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2016.06.26
茶葉の天ぷらから抹茶ぜんざいまで!全国有数の茶の産地でいただく日本茶づくしのグルメ
全国でも有数の茶の生産地として知られる福岡県八女市は、春に摘まれた一番茶が楽しめる新茶の今の季節にこそ訪れたい場所です。こちらでは、お茶の生産地ならではの茶葉を使ったお茶グルメが味わえます。今回は、新茶の季節におすすめのお茶グルメを紹介します。
広大な茶畑が広がる八女市
茶の生産農家が約2200戸もある福岡県八女市
福岡市街から車で1時間半ほどの場所にある八女市。その高台にある星野村は、日本茶の最高峰といわれる玉露の名産地。茶畑が広がるのどかな星野村には名産地ならではの、茶葉を使ったお茶グルメがあります。
八女茶のテーマパーク「茶の文化館」にある「星野茶寮」
豊かな自然を眺める高台にある
お茶の文化や歴史を紹介する茶の文化館では、お茶の淹れ方や抹茶を臼でひく体験などができる茶室、茶葉ができるまでを紹介した展示、八女茶を使ったみやげの販売なども行っています。 併設されている「お食事処 星野茶寮」では、八女茶を使ったお茶グルメが味わえます。
八女茶を使ったお茶グルメ
「利休めしセット」(850円)
ここでは、ほうじ茶で炊いたごはんに出し汁をかけていただく「利休めし」が味わえます。ほんのりしたほうじ茶の風味と和風ダシがよく合う利休めしは体にやさしい味わいです。 利休めしセットに付く季節の天ぷらには、茶葉の天ぷらも入っていますよ。
おいしいお茶の淹れ方その1:おいしい水と茶器を用意
湯は湯呑みの7~8部目まで入れる
星野村を代表する「伝統本玉露」を生産する星野製茶園では、茶技術審査十段という国内で数少ない資格をもつ日本茶インストラクターがいます。 今回は、日本茶を熟知している日本茶インストラクターに、おいしいお茶の淹れ方を教えて頂きました。 まずはおいしい水、最適な茶器を準備しましょう。おいしいお茶を飲むなら、お水も良質なものを。山水や軟水のミネラルウォーター、水道水なら塩素を除く浄水器に通しましょう。茶器は3人分であれば、350㏄程度の急須と、100㏄の湯呑みが適度な大きさです。 準備ができたら湯呑みに湯を入れ、湯呑みを温めるとともに、お湯の量を測ります。
おいしいお茶の淹れ方その2:適量の茶葉にお湯を注ぐ
次に茶葉を急須に入れます。一人分はティースプーン1杯分の約2g。一人分だけ淹れるときは、やや多めに入れましょう。 煎茶は約70℃が適温です。湯呑みをさわって熱すぎない程度になったら、湯呑みに入っている湯を急須に入れます。
おいしいお茶の淹れ方その3:まわし注ぎをする
1分経ったら、急須から湯呑みに注ぎ分けます。ここで重要なのが「まわし注ぎ」。1、2、3と順に注いだら、今度は逆に3、2、1と注ぎ分けることをいいます。まわし注ぎすることで、茶の量と濃さが均一になります。
最年少で茶審査技術十段を取得した山口真也さん
最後の一滴には、お茶の旨みがつまっています。最後の一滴まで、心をこめて注ぎましょう。 注ぎ終わったら、急須のおしりを軽く叩き、茶葉を網から離し、急須の蓋をずらして茶葉が蒸れないようにしましょう。2煎目をおいしく飲むためのコツだそうです。
茶葉やお茶製品もそろっています
煎茶100g1080円~
星野製茶園ではこうしたおいしいお茶の淹れ方や抹茶の点て方、飲み方などの体験教室や工場見学を実施しているほか、茶葉をはじめ、抹茶を使ったお菓子や商品を販売しています。
甘味や渋み、茶葉の豊かな香りで、飲むとほっと心が和む八女茶。新茶のおいしいこの季節に、おいしい日本茶に出合える八女市星野村へでかけてみませんか?
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上川奈穂美
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