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2025.12.24
歴史と異国情緒をまとう横浜の新しいショップ♪2025年にオープンした注目のお店5選
2025年の横浜は、通い慣れたエリアに新しい景色が混じり、観光でも日常でもない、そのあいだの時間を楽しめるスポットが加わりました。歴史ある建物を生かしたカフェや異国情緒漂う洋菓子店など、横浜らしさをさりげなくまとい、居心地のいい雰囲気が漂うのも魅力です。横浜さんぽの途中に立ち寄りたくなる新しいショップをご紹介します。
茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう「no count」
山手の散歩道で立ち寄りたい焼き菓子の店「Peace Flower Market」
上海の香り漂う洋菓子店「パティシエール状元楼」
運河のある景色を楽しむ「Vee Sweets CAFE YOKOHAMA」
美と健康をテーマにしたくつろぎのカフェ「Shiseido Kitchen Lab」
茶釜のあるカウンターで日本茶を味わう「no count」

みなとみらい線元町・中華街駅3出口から徒歩約5分
元町商店街のそばに佇む「no count(ノー カウント)」は、日本茶とアパレルの店。コンクリートの壁と床を基調にしたスタイリッシュなつくりでありながら、カウンターや棚は木材を使い、温かみのある空間が広がります。カウンターには茶釜があり、あわただしさとは無縁のテンポでお茶が淹れられ、会話が交わされていきます。

お湯が70度に保たれる茶釜
日本茶は約30種類あり、抹茶、煎茶、深蒸し茶、玉露、ほうじ茶、和紅茶まで、幅広いラインナップ。九州・宮崎県産のお茶が多く、ほかに宇治や静岡のものも加わり、それぞれの土地の個性が静かに語りかけてくるようです。

「本日の三種飲み比べ」左から和紅茶・煎茶・ほうじ茶(2000円)二煎目は+300円
「本日の三種飲み比べ」では、それぞれのお茶の味わいをしっかりと楽しめます。茶葉ごとに急須を変え、最後の1滴まで絞るようにして淹れるのをカウンターで見るのも楽しいひととき。煎茶や抹茶は茶釜のお湯を使い、やわらかい湯あたりがお茶の表情を穏やかに引き出し、二煎目まで楽しめますよ。

「蒸し製玉緑茶」(880円)「宮崎の抹茶まん」(800円※ドリンクとのセットは700円)
お茶によく合うお菓子は、「胡桃のケーキ」や自家製「濃厚抹茶バスクチーズケーキ」などがあり、「宮崎の抹茶まん」もおすすめです。宮崎県産の有機抹茶を贅沢に使用し、モチモチとした外皮でずっしりとした抹茶白餡を包みます。生クリームと小豆餡をたっぷりつけて召し上がれ。
no count
ノー カウント
山手の散歩道で立ち寄りたい焼き菓子の店「Peace Flower Market」

店頭にかかる暖簾が目印
異国情緒ただよう山手エリアにある「Peace Flower Market(ピース フラワー マーケット)」。お花の教室を営むオーナーが手がける焼き菓子の店で、季節の移ろいを感じられるマフィンやスコーンが人気です。手作りの焼き菓子は、アメリカの家庭で焼かれるような温かみのある味わいが魅力。サクサク軽い食感で、つい手が止まらなくなるほど。

ゴロゴロとした大きなフルーツはマフィン型からはみ出すほど
マフィンは定番のプレーンやアールグレイ、クランベリーとホワイトチョコのほか、旬のフルーツを使った季節限定のマフィンも登場します。イチゴ、柿、リンゴ、桃などその時期にしか出会えないおいしさがぎゅっと詰まっています。

左上から時計回りに「イチゴと小豆のマフィン」(480円)「カボチャのスコーン」(420円)「クッキー」「カフェラテ アイス」(750円)
お店の外には小さなベンチがあり、天気の良い日は焼き菓子とコーヒーでひと息つくのもおすすめです。坂道の多い山手散策の途中で、ふっと肩の力が抜けるような時間を過ごせます。山手の空気とともに、素朴で贅沢な甘さを味わってみませんか。
「Peace Flower Market」の記事はこちら
Peace Flower Market
ピース フラワー マーケット
上海の香り漂う洋菓子店「パティシエール状元楼」

1階のショップ
中華街の路地にひっそりと佇む「パティシエール状元樓」は、老舗上海料理店が手がける洋菓子店。扉を開けると、1920年代の上海フランス租界を思わせるアンティークの世界が広がり、まるで時を巻き戻したかのようです。

2階のカフェ
2階がカフェになっていて、シャンデリアやクラシカルな磁器などはすべて現地で買い付けたもの。天井からこぼれる柔らかな灯りが、異国情緒とノスタルジーを優しく照らします。歩き疲れた午後にふらりと立ち寄りたくなる、静かな場所です。

「パティシエールアソート」(1980円)
お店の楽しみは、スペシャリテを贅沢に盛り合わせた「パティシエールアソート」。フィナンシェやクッキー、ミニチーズケーキ、月餅、クルミの飴炊きなどのスイーツが一皿に並びます。さらに、白玉団子を浮かべた伝統的な上海スイーツは、モチ米を発酵させ、キンモクセイを合わせた香り豊かなスープがふんわりと広がり、どこか懐かしい味わいです。
「パティシエール状元楼」の記事はこちら
パティシエール状元楼
パティシエール ジョウゲンロウ
運河のある景色を楽しむ「Vee Sweets CAFE YOKOHAMA」

クラシカルな佇まい
みなとみらいの運河沿いに佇む「Vee Sweets CAFE YOKOHAMA」。昭和初期の「萬國橋ビルディング」を復元した建物の1階にあり、往時の港湾文化の息づかいを感じられるカフェです。高層ホテルが立ち並ぶ現代的な景観の中に、クラシカルな温かみがそっと息づいています。

開放感にあふれる窓辺
店内は、天井高4mの開放感が心地よく広がります。大きな窓の向こうには運河がゆるやかに流れ、窓辺のカウンターからは万国橋を眺めることもできます。車の音が届かず、みなとみらいとは思えないほど静かな空気に包まれ、つい長居したくなるほど。

左から「ショートケーキ」(990円)チョコミント、抹茶「グレーズドーナツ」(540円)「抹茶ラテ」(830円)
ドーナツなどプラントベース&グルテンフリーのヘルシーなスイーツは、グレーズの色合いが美しく、身体に優しい素材でつくられています。食べやすい甘さは、豆乳でつくる「抹茶ラテ」と相性抜群。運河沿いのプロムナードをさんぽした帰りに立ち寄りたくなる、横浜らしい穏やかなカフェです。
「Vee Sweets CAFE YOKOHAMA」の記事はこちら
Vee Sweets CAFE YOKOHAMA
ヴィー スイーツ カフェ ヨコハマ
美と健康をテーマにしたくつろぎのカフェ「Shiseido Kitchen Lab」

みなとみらい線新高島駅から徒歩1分
横浜の新スポット「Shiseido Beauty Park(シセイドウ ビューティー パーク)」の中にある「Shiseido Kitchen Lab(シセイドウ キッチン ラボ)」は、薬食同源の考えを生かしたランチやスイーツが味わえるカフェです。明るく開放的な空間に身を置くと、心までほぐれるようなやさしい時間が流れます。

メインは肉または魚から選択する「BEAUTY YAKUZEN プレート」(1870円)提供は11:00~※内容は月ごとに変更
薬膳の考え方を大切にした料理は、研究員による監修のもと、美と健康に寄り添う食材を丁寧に取り入れています。「BEAUTY YAKUZEN プレート」は、メイン料理に加え、4種のデリと週替わりのスープが並ぶ満足感のある内容。野菜の彩りや香りが豊かで、食べ進めるほどに身体が軽くなるような味わいです。

「キャロットケーキ」(660円)薬膳茶は「COOL」「WARM」「RELAX」の3種類(各770円)
薬膳茶も種類が豊富。緑茶や紅茶をベースに素材をバランスよくブレンドし、飲みやすさと心地よさを大切に仕上げています。「薬膳茶RELAX」は、カモミールやラベンダーの香りがふわりと広がり、ナッツやドライフルーツ、クコの実がたっぷりと入った「キャロットケーキ」によく合います。ゆったりしとした午後が過ごせますよ。
「Shiseido Kitchen Lab」の記事はこちら
Shiseido Kitchen Lab
シセイドウ キッチン ラボ
新しい景色に出会う横浜さんぽ

万国橋から眺めるみなとみらい
街に息づく歴史や異国情緒を感じられる新しいお店が増え、歩くたびに新鮮な出会いがあります。ぜひ横浜さんぽを楽しんでくださいね。
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文:高橋茉弓、写真:高橋茉弓、依田佳子、古本麻由未
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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