眺めることができる
JR鹿児島中央駅から車で30分弱、または周遊バスの「カゴシマシティビュー」「まち巡りバス」で40~50分 の磯地区にある「名勝 仙巌園」は、鹿児島観光のハイライト。五代友厚が仕えていた薩摩藩主島津家の別邸で、1658(万治元)年に19代光久が築きました。 目の前に広がる錦江湾を池に、薩摩のシンボル桜島を築山に見立てたスケールの大きな大名庭園が見どころです。このほか、敷地内には国内外の要人を招く迎賓館として使われていた「御殿」やガス灯の実験を行っていた「鶴灯籠」、反射炉跡などの史跡が点在。敷地全体は「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されています。
「武士の紅茶」「島津紅茶」のほか、英国の国際大会「グレート・テイスト・アワード」 で最高金賞を4年連続受賞した「姫ふうき」40g1620円、桜島小みかんの香りが楽しめる「桜島小みかん和紅茶」24g1350円の4種類をラインナップ
ところで、薩摩藩と五代友厚にゆかりの深いこの地を訪れたからには、五代が書き残した日本最古の製法による紅茶を飲んでみたいと思いませんか? そんなときにおすすめしたいのが、真っ黒いパッケージ缶の「武士の紅茶」40g1410円です。当時のレシピを再現し、鹿児島で生まれた「べにふうき」を昔ながらの釜炒り製法により仕上げた紅茶で、クセのないあっさりとした味わい。希少品種の「有機はつもみじ」を使った「島津紅茶」40g1360円とともに、仙巌園限定の逸品です。
敷地内にある「猫神社(ねこがみしゃ)」のミニお守り630円、アクリルストラップ450円。世界遺産の反射炉をデザインしたトートバッグ大2200円、小1600円
名勝 仙巌園
メイショウセンガンエン
https://www.senganen.jp/
入場料(尚古集成館共通)1000円、御殿見学料600円
※尚古集成館本館は2024年9月まで工事中につき閉館、10月より価格改定予定
薩摩藩が生んだ伝統工芸、薩摩切子をおみやげに
建物は島津家が経営していた、もと吉野植林所の事務所。明治後期に建てられたもので、1986(昭和61)年に現在地に移築。国の登録有形文化財
最後は鹿児島の伝統工芸、薩摩切子のショップ兼工房「島津薩摩切子ギャラリーショップ 磯工芸館」を訪ねます。「名勝 仙巌園」から歩いてすぐ、島津家800年の歴史資料を集めた「尚古集成館」の隣です。
アクセサリーや焼酎グラス、花器など色とりどりの薩摩切子が並ぶ
薩摩切子のはじまりは、江戸時代後期。名君と誉れ高い島津家28代斉彬が興した日本初の工場群「集成館」の産業の一つとして開発されたもの。薩英戦争や西南戦争などの戦禍により一度は衰退しましたが、1985(昭和60)年に島津家を中心に復元・復活しました。 天井が高く真っ白な店内には、文献をもとに再現した伝統切子と、現代の職人たちが手がけた創作切子の品々が並びます。
電気の光越しに美しい模様が浮かび上がる薩摩切子の照明
(左上)キーホルダー7700円(左下)八角籠目に十六菊紋のカットが美しい(右上)二色衣の脚付盃は蒼黄緑とルリ緑各40700円、ルリ金赤45100円(右下)ショップの隣接した工場は見学自由
最大の特徴は「ぼかし」と呼ばれる技法で、透明度の高いクリアガラスに色ガラスを被せ、カットの深さによって微妙な色のグラデーションを生み出します。カラーは「薩摩の紅ガラス」と称され珍重された紅のほか、藍、緑、黄色、金赤、島津紫の全6色。これに異なる色ガラスを重ね合わせることで生まれる「二色衣」により、さまざまな色のバリエーションが楽しめます。 薩摩切子はすべて手仕事のため、一つひとつ色やカットの深さ、サイズが異なります。じっくり見定めて、お気に入りを探してみませんか。おみやげにはペンダントなどのアクセサリーも人気です。
島津薩摩切子ギャラリーショップ 磯工芸館
シマヅサツマキリコギャラリーショップイソコウゲイカン
鹿児島の和紅茶をペットボトルでも。新しくなった「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」はいかがですか?
鹿児島の和紅茶にまつわる旅はいかがでしたか? 上品な香りとすっきりとした自然な甘さが味わい深い和紅茶は、食事にも甘いものにも相性が良く、ほっと一息つきたいときのお供にもぴったりです。ぜひ、現地へ足を運んで鹿児島グルメと一緒に楽しみたいですね。 もっと手軽に鹿児島の和紅茶を味わいたい方には、アサヒ飲料から4月30日にリニューアルし、新発売された「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」はいかがですか。鹿児島県産茶葉100%を使用したプレミアムな紅茶飲料で、緑茶の日本最高位茶師である「茶師十段」の酢田恭行氏が監修。渋みがおだやかで茶葉本来の甘みをていねいに抽出した一杯は、慌ただしい日常に、ほっと心落ち着くひとときを届けてくれます。
「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」のこだわり
大隣岳茶生産組合の大隣淳也さん
今回発売された「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」は、2022年に発売された「和紅茶 無糖ストレート」のリニューアル版です。南国の日差しを受けてのびのび育った鹿児島県産茶葉100%を使用し、パッケージとネーミングを変えて再登場。開発担当者と生産者、それぞれのこだわりについてお話を伺いました。 Q. おいしい紅茶をつくるポイントは? A. 発酵の具合が味に大きく影響しますが、その調整がいちばん難しいところ。茶葉は生き物です。気温や湿度などはもちろん、手の感覚や香り、見た目など、毎日、茶葉の様子を感じながら、発酵が上手く進むように管理することが大切です。 Q. 商品名の「CRAFT」が意味するものは? A. 「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」は、生産農家の方々や監修の酢田恭行氏をはじめ、各分野の職人が結集し手間暇を惜しまずにつくり上げた紅茶飲料です。その職人のこだわりを「CRAFT」の言葉に込めています。 Q. パッケージのイメージは? A. 原料の茶葉が100%鹿児島産であること、職人たちがこだわりを持ってつくり上げた自信作であること。この2つをアピールする意味で、「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」のパッケージには鹿児島に伝わる伝統工芸の「薩摩切子」をモチーフにしたデザインを採用しました。
今回、2年ぶりに一新したNEW「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」は、生産者とアサヒ飲料ともに自信をもっておすすめする紅茶飲料。シンプルな無糖ストレートだからこそ茶葉本来のおいしさが楽しめます。一面に緑の絨毯が広がる鹿児島の茶畑を思い浮かべながら、ぜひ一度味わってみてはいかがですか?
【アンケート&プレゼント】抽選で10名様に「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」5本セットをプレゼント♪
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で10名様に、本記事でご紹介している「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」を5本セットでプレゼントいたします。 応募期間:4月30日(火)~5月13日(月) プレゼント内容:「CRAFT和紅茶 無糖ストレート」5本セット 当選人数:全10名様 みなさまのご応募をお待ちしております♪
アンケート&応募はこちらから
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コガユミコ 撮影:保志俊平
アサヒ飲料
『100年のワクワクと笑顔を。』人生100年時代を共に。あなたのココロとカラダに驚きや感動、そして、健康をお届けしたい。いつも、そばに。これからも、ずっと笑顔を。商品を通じて、人々が笑顔になる社会をつくることが当社としての役割です。
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