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2016.06.24
木のぬくもりに包まれた森のような空間―美しいガラスアートの世界に浸れる「富山市ガラス美術館」
2015年8月に富山市のまちなかに開館した「富山市ガラス美術館」。 隈研吾氏が建築・設計した木のぬくもりあふれる建物の中に、現代ガラス美術の第一人者であるデイル・チフーリ氏の工房「チフーリ・スタジオ」が手がけた作品をはじめ、美しいガラスアート作品が展示されています。 キラキラとした開放的な空間の中で、ガラスアートの世界に浸ってみませんか?
まるで森の中!木のぬくもりと太陽の光に包まれる空間
富山市立図書館本館も併設した開放的な空間
富山市の中心市街地にある複合施設「TOYAMAキラリ」の中に「富山市ガラス美術館」はあります。設計を手がけたのは建築家・隈研吾氏。 外観には富山の名産であるアルミやガラス、御影石が使われています。また施設内は、富山県産材の杉、ガラス、鏡が並び、木の隙間からは光がキラキラと降り注ぐ、開放的な空間となっています。
立山の氷の岩脈や美しいガラスアートをイメージした外観
「ガラスの街とやま」として、ガラス作家の育成や産業化などに取り組んできた富山市。 その集大成の施設として誕生した美術館は、国内外の現代ガラスアート作品を常設展示し、魅力あふれる企画展が開かれるなど、開館以来多くの人で賑わっています。 また施設内には、ゆったりとくつろげるカフェ「FUMUROYA CAFE」やミュージアムショップ、また「富山市立図書館本館」も併設。美術館に加えて、広々とした空間の中でさまざまな楽しみ方ができます。
富山でしか味わえない!ガラスアートの幻想的な世界観に浸りましょう
デイル・チフーリ《トヤマ・フロート・ボート》2015年, H60×W917.5×D657.5cm, 富山市ガラス美術館所蔵
美術館は、館内最上階の6階から下のフロアへ順に降りてまわるのがオススメ。 6階の「グラス・アート・ガーデン」では、現代ガラスアートの巨匠「デイル・チフーリ」氏の工房が手がける空間芸術作品に出会えます。 その中の一つ「トヤマ・フロート・ボート」は、富山市の神通川で実際に漁で使用されていた笹舟をつかった作品。色とりどりの浮玉とのコラボレーションに目を奪われます。 その他、富山県産の木材を使った作品など、ここ富山市でしかお目にかかることができないチフーリ氏の作品の数々を展示。 光や影がつくる空間がガラスアートと一体となり、幻想的な世界観に浸ることができます。
「コレクション展」では富山市が長年にわたり収集してきた作品を観賞できる
5階から2階までは、展示室や、有料の貸し出しスペースとしてギャラリースペースがあります。 4階では常設展として、富山市が所蔵する国内外の作家が手がける作品を展示する「コレクション展」を鑑賞することができます。また展示室の壁面や図書館内には、富山ゆかりの作家作品を自由に鑑賞できる「グラス・アートパサージュ」があり、施設全体を通して、心ゆくまでガラスアートを味わえます。 3階、2階ではさまざまな企画展が時期によって開催され、1950年代以降の現代ガラスアート作品を中心にさまざまな美術表現を楽しむことができます。
壁面や図書館エリアに作品が飾られた「グラス・アート・パサージュ」
麩をつかったメニューが楽しめる、くつろぎのカフェ
「麩あんみつ」(810円)と「豆乳麹ドリンク(アイス)」(638円)
美術館をひととおり楽しんだあとは、2階にある「FUMUROYA CAFE」でひとやすみ。 「FUMUROYA CAFE TOYAMAキラリ店」では、お麩をつかったランチやスイーツが味わえます。 初夏の季節に嬉しい「豆乳麹ドリンク(アイス)」(638円)は、ガラス工芸作家手作りの作品で楽しむことができるんですよ。自社製無調整豆乳をつかったさらりとした口当たりで、疲れた体にやさしく染み渡ります。美術館の余韻に浸りながら、ゆっくりと過ごしましょう。
明るい光が差し込む、全面ガラス張りの開放的な店内
ミュージアムショップも充実
ガラス作家手作りの作品や館オリジナルグッズも購入できる、ミュージアムショップ
2階のミュージアムショップでは、富山市ガラス美術館のオリジナルグッズや、ガラス工芸作家の作品も実際に購入することができます。お菓子や雑貨など富山のご当地みやげもあり、旅行のおみやげ選びもできるのが嬉しいですね。 美術館を満喫したあとは、併設の図書館を楽しむのもよし、街中に出て富山市内を散策するのもよし。さまざまな楽しみかたができるのは、市街地にある美術館ならでは。 ぜひ富山に来た際は、足を運んでみてはいかがですか。
富山市ガラス美術館
トヤマシガラスビジュツカン
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小林 麻衣
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