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2026.09.16
【無料鑑賞券プレゼント】「旅」から始まる「ルーヴル美術館展 ルネサンス」をレポート。日本初公開レオナルド《美しきフェロニエール》にも注目!
ルネサンスと聞いて、どんな作品を思い浮かべますか? レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェリ……。 名前は知っていても、「ルネサンスってどんな時代?」と聞かれると、少し難しく感じるかもしれません。 そんな人にもぜひ足を運んでほしいのが、東京・六本木の国立新美術館で2026年9月9日(水)から12月13日(日)まで開催中の「ルーヴル美術館展 ルネサンス」。今回はその様子をレポートします。 ルーヴル美術館からは絵画だけでなく彫刻や版画、工芸など56点が来日。4つのテーマから、ルネサンス美術を紹介します。
ルネサンスの世界へ、遠い異国に思いを馳せて
どれもこれも気になる!「ルーヴル美術館展 ルネサンス」のかわいいグッズ

レオナルド・ダ・ヴィンチ 《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》 1490–1497年頃、パリ、ルーヴル美術館
六本木駅から徒歩約5分。国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 ルネサンス」は、開催前から大きな話題を集めている注目の展覧会です。数ある名作の中でも特に見逃せないのが、日本初公開となるレオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》 。 この女性は、いったい何を見ているのでしょう。
ルネサンスの世界へ、遠い異国に思いを馳せて

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」国立新美術館、2026年、展示風景
「ルネサンス」と聞くと、まず写実的に描かれた名画や画家を思い浮かべるかもしれません。しかし、この展覧会で最初に出会うテーマは、意外にも「旅」。 15~16世紀のヨーロッパでは、商業や交易、外交、戦争、キリスト教の布教、名所旧跡巡りなどを通して、人やものがさかんに行き交い、異文化交流が生まれていきました。 知らない土地を訪れ、そこで見たものや文化を知る。旅を通して新しい世界に触れることは、今の私たちにも通じます。そんな人々の移動も、ルネサンスの文化を開花させる大きな力になったといいます。

ヴェネツィアの画家 《ヴェネツィア共和国の使節団を迎えるダマスクス総督》 1511年頃、パリ、ルーヴル美術館
《ヴェネツィア共和国の使節団を迎えるダマスクス総督》は、ダマスクスの宮殿前で、ヴェネツィア共和国の使節団を迎える場面。背景にはモスクや塔、街並み、人々の服装まで細やかに描かれています。 遠い異国の風景を、こんなふうに1枚の絵から想像できるのも、この作品のおもしろさです。

アルブレヒト・デューラー《サイ》1515年(初版)、パリ、ルーヴル美術館
こちらは、アルブレヒト・デューラーの《サイ》。 緻密な描写で、まるで本物を見て描いたかのような作品。でも、デューラーはこのサイを1度も見たことがありませんでした。 1515年、インドからポルトガル王のもとへ運ばれ、リスボン港に到着したサイ。その記述とスケッチを頼りに、デューラーは想像力を働かせて、この姿を描きました。 よく見ると、背中には本来ない角があり、皮膚はまるで甲冑のよう。「サイって、こんな感じだろう」と想像しながら描いたのでしょうか。 そんなことを考えると、緻密な版画の向こうに、デューラーの想像力や人間味が感じられ、ルネサンスの巨匠が少し身近に思えてきます。

南ネーデルラント(?) 《田園の合奏》 16世紀第1四半期、パリ、ルーヴル美術館
華やかなタペストリーと長持。間近で見ると、その繊細な表現に驚かされます。女性たちの髪型や衣服にも目を向けてみると、作品の中に描かれた当時の暮らしまで想像が広がります。

フランス、プロヴァンス(?)《長持》1535-1570年、パリ、ルーヴル美術館
絵画だけじゃない。ルネサンスの「技法」

左:イタリア、ウルビーノ《丸皿「パリスの審判」》 1530-1535年、パリ、ルーヴル美術館 右:マルカントニオ・ライモンディ、ラファエロ・サンツィオの原作に基づく 《パリスの審判》 1513‒1518年頃、パリ、ルーヴル美術館
会場を進むと、絵画とは少し違った作品も。ルネサンス期には、木版画や銅版画、陶器など、さまざまな技法が発展しました。 マルカントニオ・ライモンディの銅版画《パリスの審判》と、その図像をもとにしたマヨリカ陶器。同じモチーフが、違う形で表現されています。

フランス、おそらくパリ 《「田園風陶法」による楕円水盤》 1600‒1650年、パリ、ルーヴル美術館
さらに目を引くのが、「田園風陶法」による楕円水盤。細部までリアルに表現され、今にも動き出しそうです。実際の動植物から取った型を用いて、まるで本物のような装飾が施されています。
古代の文化や神話を、新しい表現で

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」国立新美術館、2026年、展示風景
ルネサンスの芸術家たちは、古代ギリシャ・ローマの文化や神話にも目を向けました。

サンドロ・ボッティチェリ 《5人の天使に囲まれる聖母子》 1470年頃、パリ、ルーヴル美術館

ルカス・クラーナハ(父)《三美神》1531年、パリ、ルーヴル美術館
ルカス・クラーナハ(父)が描いた《三美神》も、そのひとつ。クラーナハは、三美神の伝統的な形式を用いつつ、独創性を発揮。通常、後ろ姿で表されている中央の女神は正面を向き、鑑賞者に視線を投げかけています。
肖像に込められた、人物の表情やまなざしにも注目
ルネサンスの肖像画では、人物の外見だけでなく、表情や視線を通して、その人らしさや内面まで表そうとしました。 展覧会を見ていくうちに、人物の向きや視線の表現にも、さまざまな変化が感じられます。

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」国立新美術館、2026年、展示風景

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《フランソワ1世の肖像》1538年頃、パリ、ルーヴル美術館
実は、会場には《美しきフェロニエール》と呼ばれてきた女性の肖像画が2点あります。 《美しきフェロニエール》という名前は、もともとロンバルディアの画家による作品につけられたもの。のちにレオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》と呼び名が混同され、今に至っています。

ロンバルディアの画家 《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》 1500‒1512年頃、パリ、ルーヴル美術館

レオナルド・ダ・ヴィンチ 《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》 1490–1497年頃、パリ、ルーヴル美術館
日本初公開のレオナルド・ダ・ヴィンチ《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》は、こちらを見ているようでも、その先を見ているようでもある、謎めいたまなざしが印象的です。 実際に右や左から眺めてみても、こちらを見ているように感じられました。 何を見ているのか、その答えはわからないまま。それでも、実物を前にすると、その圧倒的な存在感に引き込まれました。 レオナルド・ダ・ヴィンチの真筆とされる絵画は、15点ほどしか現存していません。日本でその1点を鑑賞できるのは大変貴重な機会。ぜひ会場で、この作品のまなざしと存在感を感じてみてください。

ジャン・クリストフォロ・ロマーノ、本名ジャン・クリストフォロ・ガンティ 《ベアトリーチェ・デステ》 1490‒1491年頃、パリ、ルーヴル美術館
鑑賞のあとは、作品の余韻を日常に持ち帰れる、かわいいオリジナルグッズがそろう特設ショップへ。次のページでは、バッグやお菓子、文具など、気になるグッズをご紹介します。
ルーヴル美術館展 ルネサンス
ルーヴルビジュツカンテン ルネサンス
https://www.ntv.co.jp/louvre2026/
展覧会公式ウェブサイト
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展覧会公式 Instagram
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モリサワ ジュンコ
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