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2026.09.08
京都・寺町通の老舗洋菓子店が開いた新しい洋菓子店「Maison de Murakami」へ
明治時代の創業以来120年ほどの時を刻む、京都でいちばん古い洋菓子店「京都村上開新堂」。2026年6月、すぐ隣に洋菓子店「Maison de Murakami(メゾンドムラカミ)」を開き、話題を呼んでいます。代々受け継がれてきた洋菓子づくりの技法をベースに、現代の感性を掛け合わせた洋菓子を展開。芳醇なバターが香るおいしくて見た目も麗しい洋菓子は、手みやげや贈りものにもぴったりです。
新旧の名店が軒を連ねる寺町通へ

向かって左側がMaison de Murakami、右側が京都村上開新堂
地下鉄東西線の京都市役所前駅から寺町通を北上すること4分ほど。和菓子、日本茶、伝統工芸品といった老舗や、アンティークショップが軒を連ねる町並みのなか、「京都村上開新堂 」と「Maison de Murakami」の2軒が並んでいます。
「京都村上開新堂」の記事はこちら

シンプルで洗練された店内。奥には注文後に座って待てるベンチも
「明治創業の洋菓子店が、現代にお菓子屋を作ったら――」そんな想像から新店舗づくりをスタート。「床材やショーケースの台座に使う天然石を選ぶため、三重の採石場まで自ら足を運ぶなど空間づくりにもこだわっています」と、4代目の村上彰一さん。「3mほどある天井の高さは合わせつつ、新店舗は大きなガラスや天然石を使ってモダンで洗練された雰囲気に。木のぬくもりを感じるクラシックな開新堂の建物と対比させることを意識しました」
洋菓子づくりの伝統と革新

「プティ・ケーク・メゾン」1個324円~
京都村上開新堂は明治生まれの老舗らしく、小麦粉の風味を感じる素朴な焼き菓子が主流。その基本となる素材は継承しながら、Maison de Murakamiでは芳醇な発酵バターの風味を効かせ、生地や味、色あいもバリエーション豊かに。 レモンピールを生地に織り交ぜて焼き上げ、たっぷりのレモンシロップを染み込ませて爽やかな味わいに仕上げた「レモン」をはじめ、いちご、チョコレート、抹茶の4種がそろう「プティ・ケーク・メゾン」は、常温で持ち帰れるひと口サイズのケーキです。
フォルムもかわいいバターサンド

「メゾン・デ ュ・ブ ール」3個入1188円~
発酵バターをたっぷり使ったバターサンド「サブレ・オ・ブール」は 、プレーン、ピスタチオ 、フランボワーズの3種。「軽くて、食べやすくて、クッキーだけでもおいしい。バタークリームにこだわるのはもちろんですが、クッキーを主役にしています」

バタークリームの絞りも波形なのがエレガント
バターのおいしさが伝わるシンプルな焼き菓子

できたての焼き菓子の甘い香りに包まれて幸せな気分に
「直球勝負がしたかった」との想いを胸に完成させた「窯出しフィナンシェ」は、外はカリッ、中はフワッとした食感のコントラストと発酵バターの余韻が際立ちます。ラム酒の豊かな香りを閉じ込めて銅型でじっくり焼き上げた「窯出しカヌレ」も。シンプルで飽きのこない定番の焼き菓子を求めるなら、焼きたてが並ぶ午前中に訪れるのがおすすめです。

外はカリッ、中はしっとりとした窯出しのフィナンシェ378円とカヌレ356 円

ブッセやタルトなど従来にはなかった半生菓子も並ぶ
多彩な味わいが楽しめるクッキー缶

「メゾン・ド・ビスキュイ プティ」3888円
「京都村上開新堂のクッキー缶は、茶色一色で粉の風味が立つ、昔ながらのクラシックなものです。Maison de Murakamiのクッキーは、アイスボックスクッキー、パイ生地、クラッカーなどを詰め合わせ、色も食感も多種多様。青のりやチーズを効かせた塩味もあり、ひとつひとつ異なる味わいが楽しめます」 京都村上開新堂のクッキー缶は、予約してから受け取るまで約1年待ちですが、こちらのクッキー缶は、予約不要で当日買って帰ることができます。数量限定につき12時の開店直後に売り切れてしまうこともあるので、早めの時間に来店を。

こちらは京都村上開新堂のクッキー缶(小)6480円

たとえば、京都村上開新堂のクッキーづくりで余った生地。これまで破棄するほかなかったものをMaison de Murakamiのタルト生地として活用するといったフードロス対策に取り組んだり、包装紙で包むのではなく缶や箱自体のデザイン性を高めるなど、今の時代を生きる価値観も大切にしているそう。 120年の時を超え、今また新たに歩みはじめた「レトロ」と「モダン」。隣り合わせだからこそより鮮やかに浮かび上がる、それぞれの個性と魅力にふれてみてはいかがでしょうか。

Maison de Murakami
メゾンドムラカミ
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文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ
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