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2025.12.15
伊勢の文化と伝統に触れながら。往時の風情を残す街で暮らすように滞在できるホテル「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」
伊勢の往時を偲ばせる黒塗りの木造家屋が残る、伊勢河崎町。川沿いの通りには町家や蔵が立ち並び、伊勢の歴史を感じることができます。その街並みに溶け込むように佇むのが、今回紹介するホテル「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」。町の景観や伝統を守り伝えていくという思いも込められた、町と一体になった宿泊施設で暮らすように過ごす時間は、伊勢の新たな一面を知ることができるひとときなるはずですよ。
人の暮らしも感じる、伊勢の伝統建築が残る町へ
河崎町の街並み。地元の歴史を紹介する街角ミュージアム「伊勢河崎商人館」なども
江戸時代に伊勢神宮を訪れる人々で栄えた伊勢。その発展を支える物流の拠点となっていた河崎町は、伊勢湾へと続く勢田川の水運により発展した町です。伊勢の台所とも称され、町には今も町家や商家、酒蔵などが残り、カフェや商店などとして利用されています。しかし老朽化や高齢化などでその維持管理が難しくなっている現状がありました。
勢田川沿いに建つ酒蔵を改装したカフェ

河崎町通り沿いにある町家に滞在できる「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」宿泊棟
かつての御師のように。コンシェルジュが伊勢の旅をご案内
明治時代の商家を改装した建物がフロント。2階は客室に
“おかげ詣り”と呼ばれ、伊勢を詣でることがトレンドになった江戸時代。大がかりな旅となる伊勢参りの案内をする「御師」と呼ばれる人が宿泊や食事など旅の世話もしていました。 「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」は、神宮巡礼に訪れる人のための癒しのホテルとして、ホテルのコンシェルジュが「現代の御師」となり、伊勢の魅力を案内してくれます。 まずフロントに到着すると、コンシェルジュがホテルや町についてご案内。客室の場所やどんな建物なのかはもちろん、地元の歴史や伊勢参りにも精通しているので、いろいろ教えてもらいましょう。近くの美味しい料理店などにも詳しいのでぜひ聞いてみてくださいね。
禊をなぞらえ二見浦の塩を使った塩羊羹でおもてなし
歴史を感じる意匠が随所に。町に溶け込んだ客室

NIPPONIAの暖簾が客室棟の目印
「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」の宿泊棟は6つあり、それぞれ町の中に点在しているのでなかには一棟貸し切りの部屋も。明治期から昭和の町屋や商家、蔵などを、その意匠や間取りを活かしながら修復・再生しています。
昭和初期の商家の邸宅の間取りをそのまま生かした客室※客室の一例
河崎町に残る裏千家の格式高い茶室の欄間が再現されていて、町の歴史もうかがい知れます
「神撰」をイメージした、伊勢の恵みを詰め込んだ朝食

伊勢神宮では天照大神に「神饌(しんせん)」と呼ばれるお食事を毎朝夕に神様に捧げる儀式があり、伊勢の人々は神々のために食材を作り、美味しい料理を作り続けてきた歴史があります。そんな神饌をイメージした特別な食事を朝食でいただくことができますよ。
伊勢参りの拠点に。より深く伊勢を知ることができる旅へ

地元の海藻などが入った入浴剤「伊勢のみそぎ湯」
伊勢参りの前に湯で身を清める、みそぎ湯をする風習にちなんで、アメニティには地元の海藻などが入ったミネラルたっぷりの入浴剤を置いていたりと、伊勢の風習・歴史を現代に合わせて親しめるようにしている「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」。町の散策ツアーや伝統工芸体験など、オプショナルツアーも用意していて、さらに深く伊勢を知ることもできます。ここを拠点にお伊勢参りをすれば、また新たな視点で伊勢を楽しむことができそうですよ。

ASAGIRI201※客室の一例
NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町
ニッポニアホテルイセカワサキショウニンマチ
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田口真由美
Writer
田口真由美

好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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