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2025.08.03
絶景を望む温泉足湯も♪ 歩いて、撮って、箱根の森でのんびりアートをめぐる「彫刻の森美術館」
1969年に日本初の野外美術館として開館した「彫刻の森美術館」。オープンエアな空間には、国内外の名作彫刻を約120点展示。さらに、足湯やカフェなど、野外展示以外のスポットも充実。お気に入りの作品に見入ったり、同じポーズで写真を撮ってみたり。のんびり、くつろぎのアートさんぽを楽しんでみませんか。
駅からすぐ。SNSでも話題のアートスポットへ

東京ドーム約1.5個分の敷地に彫刻作品が点在
箱根登山鉄道「彫刻の森駅」から徒歩約2分。小涌谷と強羅の中間に位置する、自然豊かな箱根町・二ノ平エリアに「彫刻の森美術館」はあります。 約7万㎡の敷地には、国内外の彫刻家による約120点の作品を展示。広々とした屋外展示は写真撮影OK(※個人利用に限り)のため、歩いて、撮って、身近にアートを感じられるスポットとして、SNSでも注目を集め、世代を超えて親しまれています。

フランスの芸術家ニキ・ド・サンファルによる「ミス・ブラック・パワー」
万華鏡のような別世界へトリップ

途中で見上げれば、まるで万華鏡の中にいるみたい♪
高さ18mの塔の中に作品を収めた「幸せをよぶシンフォニー彫刻」も、必ず見ておきたい作品。螺旋階段をくるくる登っていくと、ステンドグラスの色彩が次々に変わり、自然と気分が高まります。 晴れの日は、光がきらめいて、足元まで虹色に。曇りの日は、やさしい光と落ち着いた色に。雨の日は、幻想的な色がゆらぐ。どんなお天気でも、その瞬間だけの“特別な色の体験”が待っています。
晩年のピカソの“遊び心”に出会える場所

シンプルな外観の中には、驚きの作品が潜んでいる
そして、ピカソファンや美術愛好家から注目を集めるのが「ピカソ館」。絵画のイメージが強いピカソですが、実は晩年に約3000点もの陶芸作品を残しています。ここでは、そのうち約190点の陶芸作品を所蔵、順次公開。絵画とはひと味違う、“立体のピカソ”に出会えます。 ピカソがつくる陶器作品は、器のかたちも、絵付けのモチーフもユニーク。動物だったり、神話の登場人物だったり。晩年の作品だからこそ、肩の力が抜けた自由な造形が魅力的。見ている側も、自然と笑顔になれるような温かさがあります。
写真映えする彫刻作品たち

「星の庭」
こちらは、星の形をした「星の庭」という迷路。地下に入り込める造りで、歩いて体感できます。中に入れば、見える景色が変わってワクワク。

「目玉焼きのオブジェ」

イギリスの彫刻家バリー・フラナガンによる「ボクシングをする二匹のうさぎ」
「ボクシングをする二匹のうさぎ」は、友だち同士やカップルで写真を撮ると、楽しさが倍増します。2人で向かい合ったら、彫刻のポーズを真似て、カシャリしてみて。「ケンカするほど仲がいい?」なんて言いながらシャッターを切ると、それだけで旅の思い出がひとつ深まりますよ。

後藤良二さんによる「交叉する空間構造」

イギリスの彫刻家アントニー・ゴームリーによる「密着Ⅲ」
芝生の上に、横たわっている人型の「密着Ⅲ」は、思わず二度見してしまう不思議な彫刻。「お昼寝中?」「地球の鼓動を感じたいの?」そんな風に、想像力を掻き立てられずにはいられません。
箱根の森を眺めながら、足湯ベンチでリフレッシュ

足湯ベンチに使われているのは、世界各国から集められた15種類の「石」
「幸せをよぶシンフォニー彫刻」のすぐそば。森の景色を望める開けた場所に「森の足湯」があります。足湯に注がれているのは、敷地内から湧き出る自家源泉(二ノ平温泉)の温泉。温泉の泉質はナトリウム-塩化物温泉で、無色透明・無臭のさらりとしたお湯です。 冬はあたたかく、夏はぬるめで心地よい♪ 森の風が通り抜けるなか、ただ足を浸すだけで、日ごろの疲れがすっと溶けていくようです。
併設のカフェで彫刻を眺めながら、ソフトクリームを

店内でゆるりと過ごす時間も感性を刺激さる「The Hakone Open-Air Museum Café」
足湯でぽかぽかになったあとは、そのままカフェに寄り道。ガラス張りの店内からは、芝生に立つ彫刻と、季節ごとに表情を変える森の風景が見渡せます。

「ソフトクリーム」(450円)

カフェの2階には、木のぬくもりを感じる休憩スペース「丸太広場キトキ」も。ここは、箱根の間伐材を使った木のベンチやテーブルが並ぶ、あたたかみのある空間。冷暖房完備で、季節を問わず快適に過ごせます。さらに、Wi-Fi利用可・飲食OKなのも、うれしいところ。困ったときは、立ち寄ってみてくださいね。


彫刻の森美術館
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安藤美紀
Writer
安藤美紀

湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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