
19
2026.01.27
美しい庭園を眺めて、ゆるり名水おやつを。20年の時をかけて築いた明治の文化財でひと休み「名水甘味 且座」
箱根登山鉄道・風祭駅のすぐそば。「名水甘味 且座」は、明治の邸宅を移築した登録有形文化財の古民家です。20年もの歳月をかけて築かれた建物は、どこを切り取っても絵になる佇まい。窓の外には美しい庭園が広がり、森の隠れ家にいるような気分にさせてくれます。レトロな空間で味わう名水仕立ての甘味は、心まで潤してくれるよう。小田原や箱根観光の途中に立ち寄って、プチトリップしませんか?
日本の伝統家屋の美しさが詰まった甘味処

特別な人を招く書院造りの母屋を甘味処に
小田原駅のすぐ隣。「箱根登山鉄道」風祭駅に直結した「鈴廣かまぼこの里」に「名水甘味 且座」はあります。 建物は、かつて秋田県で「森林王」と呼ばれた実業家・菊池家の邸宅を移築したもの。明治時代、当時の職人たちが20年という長い歳月をかけて、この家を作り上げました。 特に見上げた時の景色は圧巻。吹き抜けの大空間に、力強く組み上げられた梁と、四角い格天井がゆったりと広がります。

どこか寺院を思わせるような設え

柱に配された木彫りの観音像にも、目を向けてみて。まるで訪れる人を見守るように、穏やかな表情を浮かべています。
お茶香る、おくどさんのある風景

スタッフが水を沸かしたり、お茶を炒る「おくどさん」
店名の「且座」とは、禅の言葉「且座喫茶(しゃざきっさ)」から生まれたもの。「まあ座ってお茶でも召し上がれ」という、温かいおもてなしの心が込められています。 その真髄に触れられるのが、「おくどさん(かまど)」のコーナー。鉄釜の湯気が立ちのぼる傍らで、スタッフが煎茶を炒り、香ばしいほうじ茶に仕上げていきます。

お茶の香りでおもてなし

もう一つの楽しみは、窓からの眺望。視線の先には、柔らかな日差しを浴びる日本庭園が広がります。

水を飲みにやってくるヒヨドリ
チョロチョロと水が注がれる「つくばい」に、時折、ヒヨドリが羽を休めにくることも。その愛らしい姿に、思わず頬がゆるみます。
おくどさんで煎じたお茶で、贅沢な一服を

「丹沢大山茶 ほうじ茶」(605円)。季節によって絵柄が変わるコースターも目を楽しませてくれる
おいしさの源は、なんといっても「水」にあります。「且座」で使われているのは、箱根の山々に降った雨が、長い歳月をかけて地下で磨かれた「箱根百年水」。まろやかなこの名水が、お茶やお料理、甘味につかわれ、おいしさを最大限に引き出してくれるのです。 ドリンクのおすすめは、「丹沢大山茶 ほうじ茶」(605円)。有田焼のティーポットには、たっぷり2杯分のお茶が入っています。 おくどさんで丁寧に煎じられた茶葉は、とても香りが芳醇。ひとくち飲めば、まろやかで透き通るような甘みが口いっぱいに広がります。
名水の清らかさを味わう、とっておきの甘味

素材の良さが際立つ「あんみつ」(858円)
甘味の一番人気は「あんみつ」です。 こだわりの寒天は、伊豆産の手摘み天草を100%使用。ぷりぷりとした弾力があり、名水の透明感を楽しめる「プレーン」、香り高い「丹沢大山茶」、そして香ばしい「ほうじ茶」の三色で味わえます。 自家製こしあん、もちもちとした白玉、そして程よい塩気のエンドウ豆も添えられ、食べ進める楽しさも。ひとくちごとに変化する、甘く幸せなハーモニーを味わって。

「やきもちぜんざい」(858円)
また、「やきもちぜんざい」は、寒い冬にぴったりの一品。主役のあんこは、箱根百年水を使って、毎朝丁寧に炊き上げられたもの。皮までふっくらとした仕上がりで、甘さは控えめ。さらりとした上品な口当たりが、小豆本来の風味を際立たせます。 香ばしくカリッと焼かれた、お餅もおいしい♪
旬のおいしさが凝縮した季節のゼリー

季節の果実ゼリー「焼きリンゴゼリー」(1430円)、「こゆるぎ紅茶」(770円)
2か月ごとに替わる「季節のゼリー」も、ここだけの限定メニュー。冬は、りんごのおいしさがぎゅっと詰まった「焼きリンゴゼリー」が用意されています。 りんごそのものを器に見立てたゼリーには、キラキラと輝くクラッシュゼリーがたっぷり。気分が上がるかわいらしいスイーツは、見ているだけでも幸せな気持ちになれます。

じんわりと心とお腹を満たしてくれるランチ

「おでん&かまぼこ稲荷セット」(1500円)
11時から14時までは、ランチタイム。「おでん&かまぼこ稲荷セット」は、小田原ならではの“おいしい”ものを、たっぷり楽しめると評判です。 小田原グルメの代名詞「おでん」は、玉子・昆布・大根・旬の野菜・鈴廣の揚げかまぼこ入りでボリューム満点。中でも揚げかまぼこは、熱々のお出汁を吸い込むことで、その旨味と弾力がより一層引き立ちます。しみこんだ出汁のおいしさに、思わず感動するほど。

庭園をめぐるおさんぽ時間

お腹がいっぱいになったら、庭園をぶらりと散策してみては。手入れの行き届いた緑を眺めながらのおさんぽは、最高のリラックスタイムになるはず。


目を凝らすと、大黒天や恵比寿さんがあちこちに。庭園には、縁起物の“福の神”もちりばめられています。ぜひ探してみてくださいね。

名水甘味 且座
メイスイカンミ シャザ
ことりっぷ編集部おすすめ
このエリアのホテル
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
ごはん
の人気記事
の人気記事
















































