
12
2025.12.16
鎌倉で自分へのご褒美時間♪住宅街の落ち着いたカフェ「Loudia」で味わうガレット
鶴岡八幡宮から北鎌倉方面へと歩く道の途中、静かな住宅街の中にひっそりと佇む「Loudia(ルーディア)」。石畳のアプローチの先にある扉を開けると、焼きたてのガレットの香りがやさしく漂います。中庭からあたたかな日の入る陽だまりで、季節の鎌倉野菜やリンゴのデザートのガレットをいただくひとときは、自分へのご褒美のような時間。観光の途中でふと足を止めたくなる、そんな素敵なお店をご紹介します。
緑に包まれのんびりと過ごせる鎌倉の一軒家

鎌倉駅から徒歩約15分
北鎌倉へと続く道を少し外れると、静けさの中に木々の香りが漂う一角があります。その奥に現れる「Loudia」は、様々な植栽がアプローチを彩り、まるで森の中の小さなアトリエを訪ねるよう。通りから少し離れているため、観光の喧騒を忘れてゆったりと過ごせます。

中庭のような窓から明るい日差しが入る
シンプルな店内には、ほんのりとした灯りがともります。訪れる人それぞれが思い思いの時間を過ごせる、鎌倉らしい穏やかな空気が流れています。
フランスの記憶から生まれた一枚のガレット

ガレットを焼く川上茜さん
オーナーの川上茜さんは、もともとパティシエとして洋菓子づくりに携わってきたのだそう。その修業の一環で訪れたフランス・ノルマンディー地方のルーアンで出会ったガレットが、この店づくりの原点となりました。

ジュワッという音とともに勢いよく生地を広げていく
そば粉の香ばしい生地に分厚いベーコンや半熟の卵をのせた一皿のガレット。その味わいに心を奪われた川上さんは、思いきって方向を転換し、今ではオープンキッチンに置いた丸い鉄板でガレットを一枚ずつ、丁寧に焼き上げています。
鎌倉野菜が彩る香ばしいランチタイム

「旬野菜のガレット」スープ・ランチシードル・紅茶付き(1800円)
オーダーごとに焼くガレットの生地は、北海道産のそば粉と塩だけで作るシンプルなもの。モチモチとした食感を生かしながら、表面をしっかり焼き上げることで、香ばしさと軽やかさが生まれます。 定番の「コンプレット」は、卵とハム、チーズを包んだフランス伝統の味わい。ほかにもサーモンや生ハムを合わせたものや、レンバイ(鎌倉市農協連即売所)で仕入れた季節の鎌倉野菜をたっぷり使った「旬野菜のガレット」など、素材の持ち味を生かしたメニューが揃います。

紅茶は嬉しいポットサービス
食事には、リンゴの発泡酒・シードルや、やさしい味わいのスープを添えて。食後には香り高い紅茶をいただくと、心もおなかも満たされるひとときとなります。
パティシエの感性が光る甘いひと皿

「タルトタタン風リンゴのガレット」(1200円)「カフェラテ」(600円)※14:00~17:00のセットドリンクは+300円
川上さんのパティシエとしての経験は、デザートガレットにも生かされています。じっくりと煮詰めたリンゴのコンポートに、バニラアイスとシナモンが香る「タルトタタン風リンゴのガレット」は、年間を通して提供しています。香ばしいそば粉の生地と、甘くとろけるリンゴの組み合わせが、季節を問わず訪れる人々を魅了します。カフェの時間に、ちょっと贅沢なデザートとして楽しむのもおすすめです。鎌倉さんぽの途中に立ち寄って、ひと息入れてはいかがでしょうか。
Loudia
ルーディア
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
文:高橋茉弓、写真:依田佳子
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
の人気記事















































