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2025.09.28
勝手口を抜けた先には…秘密にしたい大人の隠れ家が♪一流料亭の味をカジュアルにいただける和食居酒屋&寿司店
名古屋で最も長い歴史を持つ料理店「料亭 河文」。その建物の一部は指定重要文化財にもなっている、名古屋が誇る名料亭です。今回紹介するお店があるのは、その正門玄関の脇にある勝手口を抜けた先。出汁や食材、器など歴史ある料亭ならではのメニューが並びますが、決して敷居が高いわけではなく、カジュアルに楽しめるカウンターが中心のお店です。名古屋らしいメニューもあり、隠れ家のような雰囲気の中、楽しくご馳走をいただくことができますよ。
名古屋が誇る歴史・文化が息づく老舗「料亭 河文」
名古屋市中区丸の内エリアは、名古屋城下の経済を支えた商人街が広がっていたエリアで、碁盤の目のようになった通りや地名からその名残を感じることができます。なかでも江戸・寛永年間創業と伝わる「料亭 河文」は、歴史ある建物が今も大切に保存されている名古屋最古の料理店。今では結婚式場としても利用されていて、尾張徳川家ゆかりの装飾品が点在するほか、敷地内に社や樹齢何百年という樫の木もあり、400年という歴史が随所に感じられます。
勝手口の奥に広がる、活気溢れる食空間
昔ながらの通用口を抜けた先に広がるのは、カウンターの奥からスタッフの皆さんが出迎えてくれるにぎやかな空間。和風居酒屋「勝手口 河内屋」は、料亭の板場をリノベーションして作り上げたお店となっていて、スタッフはすべて河文の板場を務めるスタッフ。日本料理の職人が腕を振るいます。
カウンターから香りや音も伝わる、旬を感じる料理
「鰆の塩たたき」(1400円)
「勝手口 河内屋」のメニューは日替わりで、季節の食材を取り入れた料理も並んでいます。「料亭 河文」のルーツは魚屋だったということもあり、特に鮮魚を使ったメニューには力を入れているそう。名物のひとつ「塩たたき」をいただきましたが、香ばしく炙った魚の香りや旨味が塩で引き立ちお酒も進みそうです。
「ODENGAKU」(200円~)
素敵な器や盛り付けも楽しい、お酒が進む品々

「からすみ春雨」(1200円)など酒肴から「豆乳パンナコッタ」(600円)までいろいろ
ほかにも、たっぷりのからすみを振りかけた「からすみ春雨」や「自家製胡麻豆腐」など、日本料理の技を活かした逸品があり、どれもお1人様でも楽しめるちょうどよい量。料理が盛り付けられている漆器や陶器も「料亭 河文」が所蔵する器なので、200年以上前のアンティークもあるのだとか。カウンターやテーブルには、さまざまな小皿が置かれていて、そんな器のコレクションを取り皿として自由に使うことができます。
「錦のカレーうどん」(900円)
カウンター寿司を気軽に。8席のみのプライベートな寿司処
勝手口河内屋でいただける「おまかせ握り鮨」(2000円)
「勝手口 河内屋」の隣には、カウンター11席のみの江戸前寿司専門店「鮨うおのたな」もオープンしていて、職人が握るおまかせ寿司をプライベート感たっぷりの空間で楽しむことができます。昼は3800円~、夜は7800円~とリーズナブルで、「勝手口 河内屋」でもこちらのお寿司を気軽にいただくことができますよ。
握り手は女性が多く、和やかな雰囲気です
勝手口 河内屋/鮨うおのたな
カッテグチ カワチヤ/スシウオノタナ
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Writer
田口真由美

好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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