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2026.05.25
竹林や枯山水そして海の絶景。心が整う鎌倉の寺社カフェ5選
鎌倉には、歴史ある神社やお寺の境内に、ひっそりとたたずむ特別なカフェがあります。観光の賑わいから少し離れて、竹林のそよぎに耳を澄ませたり、枯山水の庭を静かに眺めたり。抹茶や精進料理をいただきながら、日本の美しい時間の流れに身をゆだねてみましょう。古都の空気に包まれた5軒のカフェが、鎌倉の街歩きをより深く、やさしく彩ります。日常を忘れる静寂と美しさが待っています。
2000本の竹林の奥でいただく一服の抹茶。報国寺「休耕庵」

幻想的な雰囲気の茶屋
鎌倉の中心部から少し離れた場所にありながら、「竹の寺」として古くから地元の人々にも親しまれてきた報国寺。本堂の奥には孟宗竹が2000本も天へと向かって伸びる竹の庭があります。陽光をほどよく遮る竹林は静かで幻想的。風にそよいだ葉が地面へと舞い落ちるかすかな音だけが、時おり耳に届きます。そんな庭を進むと苔むした石畳の先に小さな茶屋が現れます。

幻想的な雰囲気の茶屋
「休耕庵」に腰をおろすと、まるで時間の流れから切り離されたかのような感覚になります。抹茶は、竹林の静寂をそのまま一碗に込めたような味わいで、自然と背筋が伸び、厳かな気分に包まれます。日常を忘れてただ竹と向き合うひとときは、きっと特別な記憶として残りますよ。
「休耕庵」の記事はこちら
休耕庵
キュウコウアン
月を愛でる茶屋で過ごす明月院「月笑軒」

庭園の中の月笑軒
明月院の総門から左手に進み、趣のある木戸をくぐった先に現れる茶屋「月笑軒」は、その名にふさわしい、静かで美しい空間です。「月笑」とは、月を愛でるという意味なのだそう。端正な数寄屋造りの空間に、不思議と調和するヨーロピアンアンティークの家具。時を越えた調度品に囲まれて過ごす時間は、まるで月明かりの下でまどろむような、穏やかな心地よさに満ちています。

「コーヒーとクッキー」(700円)
苔むす手入れの行き届いた庭を眺めながらいただく抹茶は、北鎌倉の自然とともに過ごす贅沢なひとときです。コーヒーや甘酒も素敵なカップでいただけ、境内の静けさと向き合いながら、一人でゆったりと過ごすのにおすすめです。
「月笑軒」の記事はこちら
月笑軒
ゲッショウケン
枯山水と水琴窟の音色…情緒豊かな浄妙寺「喜泉庵」

庭を望むお茶席
鎌倉の古刹・浄妙寺の境内に佇む「喜泉庵」は、どっしりとした書院造りが見事なお茶席です。広間の中心を支える太い柱と、頭上に組まれた巨木の梁は、座ってじっくりと眺めるほどに味わいが増します。枯山水の庭園が広がり、縁側から水琴窟に耳をすますと、涼しげな音色が響きます。床の間の掛け軸や季節の花が静かに場を整え、日本の美意識がこの一室にやわらかく凝縮されているようです。

「抹茶と美鈴の季節の生菓子」(1100円)
ここでいただく抹茶のお供は、鎌倉の老舗「美鈴」の生菓子。練り切りやきんとんなど季節ごとに数種類が用意され、抹茶の緑と和菓子の色彩が、美しいコントラストを描きます。日本の四季とともにある豊かさが感じられます。
「喜泉庵」の記事はこちら
喜泉庵
キセンアン
八幡宮の杜に佇む「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」

テラス席も心地のいいカフェ
緑深い木々に囲まれた鶴岡八幡宮の境内。鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムに隣接するカフェは、天井やカウンターに無垢材をふんだんに使った、落ち着いた温もりある空間です。店内からは芝生の広場を見渡し、その向こうには平家池を望みます。

「オリジナルブレンド白檀」(700円)「スパイスシロップのフレンチトースト」(950円)
光がやわらかく差し込む窓辺の席に座れば、緑の庭が絵画のように広がります。店内で焼くパンを使ったフレンチトーストと一緒に味わいたいのは「オリジナルブレンド白檀」の紅茶です。ダージリンをベースに白檀の香りを移したほんのりと漂う品のある清々しい香りは、心まで浄化してくれるかのよう。
「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」の記事はこちら
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ
カマクラブンカカン ツルガオカミュージアム カフェ&ショップ
海を眺める開放的な休み処。長谷寺「海光庵」

ゆったりとした海光庵
長谷寺の境内は、一年を通して花が咲きます。アジサイの咲く季節にはとりわけ華やかに染まります。その自然豊かな境内の一角に「海光庵」があります。海側が全面ガラス張りで、竹林の向こうには、由比ガ浜から材木座海岸、鎌倉の街並み、さらに逗子からその先の三浦半島までもが一望できます。

「お寺のカレー」(1000円)
お団子やぜんざいなどが用意されるなかでひときわ印象的なのが「お寺のカレー」です。精進料理の教えにもとづき、秘伝のルーは、カシューナッツと小豆のコクをベースに、煎り大豆を煮だした出汁とスパイスを合わせています。具材は野菜や煮大豆、コンニャクを取り合わせ、まろやかでどこか懐かしい味わいです。
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海光庵
カイコウアン
観光地としての鎌倉はいつも賑やかですが、神社やお寺の境内に一歩入ると、そこにはまるで別の時間が流れています。心を整えるひとときを過ごしてはいかがでしょうか。
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文:高橋茉弓、写真:高橋茉弓、新井智子
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