日本最古の陶器市「有田陶器市」

「有田陶器市」は、有田焼の本場・佐賀県有田町で4月29日（火・祝）から5月5日（月・祝）まで開催される日本最大級の陶器市。 普段は手が届かない高級な器も、この期間だけは「陶器市価格」でお得に購入できるチャンス。定番の白磁から、モダンなデザインの器、作家ものの一点物まで、バリエーションは実に豊かです。 道沿いにずらりと並ぶ露店では、作家さんと直接話しながら買い物できるのも醍醐味のひとつ。手に取って、見て、迷って…そんな時間がまた楽しいです。

約2万坪の敷地に22軒の陶磁器専門店が並ぶ複合施設「アリタセラ」へ

やきものファンのほとんどが足を運ぶ、陶磁器の専門店が集まる「アリタセラ」はぜひ訪れたいスポット。​約20,000坪の敷地に22の陶磁器専門店が軒を連ね、ここ一か所で、老舗窯元から新進作家まで多種多様な有田焼に出会うことができます。期間中は特別価格での販売や抽選会、グルメマーケットなどのイベントが開催されます。​アリタセラへは、有田駅から無料シャトルバスで約5分とアクセスも良好です。

バリエーション豊富な有田焼と焼きたてパンが楽しめる「MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE」

ガラスや木などの異素材を組み合わせたスタイリングがおしゃれ

「アリタセラ」の一店、「MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE」は、陶磁器専門商社「まるぶん」がプロデュースするお店です。創業は1891年ですが、店舗もロゴも2022年にリニューアルしたもので、まだ新しく、デザイン性の高さが目を引きます。 ラインナップは、「アリタセラ」のなかでも、ひときわ種類豊富。伝統的な手描きのものや、海外デザイナーとのコラボアイテムもあり、季節に合わせてセレクトしたアイテムが並びます。白磁、染付、色絵など技法も多彩で、古典柄から現代的なデザインのものまで、バリエーションが幅広いのも、有田焼の魅力です。

いろいろな色、形の有田焼の小皿やまめ皿

このお店を訪れるお客さんのお目当ては、うつわだけではありません。店内奥の工房で焼かれる手作りパンも人気です。バタークロワッサンなどの定番、オリジナル合わせて約35種類のパンが、焼いたそばから店頭に並びます。

有田名物ごどうふのパイと有田豚のチーズウィンナーデニッシュとコーヒー。カフェで使用しているうつわは購入もできる

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焼きものの神様として親しまれる「陶山神社」の分霊が座す御神体「茶わん神輿」

アリタセラを訪れたら、南館の「茶わん神輿」に参拝してみて。 焼きものの神様として親しまれる「陶山神社」の分霊が座す御神体「茶わん神輿」に参拝し、茶わんの形をした絵馬に日頃使っている器への感謝の気持ちを書き添えて奉納すると、厄災消除・子孫繁栄にご利益があるとされています。

カフェや器のギャラリーでひと息

江戸期に建造された商家を利活用した店舗

町内には、おしゃれなカフェやギャラリーも点在。有田焼の器でいただくランチやスイーツは、旅の気分をさらに高めてくれます。 和食カフェ「kasane」が建つ有田内山地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された地域です。江戸期の白壁の蔵や大正時代の洋風建築、昭和初期の町家など、時代も建築様式もさまざまながら、どの建物も立派な造りで、この地域が長い間、磁器で栄えたことがわかります。

土日限定の「kasaneランチプレート」

料理やスイーツの提供時に使われるうつわは、すべて有田焼。料理はプロならではの手間と、おいしく食べてほしいというお客さんへの愛情を込めた家庭料理が中心。食材は地元ブランド銘柄の「ありたぶた」「ありたどり」のほか、近所で収穫される棚田米など、ほとんどが地元産です。生産者へのリスペクトから、素材のもち味を引き立てるやさしい味付けが印象的です。 陶器市期間は特別営業。詳しくはSNSをチェックしてくださいね。

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タイルの壁や2階窓の手すりが昭和レトロなたたずまい

同じ有田内山地区の中心部に建つ「ARITA PORCELAIN LAB（アリタポーセリンラボ）」は、「弥左ヱ門窯（やざえもんがま）」がプロデュースするショールーム。「弥左ヱ門窯」は、色鮮やかな彩色と華麗な図柄が特徴的な古伊万里様式を継承する老舗として知られています。 ショールームでは、従来の有田焼に革新を織り込んだ新スタイルの有田焼を提案。店内には、代々継承されてきた門外不出の技術を生かしながらも、現代のライフスタイルに合わせた、洗練されたデザインの磁器が並びます。

人気のJAPANシリーズがズラリと並ぶショールーム

併設のカフェで、古伊万里をモダンに復活させたうつわで優雅なカフェタイムが過ごすのもおすすめ。

古伊万里紋様がほどこされた茶器でのティータイムはリッチな気分まで味わえる

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＊＊＊ いかがでしたか？春の陽気と、色とりどりのうつわたちに心躍る「有田陶器市」。 うつわとの一期一会を楽しみに、ぜひ訪れてみてくださいね。