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2024.06.26
水辺の私邸で涼を感じる「奥嵐山の納涼滞在」/星のや京都
京都・嵐山にある全室リバービューの旅館「星のや京都」では、2024年7月1日~8月31日の期間、水辺の私邸で涼を感じる特別滞在プログラム「奥嵐山の納涼滞在」を今年も開催します。 滞在の始まりは、夏季限定で設置する納涼床で楽しむウェルカムドリンク。夜は貸し切りの空中茶室で特別夕食に舌鼓をうち、食後に「水の庭」で涼やかな雅楽の夜奏会を楽しみます。翌日は特別朝食の後、舟遊びをしながら特製のかき氷を味わいましょう。 平安貴族が避暑に訪れた嵐山で自然の涼を感じながら、平安貴族さながらに過ごすことができますよ。
平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸「星のや京都」

各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」の 2施設目として2009年に開業した「星のや京都」。コンセプトは「水辺の私邸で時を忘れる」。嵐山の名所・渡月橋の賑わいを背に、舟で大堰川(おおいがわ)を溯ること約15分、渓谷に建つ星のや京都が眼前に現れます。 京都に息づく伝統技法を感じる客室、嵐峡の情景を映した滋味豊かな会席料理、日本の美意識に触れる京文化体験、四季折々の風光明媚(ふうこうめいび)な景観を通して、自然と調和した環境の中で身をおきながら時を忘れ、非日常の滞在を楽しめます。
「星のや京都」公式サイトはこちら
平安貴族が避暑に訪れていた地で、京都の夏の風情を感じる滞在を

星のや京都が位置する嵐山は平安貴族の別荘地であった場所です。平安貴族は夏になると避暑に訪れていたといわれています。 古くから京都の人々は室礼や装い、料理などにおいて創意工夫をし、暮らしの中に涼をつくりだしてきました。 星のや京都では、青もみじが日差しをやわらかく遮り、滝の流れる音が心地よく響き、清々しく過ごせます。自然の涼が感じられる場所で、京都の夏の風情を贅沢に楽しむことができます。
チェックイン後は、夏限定の納涼床でウェルカムドリンクをいただきます

赤紫蘇しぼり
ここからは、「星のや京都」の夏の特別滞在プログラム「奥嵐山の納涼滞在」をご紹介。 チェックインの後は、夏限定で設えた納涼床で赤紫蘇しぼりをいただき、宿までの旅路の疲れを癒しましょう。 赤紫蘇は平安時代から日本で栽培され、薬用や香味用食品として重宝されました*1。特製の赤紫蘇しぼりは、爽やかな香りと酸味のあるすっきりとした味わいが特徴です。 *1 日本既存最古の漢和薬名辞書「本草和名」

納涼床
滞在着に着替えて、気分はまるで平安貴族

チェックインの後は、滞在着に着替えて一息つきましょう。滞在着は、平安貴族が着用していた和装をモチーフに特別に仕立てたもの。 チェックアウトまで特別な滞在着を装うことで、平安貴族さながらに優雅に過ごすことができますよ。
貸し切りの空中茶室で、特別夕食を堪能

平安貴族は自身の邸宅の広大な庭に釣殿(つりどの)*2をつくり、涼みながら食事をしていたとされています*3。釣殿を彷彿とさせる空中茶室に帳台*4を設え、平安貴族さながらに過ごす優雅な時間です。日中の暑さも和らぎ、嵐峡を吹き抜ける風に心地よさを感じながら、特別夕食を楽しむことができます。 先附は手長海老に泡酢を合わせた一品で、京都の夏の風物詩である祇園祭の鉾を設えています。八寸では、青梅と白ワインを合わせた食中酒、酢橘のお豆腐、沢蟹や稚鮎の唐揚げといった旬の食材を味わえます。御椀は、夏に旬を迎える鱧を総料理長特製の鰹節と昆布のお出汁でシンプルに仕立てています。 *2 寝殿造りの南端の池に臨んで建てられた周囲を吹き放ちにした建物で、納涼・饗宴に用いられた *3 「源氏物語」第二十六帖 常夏 *4 デジタル⼤辞泉 寝殿造りの⺟屋内に設けられる調度の⼀つ。浜床という正⽅形の台の上に畳を敷き、四隅に柱を⽴ててとばりを垂らしたもの。貴⼈の寝所または座所とした。
夜は、水辺の夜奏会で滝の音に重なる雅な音色を楽しみましょう

参加費は無料
毎週土曜と日曜には、水の庭に設置した納涼床で水辺の夜奏会を開催しています。夜奏会では、日本古来の管楽器である笙(しょう)*5と篳篥(ひちりき)*6で奏でられる雅楽の演奏を聴くことができます。 灯りに照らされた幻想的な水の庭で、ヒグラシの鳴き声や滝の音と共に、夏の夜の調べを楽しむひとときです。 *5 長さの違う17本の竹の管がたてられた形状は、鳳凰が翼を立てて休んでいるように見えることから鳳笙とも言われている。やさしい音色が特徴の楽器。 *6 漆を塗った竹の縦笛で、前方に7つ、裏側に2つ孔があり、洋楽器のオーボエの基になったとも言われている。まろやかで心地のよい音色が特徴の楽器。
起床後は、青々とした嵐峡の景色をながめながら特別朝食を
起床後は、特別朝食を客室にて楽しむことができます。冷や汁は、鰻と梅や茗荷、大葉などの薬味を入れた、さっぱりとした一品です。その他、総料理長が厳選した旬魚の西京焼きや、生湯葉と温泉玉子の餡掛けなど、食欲が落ちる夏にも食べやすい内容に仕立てられています。 客室の窓から見える、朝の光に照らされた青もみじと目の前を流れる大堰川を見ながらゆったりと朝食を楽しめます。
舟遊びと涼やかなかき氷で、平安貴族が過ごした夏の風情を堪能

器は、このかき氷のために職人の手で形作られた、星のや京都特製の錫の器
朝食の後は、星のや京都の目の前を流れる大堰川で、星のや京都専用の屋形舟「翡翠(ひすい)」を貸し切り、朝の光に照らされた水面や嵐峡の青もみじを眺めながら、かき氷を味わうことができます。 平安貴族は、夏の暑さを乗り切るために、削った氷を金属の器に入れ、涼んでいました*7。日本で古くから親しまれている葛*8と日本古来の柑橘である橘*9の特製シロップで味わう、爽やかなかき氷です。 *7 清少納言『枕草子』に「削り氷にあまづら入れて、新しき金椀に入れたる。」とある。削り氷とは、当時のかき氷の事。氷室を削り、当時の甘味料であった甘葛をかけた物を金属のお椀に入れて食べていた。 *8 日本初の百科字典と言われている『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(931~983年)に葛の記載あり *9 日本に古くから自生している柑橘類。平安時代には京都御所の庭に植えられ、現在の五百円玉や文化勲章に枝付きの果実や花が描かれている。
滞在スケジュール例
<1日目> 15:00 チェックイン・特別に仕立てた滞在着に着替える 15:30 ウェルカムドリンクと共に涼しいひとときを過ごす 18:00 空中茶室で特別夕食を味わう 21:00 水辺の夜奏会で雅楽の演奏に耳を傾ける ※土日限定 <2日目> 8:00 客室で特別朝食を楽しむ 10:00 雅な屋形舟「翡翠」で舟遊びをしながらかき氷で涼を感じる 12:00 チェックアウト
「奥嵐山の納涼滞在」概要
開催日:2024年7月1日~8月31日
料金:1名99,220円 2名130,680円 (税・サービス料込、宿泊料別)
含まれるもの:特別に仕立てた滞在着の貸し出し・ウェルカムドリンク・特別夕食・特別朝食・屋形舟貸切・かき氷
場所:星のや京都
対象:宿泊者
定員:1組1~2名
予約:公式サイトにて7日前まで受付
備考:状況により、内容が一部変更になる場合があります。
予約はこちら
* * * 水辺の私邸で涼を感じる特別滞在プログラム「奥嵐山の納涼滞在」はいかがでしたか?青もみじの下での食事や屋形舟で楽しむかき氷で、平安貴族さながらに過ごしてくださいね。
星のや京都
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ことりっぷ編集部
星のや

「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、施設ごとの独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。その土地の風土、歴史、文化などの本質を識る喜びを滞在に織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ちます。2005年に開業した「星のや軽井沢」から始まり、国内に6施設、海外に2施設を展開しています。
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