江戸時代の蔵で時を味わう♪ ノスタルジックに浸る小田原の隠れ家で蕎麦ランチを「そばと板わさ 美藏」
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江戸時代の蔵で時を味わう♪ ノスタルジックに浸る小田原の隠れ家で蕎麦ランチを「そばと板わさ 美藏」

箱根登山鉄道「風祭駅」すぐ。「そばと板わさ 美藏(みくら)」は、1日中行列が絶えない、小田原の人気店です。江戸末期の蔵を活かした建物は、国の登録有形文化財にも指定。歴史的な空間に酔いしれながら、石臼で丁寧に挽いたお蕎麦や名物の板わさを味わえます。日々の喧騒を離れ、上質なひとときを。いつもとは違う、非日常ランチを楽しんでみませんか?

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漆喰の壁になまこ壁のコントラストが美しい蔵

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蔵周辺には、春になると大漁桜が咲く

小田原駅から箱根登山鉄道でひと駅。「風祭駅」に直結した「鈴廣かまぼこの里」内に「美藏(みくら)」はあります。 重厚な佇まいの建物は、かつて秋田で「森林王」と呼ばれた実業家・菊池家の邸宅を移築したもの。明治時代、熟練の職人たちが丹念に作り上げた蔵を一度解体し、この場所でふたたび組み立てなおしました。

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お庭を眺められる待合スペース

こちらは、11時のオープン直後からにぎわいを見せる人気店。混み合う時間帯でも、お庭に面した待合スペースで、のんびり過ごせるのがうれしい♪
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入り口では、訪れる人を招き入れるように、漆黒の扉が左右へ開かれています。吸い込まれるように、階段を一段、また一段。歩みを進めるたび、歴史ある蔵の中へ入る高揚感に包まれます。

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ノスタルジーが息づくチョコレート色の店内

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複雑な意匠でありながら、釘を一本も使っていないというから驚き

外観は純和風の佇まいですが、中に入ると一変。飴色に光る太い梁や柱を、丸い照明の柔らかな光が優しく照らし出し、まるでヨーロッパの古い邸宅みたい。国も時代も飛び越え、時空を旅してきたような、不思議な錯覚に陥ります。 「蔵」と聞くと、うす暗いイメージを持つ方も多いかもしれません。けれどここは、かつて材木商として名を馳せた主が、最高級の銘木を惜しみなく注ぎ込んだ特別な場所。蔵にいるとは思えない、凛とした気品が漂います。

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建物はゆったりとした二階建て。見上げるほどに天井が高く、突き抜けるような開放感に包まれます。

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さらに、2階にもテーブル席が用意されています。頭上には、何十年、何百年と建物を支え続ける、ダイナミックな木組みが間近に。
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職人の手しごとが光る、毎朝打ちたての蕎麦

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一切の作り置きをせず、その日に提供する分だけ蕎麦を打つ

お店で使うのは、北海道深川産の蕎麦の実。石臼でゆっくりと挽き上げ、豊かな風味を最大限に引き出しています。 そして何よりのこだわりは、毎朝、職人がその日の分だけを店内で手打ちしていること。打ち水に使うのは、箱根の山々が百年もの歳月をかけて濾過した、清らかな「箱根百年水」です。

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お蕎麦には、かまぼこのかき揚げを添えて

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「冷そば かまぼこかき揚げ」(1850円)

一番人気のメニューは、老舗かまぼこ屋さんのこだわりが詰まった「冷そば」です。 味の決め手となるそばつゆには、雑味のない上品な旨みが特徴の「枯れ節」を使用。手間ひまを惜しまず、温かい「かけ汁」と冷たい「つけ汁」をそれぞれ別に仕立てているのだそう。

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かまぼこの他に海老や野菜も入って、食べ応えバツグン

お蕎麦に添えられるのは、思わず「お!」と声が漏れるほど分厚い「かまぼこのかき揚げ」です。 鈴廣のかまぼこをふんだんに使い、海老や野菜とともにカラリと揚げた一品。箸を入れれば「ザクッ」と小気味よい音が響き、中からかまぼこ特有のぷりっとした弾力と旨みが弾けます。
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キリリと引き締まったつゆでお蕎麦を楽しんだら、仕上げに「黒七味」をほんの少し足してみて。ピリッとした刺激が加わるだけで、お蕎麦の旨味がさらに深まり、お箸が止まらなくなります。

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「おかめそば」(1650円)※具材は季節によって変わる

数量限定の「おかめそば」も、ここならではの逸品。丼の中に「おかめ面」の形を盛り付けた、縁起のいいお蕎麦です。 顔のパーツを構成するのは、もちろん鈴廣自慢の商品たち。鼻の部分には「海のスフレ」を使い、海老ボウルや信田巻(しのだまき)、ちくわ、揚げかまぼこなどが脇を固めます。

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お蕎麦を待つ時間を愉しむセット

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「そば前五種セット」(1210円)

お蕎麦が茹で上がるのを待つ間、お酒を嗜みながら肴をつまむ。そんな江戸の粋な「蕎麦前(そばまえ)」文化を、五種の盛り合わせで愉しめます。 お膳に並ぶのは、食感の違いを味わう2種類のかまぼこに、ふんわりと出汁が香る玉子焼き、本日のおすすめ「鈴廣の 一 品」。さらに、有明海産海苔やカリッとした食感がくせになる蕎麦スティックも、楽しみを広げてくれます。

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なかでも心躍るのが、焙炉で温める、ぱりっと香ばしい海苔です。箱の底からの柔らかな熱で、ほんのりと温めて。磯の香りがふわりと立ち上がり、口に運ぶたび、幸せな気持ちに包まれますよ。
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「鈴廣」といえば、やはり板わさは外せません。セットでは、白身魚の旨みが詰まった「謹上(きんじょう)」と、職人が一本ずつ手づくりする超特選「古今(ここん)」、2種類を食べ比べできます。 注目したいのは、それぞれの厚み。かまぼこが“一番おいしい”とされる厚みで切り分けられています。しなやかな弾力を楽しみながら、わさび漬けを少し乗せて。ぷりっと贅沢な食感を噛みしめてくださいね。

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ほっこりお蕎麦のスイーツも

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「そばがき汁粉」(715円)

食後のデザートには、ぽってりとした「そばがき汁粉」を。自家製あんの中には、むっちりとした、風味豊かなそばがきが入っています。ふぅふぅと頬張れば、やさしい甘さで、体も心もじんわりと温まっていくよう。

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「美藏そば」(616円)、「黒七味」(1210円)

旅のお土産に、「美藏そば」の乾麺や「黒七味」はいかが?パッケージも上品で、自分用はもちろん、グルメな人の贈り物にもぴったりです。 お店の営業時間は16時まで。ちょっと遅めのランチや甘味の利用もおすすめ。心ゆるむすてきな空間に身をまかせて、おいしい蕎麦をゆっくり味わいましょう。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
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Writer

安藤美紀

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湘南を拠点に、カフェと温泉を求めて全国を旅するライター。温泉観光士の資格も持ち、お気に入りのスポットを1000本以上執筆中。

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