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2024.07.31
【プレゼントも♪】秋田犬、秋田のウユニ塩湖、ナマハゲに出会える♪ 大館能代空港から行く1泊2日秋田・男鹿半島の旅
今年の夏は飛行機で、秋田県に行く旅はいかがでしょうか。大館能代空港を利用し、県北の八峰町から県央の男鹿市や秋田市まで、日本海に近い市町をめぐる1泊2日プランをご紹介します。人懐っこい秋田犬やユネスコ無形文化遺産に登録された男鹿半島のナマハゲ文化にふれたり、郷土料理やお酒、温泉などを楽しんだり、鵜ノ崎海岸で海を眺めながら、カフェでリラックスしたり。秋田・男鹿半島へ、非日常を感じる夏旅してみませんか。 現在、秋田県では2025年2月14日まで「大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン」を開催中。行きに大館能代空港を利用することで宿泊代金が10000円分割引になる、旅行者にはお得なキャンペーンです。事前申請は不要で、申請書に必要事項を記入し宿泊施設へ提出するだけ。この機会にぜひ、大館能代空港を利用して、1泊2日の旅をお得に旅してみませんか?
白神山地の恵みで醸す日本酒や特製マカロンを楽しむ蔵元カフェ
「日本酒テイスティングセット」2000円は日本酒100mlが3種類味わえ、シリコングラスも1つもらえる。おつまみの「生ハム」800円
まずは大館能代空港から1時間ほどの場所にあり、白神山地にほど近い八峰町へ。この町にあるのが、明治時代創業の「山本酒造店」です。6代目の山本友文さんが杜氏となり、「山本」という新銘柄で日本酒造りを始めました。白神山地の湧き水、山本さんも栽培する「秋田酒こまち」など県産のお米、相性のいい酵母でお酒を醸しています。お酒は香りと糖分が控えめで、キレがあってドライ。飲み続けられる味わいが特徴です。 酒蔵の向かいに2023年にオープンしたのが、スタイリッシュなショップ&カフェ「LABO and CAFE YAMAMOTO」です。秋田杉や十和田石をおしゃれに使った空間には、新しいレシピでお酒を造る実験室のような醸造室があり、ここでそのお酒を楽しんでもらえるようにとの思いも込めています。蔵やラボで造った生酒をビール樽に入れてサーバーから提供するため、フレッシュな限定酒が味わえますよ。量り売り専用ボトルで持ち帰りもOKです。
「ピエール・エルメ・パリ」のマカロン「シラカミ」385円。マカロン専用の器で提供される。「アイスカフェラテ」はマカロンセットでは1030円
お酒が苦手な方にも楽しんでもらえるメニューも。店内では東北初の常設店として、「ピエール・エルメ・パリ」の5種類のマカロンを販売。カフェ限定の「シラカミ」は、酒蔵の酒粕を使ったクリームをサンドした逸品で、ほんのり酒粕を感じるやさしい甘さです。男鹿市の「珈音焙煎所」で焙煎したコーヒー豆で淹れた「アイスカフェオレ」などと一緒にどうぞ。 ランチには「クロワッサン&キッシュ」を。カフェでスライスした生ハムを挟んだ人気のパン屋さんのクロワッサンと、タルト生地から作る自家製のキッシュ、スープが味わえます。おみやげには蔵付きの2種類の山本酵母で造った、カフェ限定の日本酒もおすすめです。
(左上)ランチプレート「クロワッサン&キッシュ」1300円(右上)テーブルや椅子には酒蔵や秋田らしいあしらいも (右下)カフェ限定酒のやや甘口「ゴージャス山本酵母」と辛口「セクスィー山本酵母」各2200円(左下)珍しい日本酒サーバーで提供
LABO and CAFE YAMAMOTO
ラボアンドカフェヤマモト
森林浴をしながらやさしい秋田犬とおさんぽ
森の中を秋田犬のマサとガイドさんと一緒に歩く。森の中は夏でも涼しい
国の天然記念物に指定されている秋田犬。犬好きの方におすすめしたいのが、三種町で秋田犬と一緒に散歩ができる健康プログラム「秋田犬と散歩(健康ウォーキング)」です。ことおか中央公園に作られた「琴丘クアの古道コース」を歩く自然豊かなコースで、このプログラムは「ヘルスツーリズム認証」を取得しています。 一緒に歩く秋田犬は2020年生まれのマサくん。やさしくて賢く、人懐っこい性格です。ふさふさの毛のある頭をなでるとほめられていると思って喜ぶとか。最初にウォーキングガイドからレクチャーを受け、マサくんのリードを持ったら出発です。マサくんファーストのため、マーキングなどにも合わせてゆっくり歩きます。そばにガイドさんもいるので安心です。
(左上)リードをもって森の中へ (右上)到着時、マサくんが出迎えてくれる (右下)後ろ姿もかわいい (左下)湧き水を飲んで休憩
コースは森の中へ。クマよけの挨拶をしたら、ふかふかの小道を歩きます。森の中を犬と散歩をするのは気持ちよく、体もリラックスしてきます。途中、湧き水がある場所ではマサくんの水飲みタイム。かわいい姿を楽しんだ後は「呼吸の森」で大きく深呼吸。芝の広場ではマサくんと一緒に走るのもOKです。 再び森に戻り、展望スポットの後は、木立の中で休憩タイム。お茶をいただいてゆっくり過ごしながら、マサくんにおやつをあげたり、記念撮影をしたりできます。散歩中もガイドさんが写真を撮ってくれますよ。マサくんのペースに合わせて2~3kmほど歩くプログラムはおよそ1時間30分。秋田犬とたっぷりふれあえる癒やしの体験です。
秋田犬と散歩(健康ウォーキング)
アキタイヌトサンポケンコウウォーキング
“ナマハゲ”をとことん楽しむ男鹿温泉郷の極上温泉宿
女性用の大浴場。夏は緑色のにごり湯になることが多いそう
宿泊は「大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン」の利用もできる男鹿温泉郷へ。温泉郷入口の高台に建つ「元湯 雄山閣」は、自家源泉をもつ和風旅館。海を望むロケーションに胸がときめきます。女将の山本佳子さんがアイデアを出し、“ナマハゲ推し”を全面に出した温泉やコンセプトルームがあるのも人気の秘密です。 敷地内で汲み上げた温泉は、管を通してそのまま湯船に注ぎ込むため、温泉の鮮度は抜群。加水も加温もなしで適温の湯は、気温によって緑色や茶褐色などに変わるにごり湯です。ナマハゲの口を湯口にしていて、温泉と空気が同時に出ることで「プシュー」と音を立てて勢いよく噴き出すため、「噴き流し温泉」と呼んでいるそう。浴槽は湯の花に覆われ、情緒たっぷりの温泉です。宮大工が造った庭付きの趣ある露天風呂で心ゆくまで楽しんで。
(左上)ナマハゲのコンセプトルーム「松風」。中央には唯一のナマハゲ面彫師のお面も(右下)迫力あるナマハゲの湯口 (左下・右上)特注の秋田杉の木桶でぐつぐつ煮る「石焼料理」や「あんぷら餅」など男鹿ならではの料理が並ぶ
ナマハゲのコンセプトルームは全3室。赤のお面は男性、青のお面は女性といわれていることから、赤と青をイメージカラーにした和洋室です。客室「紅葉」は、戸に飾られたナマハゲのお面を効果的に使ったお出迎えも。海を眺める革張りの特注椅子もすてきです。 夕食は目の前で実演もしてくれる男鹿名物「石焼料理」がメインで、漁師めしをモチーフにした豪快な料理を提供。大きな秋田杉の木桶に入った味噌汁の中に、800℃まで熱した溶結凝灰岩を入れるとぶくぶくと沸騰し始め、そこにふぐや渡りがに、えびなどの魚介を入れ、一気に火を通します。そうすることで旨みを閉じ込め、臭みも抜けるそう。魚介の旨みが凝縮された滋味深い一杯です。じゃがいもをお団子にした男鹿の郷土料理「あんぷら餅」、地物のハタハタで作る「鰰寿司」など、季節や地元の食材を生かした料理も楽しめます。
元湯 雄山閣
モトユユウザンカク
ナマハゲが舞い踊る大迫力の郷土太鼓を鑑賞
躍動感あふれる「なまはげ太鼓」の演奏にくぎ付け
男鹿温泉郷に宿泊をしたらぜひ体感してほしいのが、「男鹿温泉交流会館 五風」で20時30分より開催される「なまはげ太鼓」のライブ。2002年に温泉郷を盛り上げようと、ナマハゲと和太鼓を組み合わせた古くて新しい伝統芸能がスタートしました。現在は男鹿市の高校生から30代までの女性を含めた若者約15名が「恩荷」というチームで演奏しています。 2曲を披露する公演の演奏メンバーは4名。1曲目はナマハゲ姿でオリジナル楽曲「神参」を演奏します。ドンドンと体に響く太鼓の音は心も揺さぶる音で、ナマハゲが激しく連打する姿は圧巻。飛び回り、舞い踊るようナマハゲの姿は神々しさも感じ、どんどん引き込まれていきます。メンバーのお面はナマハゲ面彫師にそれぞれ作ってもらったものだそう。
(左上・右)ナマハゲ3体そろった連打はズシーンと響く。ナマハゲは太鼓を叩きながら飛び回る (左下)ステージを降りて近くにもナマハゲが来てくれることも
2曲目「島風」はナマハゲの面を取り、生身の姿での演奏。高校生と女性を含む若いメンバーの日もあり、限界までの力強い連打に大きな拍手も。苦しいながらも笑顔で叩く演奏者に感動し、ナマハゲ姿も生身の姿もそれぞれ違う面白さを感じられますよ。
男鹿温泉交流会館 五風「五風なまはげ太鼓ライブ」
オガオンセンコウリュウカイカンゴフウ ゴフウナマハゲダイコライブ
一度は見たい♪ 境内を青一面に染める“あじさい寺“へ
奥が本堂。鮮やかなブルーのあじさいが咲き誇る。2024年は天候の影響で例年より花が少なめだったそう
2日目は男鹿温泉郷に近い「雲昌寺」へ。江戸時代初期に創建した歴史あるお寺で、ご本尊の釈迦牟尼仏を祀る本堂も江戸時代に建てられたものだといいます。多くの参拝者が訪れるきっかけとなったのが、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」にも選ばれた「あじさい」の風景。境内をブルー一色で埋め尽くすように咲くあじさいは、えもいわれぬ美しさ。 20年前、副住職の古仲宗雲さんが境内に咲いていた1株の美しいあじさいに心を打たれ、参拝者や檀家さんが見たら喜ぶだろうと株分けしたそう。古仲副住職が大切に育て、現在は2000株にもなっているそうです。(今年度のあじさい観覧期間は、2024年は6月上旬~7月月中旬頃まで。現在は終了しています。)
「あじさいお守り」1200円(数量限定)。お気に入りの柄を探して
山門をくぐり、本堂で参拝をすませたら、境内を散策してみましょう。まずは海が見える見晴台へ。境内には微笑み地蔵などかわいらしい顔のお地蔵様が6体いたり、ハート型の石が7か所あったり、和傘が飾られた美しい竹林があったりと、フォトスポットもたくさん。非日常の心を静めるお寺として、リフレッシュしてほしいとの思いが込められています。 御朱印は参拝1回目、2回目、3回目と異なるスタンプが押されたあじさいの御朱印と、六地蔵様の6種類の御朱印やあじさいをモチーフにしたお守りもあります。「雲昌寺」は“ご縁をつなぐお寺”でもあることから、良縁を結ぶ、願いを叶えるというご利益があるとか。お守りは1枚の布を切って、株分けのイメージでデザインされているため、同じ柄がない唯一無二という点も人気だそう。あじさいの時期以外にもゆっくり過ごしたくなるお寺です。
(左上)あじさいやお地蔵様の御朱印や御朱印帳も(右上)お寺のあじさいのプリザーブドフラワーを入れた「omamori」(数量限定)も人気(右下)境内のどこかにハート型の石もあるので探して(左下)竹林にたたずむお地蔵様
雲昌寺
ウンショウジ
“秋田のウユニ塩湖”ともいわれる絶景の鵜ノ崎海岸へ
雲や空の青さも美しく水面に映りこんだ鵜ノ崎海岸 画像提供:男鹿市
男鹿半島の西海岸から南に位置する「鵜ノ崎海岸」までは、海を望む絶景の海岸ドライブルート。なかでも「日本の渚百選」に選ばれている「鵜ノ崎海岸」は浅瀬が200mほど続く、全国でも珍しい遠浅の海岸です。 干潮時には曲がりくねった海底があらわれ、その姿から「鬼の洗濯岩」とも呼ばれています。引くと岩場を歩くこともでき、磯遊びや貝がら拾いもできますよ。
夕日が沈むころの海岸もフォトジェニックな写真が撮れる時間帯 画像提供:男鹿市
環状に広がる磯の地形や広い海岸線の美しさは、男鹿を代表する風景ともいわれています。とくに水面が鏡のようになり、空や雲、潮の満ち引きによって現れる球体の岩石「小豆岩」などが水面に映りこむ様子は、まるで「ウユニ塩湖」のようと話題になっています。 晴れて風のない穏やかな日に訪れるのがベスト。海岸前の「鵜ノ崎テラス」のスタッフによると、夏から秋にかけてのお昼から夕方ごろまで、風がなければきれいに見られるそう。夕暮れの時間帯もきれいですよ。
鵜ノ崎海岸
ウノサキカイガン
目の前に広がる鵜ノ崎海岸の波音に癒されるカフェへ
「海鮮丼ランチ」1500円。日替わりの小鉢には、渉水産の「とろとろわかめ」とイカにさかなの味噌を酢で和えたものなどがつく
鵜ノ崎海岸の目の前にたたずむのは、海のカフェテラス「渉水産 鵜ノ崎テラス」。オーナー自ら作ったテラス席からは海が一望でき、海風に吹かれながら心もリラックスできるカフェです。オーナーは現役の漁師で、おもに鵜ノ崎海岸の岩場で種から養殖わかめを育てているそう。めかぶや秋田では「ぎばさ」と呼ばれる海藻のアカモク、夏はオーナーが獲った男鹿産のさざえが味わえます。 人気の「海鮮丼ランチ」はさざえのつぼ焼きが付いた豪華なメニュー。みそ汁は男鹿産のハタハタや真鯛などを塩と麹で発酵させたオリジナルの「さかなの味噌」で作ったもの。「さかなの味噌ラーメン」もありますよ。こんぶだしで作る魚介たっぷりの「シーフードカレー」や、土日限定のさかなの味噌を使った「海鮮チャーハン」もおすすめです。
(左上)「ブルーシェイク」500円、「クリームソーダ」600円 (右上)パラソル下は特等席 (右下)「ブルーレアチーズ」400円 (左下)ブルーを基調とした爽やかな色合いの店内
ランチメニュー以外にもおすすめなのがドリンクとスイーツ。海や空のブルーと溶け込むようなブルーハワイを使った涼やかなシェイクやクリームソーダが人気です。クリームソーダには手作りのアイシングクッキーも添えられています。 おやつには手作りの「ブルーレアチーズ」を。ブルーハワイのゼリー、淡いブルーと白のチーズケーキ、底にはクッキー生地があり、4層に分かれたチーズケーキは、まるで空と海岸のような爽やかさで、甘酸っぱいスイーツ。おみやげにもぴったりです。
渉水産 鵜ノ崎テラス
ワタルスイサンウノサキテラス
「稲とアガベ醸造所」のクラフトサケやスイーツを楽しむ
「3種飲み比べ」500円。左から「交酒 花風」「DOBUROKU水もと」「DOBUROKUホップ」
JR男鹿駅の旧駅舎をリノベーションし、2021年にオープンした「稲とアガベ醸造所」。醸造所の隣には、昼はテイクアウトカフェ、夜はシェフが作る予約制のレストランとして営業する「土と風」が併設され、お酒やスイーツ、料理が味わえます。 秋田の酒蔵で経験を積んできた代表の岡住さんは、秋田の人々への恩返しも込めて、自然豊かで、今は酒蔵がない男鹿に「稲とアガベ醸造所」を開業したそう。日本酒製造をベースに副原料を入れたお酒や、日本酒を搾らずに造るどぶろくなど、新しいジャンルの「クラフトサケ」を造っています。その特徴は秋田県産無肥料無農薬のお米をできるだけ磨かないでお酒を造ること。お米の良さを最大限に活かすために、精米は90%といいます。栄養も残るおいしいお酒にもなるのだとか。
「発酵ソフトクリーム」500円(ワッフルコーン)。酒粕の色で生成り色に
昼のテイクアウトカフェでは、その時に造られているお酒の試飲と購入もできます。人気は男鹿市限定販売の「DOBUROKU水もと」。古くから伝わる製法で作ったどぶろくは、なめらかでほどよい酸味と甘みがあります。なお、現在「DOBUROKU水もと」は完売しており、発売日は来年以降まで未定とのこと。新ブランドのホップを加えた「交酒 花風」は、甘みと酸味が強く、ジューシーな味わい。男鹿らしいレトロなラベルもすてきで、気軽に楽しめる価格での販売です。 ランチなら「鶏出汁と山椒カレー」を。比内地鶏のだしで作ったカレーはマイルドな和風カレーで、山椒オイルがピリッとしたアクセントに。はちみつを使ったお酒の酒粕を使った「発酵ソフトクリーム」は、ほんのり酒粕とはちみつの味がし、男鹿の塩を入れたクランブルと食べると甘じょっぱいおいしさですよ。
(左上)右側がカフェの入口(右上)ディナーのシェフ考案「発酵ショコラ ベリーシェイク」(期間限定)700円 (右下)「土と風」の店内はカウンター席のみ (左下)「鶏出汁と山椒カレー」850円。しば漬けといぶりがっこ付き
土と風
ツチトカゼ
「発酵マヨ」が話題の上質なセレクトショップ
「発酵マヨ」648円、「発酵ケチャップ」778円、「発酵カスタード」778円。発酵マヨシリーズは6種類ほど販売
「土と風」から徒歩すぐの「SANABURI FACTORY」。こちらは「稲とアガベ醸造所」直営のセレクトショップです。併設の加工所で作る自社の発酵食品のほか、全国からセレクトした食品や調理器具、雑貨、衣類などをそろえています。セレクト基準は、お店のコンセプトでもある「生産者を大事にする、作り手の顔が見える、環境や人にやさしいこと」。厳選したアイテムは心も豊かになりそうなものばかりです。 ショップの看板商品は「稲とアガベ」のお酒を造る工程ででる酒粕を有効活用した、環境にやさしい「発酵マヨ」シリーズ。原料の約4割が酒粕で、卵は使わない植物性マヨネーズ風調味料です。「発酵マヨ」は野菜のディップやポテサラにもぴったりで、酒粕の風味と酸味が感じられ、食が進みます。パスタに合う「発酵ケチャップ」や、パンに塗るのがおすすめの甘い「発酵カスタード」もぜひ。
(左上)アクセサリーや器など上質な雑貨が並ぶ2階 (右上)「稲とアガベ」のお酒も充実。ラーメン専用のお酒も (右下)作家・渡邊葵さんが作った白岩焼のピアス (左下)「佐藤木材容器」の大皿と「遠田漆器店」の酒器
2階では作家の作品も販売。秋田杉でお皿を作る「佐藤木材容器」の大皿や伝統工芸品の川連漆器を作る「遠田漆器店」の酒器、青色の器が人気の角館市の作家、渡邊葵さんが手がけるアクセサリーなど、日常生活で使いたくなるものが並びます。1階の奥には雑貨も。今では珍しい竹でお箸を作る熊本の「ヤマチク」、かゆいところに手が届く調理器具を作る「家事問屋」など、作り手のことを大事に思いたくなる商品がそろっています。 「稲とアガベ」の直営店にはラーメン店や宿も。男鹿駅周辺を歩くことで地元のお店の発見もでき、楽しく街散策もできますよ。
SANABURI FACTORY
サナブリファクトリー
あんこの奥深さを堪能できる老舗和菓子店
「あんドーナツ」1個162円、卵ケース8個入り1566円。卵ケースは砂糖をまぶしていないドーナツ入り
1924(大正13)年に創業し、100周年を迎えた秋田市の人気和菓子店「三松堂」。東京や弘前の名店で修業をした4代目の後藤誠一さんは「あんこが命」といい、伝統の製法でていねいにあんこを炊いています。たとえば、「水ようかん」に使うこしあんは、十勝産小豆を煮て細かい目で裏ごしし、皮を入れずに作ることで藤紫色の美しい色合いに。水ようかんのとろけるような味わいに驚きます。砂糖も吟味し、10種類以上を使い分けているそう。 昔から作っている人気の「あんドーナツ」もこしあんですが、揚げるために水あめを使っているのも特徴で、しっとりしたあんこです。レトロでかわいいデザインの卵ケースは、あんドーナツがぴったり収まり、手みやげにおすすめです。
(左上)「水ようかん」324円 (右上)季節の上生菓子や皮もおいしい「千秋最中」など人気の和菓子が並ぶ (右下)ころんとした形もかわいい「玉ごっこ」1個324円 (左下)「わらび餅」370円
4代目が考案したのが「玉ごっこ」。こちらは1個入りの卵ケースから着想を得た最中です。卵型の最中だねの中には、秋田の郷土菓子「バター餅」と北海道のとよみ大納言で作った上質の粒あんがたっぷり。粒あんはへらを入れずに火加減で調整し、粒を残すのが後藤さんのこだわりです。 本わらび粉で作る「わらび餅」は10~6月の商品。大粒のいちごとこしあんを包む「イチゴわらびもち」が特に人気です。夏はつるっとした食感の「麩まんじゅう」や、夏季限定のイートインで楽しめる「かき氷」を。和菓子の材料を使うトッピングやソースを楽しんではいかがでしょう。
三松堂
サンショウドウ
秋田名物「稲庭うどん」の乾麺と珍しい生麺を食べ比べ
「生麺・乾麺 味比べ 味噌たんぽセット」1400円。かつおとごま味噌の2種類のつゆでも食べ比べを。いぶりがっことしいたけの小鉢もつく
水が豊富で良質な小麦の産地であり、塩も運ばれてきていた秋田県湯沢市稲庭町で、1665(寛文5)年に誕生したといわれる「稲庭うどん」。「寛文五年堂」も稲庭町で伝統の稲庭うどんを作り続けてきました。「寛文五年堂 秋田店」は秋田市の「エリアなかいち」にある直営店です。 「寛文五年堂」の稲庭うどんは「いなにわ手綯(てない)うどん」と呼び、職人が手間暇かけてほとんどの工程を手作業で行っています。おすすめの「生麺・乾麺 味比べ」は、「幻のうどん」と呼ばれる生麺が味わえるのが人気の秘密。乾麺と作り方は同じですが、乾燥の度合いで変わるそう。見た目も違い、乾麺は細めの平たい麺でなめらかなのど越し、生麺は丸みのある太めの麺でもちもちの食感です。ぜひ食べ比べてみて。
(左)一品料理の「鰰寿司」833円と比内地鶏串焼き(塩)880円。秋田の地酒と合わせて (右上)和モダンで落ち着く店内 (左下)おみやげ用の「いなにわ手綯うどん」も販売
秋田の一品料理も充実。甘めの自家製味噌をきりたんぽに塗って焼いた「味噌たんぽ」や、歯ごたえのある比内地鶏の串焼きは、稲庭うどんとのセットも人気です。 郷土料理「鰰(ハタハタ)ずし」もぜひ味わいたい一品。冬に秋田で獲れる魚「ハタハタ」を米や麹などで漬け、発酵させた飯寿司。冬になると各家庭で作られていたそう。さっぱりしたやさしい味わいでハタハタの旨みも感じます。地酒もそろっているので、夕食時なら一緒にいただくのもおすすめですよ。
寛文五年堂 秋田店
カンブンゴネンドウアキタテン
比内地鶏にナマハゲ・・・まだまだ魅力的なスポットも
(左上)「手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂」のランチセット(レギュラー)1880円 (右上)「旧料亭 金勇」の大広間 (右下)本物のナマハゲを間近で体感できる「真山伝承館」 (左下)男鹿各地のナマハゲ面が勢ぞろいする「なまはげ館」
今回のプランにプラスしておすすめしたいスポットをご紹介。北秋田市にある「手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂」は、秋田名産の比内地鶏を炭で焼いた焼き鳥や秋田の地酒が楽しめる居酒屋。親子丼や手打ちそばがついたランチセットが人気です。 能代市の見どころは、国の登録有形文化財となった「旧料亭 金勇(かねゆう)」。2008年まで料亭として営業し、現在は観光交流施設として貴重な館内を公開。とくに広さ110畳の大広間や中広間の中杢天井板は見逃せません。 男鹿市は“男鹿のナマハゲ”について体験して学べる「なまはげ館・真山伝承館」へ。「なまはげ館」では約15分の映画や市内各地のナマハゲ面152枚などの展示があり、「真山伝承館」では迫力ある真山地区のナマハゲ行事を実際に体験することができますよ。
手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂
テウチソバトヒナイジドリイナホ
旧料亭 金勇
キュウリョウテイカネユウ
なまはげ館・男鹿真山伝承館
ナマハゲカンオガシンザンデンショウカン
大館能代空港では8のつく日は秋田犬がお出迎え♪
仲良く到着客を待っている煉翠くんと月花ちゃん。サークル越しの見学になり、直接ふれることはできません
渋谷に像がある「忠犬ハチ公」は秋田犬で、故郷は秋田県大館。このハチ公にちなんで、8がつく日(8日、18日、28日)の午前到着便は、大館能代空港の到着出口で、かわいい秋田犬が到着客を出迎えてくれるうれしいサービスがあります。 大館市から飼い主の千葉さんと一緒に、2021年生まれの3歳の煉翠(れんすい)くんと月花(るか)ちゃんの兄弟がやってきます。甘えん坊ですぐにくっついてきて、人懐っこい性格だそう。見学はサークル越しになりますが、愛らしい秋田犬に出迎えられる特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。 空港内の到着口には秋田犬の親子のぬいぐるみが飾られています。そらちゃん、はるちゃんと名前もついているので、8のつく日以外はこちらで撮影もおすすめですよ。空港内のショップでは、大館能代空港と秋田空港が共同企画したオリジナルの「秋田犬ぬいぐるみ」も販売。おみやげにぴったりです。
大館能代空港 秋田犬のお出迎え
オオダテノシロクウコウアキタイヌノオデムカエ
*** 大館能代空港を利用すれば、お得に秋田を満喫する旅ができますよ。帰りはJR秋田駅または秋田空港の利用も便利です。ぜひ秋田犬やなまはげに会い、おいしいお酒や郷土料理に舌鼓を打ち、温泉を楽しんではいかがでしょうか。
大館能代空港のお得なキャンペーン開催中♪飛行機に乗ると、宿泊料金10000円割引
秋田県外在住の方が、羽田空港発ー大館能代空港着の航空便に搭乗した日に対象宿泊施設に宿泊すると 宿泊代金から1人最大10000円割引する、「大館能代空港 泊まってお得!キャンペーン」を2025年2月14日まで開催中。宿泊代金だけでなく、食事が付くプランなども対象になります。こちらのキャンペーン、事前の申し込みは不要で、現地で申請書に必要事項を記入し宿泊施設へ提出するだけ。予算に達し次第、キャンペーンは終了になりますので、まずはこの夏、秋田ですてきな旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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【アンケート&プレゼント】抽選で5名様に秋田のよいもの8,000円相当をプレゼント♪
大館能代空港と秋田空港が共同開発した「秋田犬ぬいぐるみ」
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で、もふもふした触り心地が気持ちいい「秋田犬ぬいぐるみ」と、グッドデザイン賞も受賞した「栗久」の曲げわっぱのリングカップをセットで5名様にお届けします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ ※リングカップの色は選べません。 賞品:秋田犬ぬいぐるみと曲げわっぱのリングカップ 応募期間:~2024年9月1日(日)まで 賞品の発送:9月下旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
「栗久」の曲げわっぱのリングカップ
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文:細江まゆみ 写真:加藤熊三
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