清流・四万十川と城下町の台所・日曜市をめぐる2泊3日の高知旅へ
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清流・四万十川と城下町の台所・日曜市をめぐる2泊3日の高知旅へ

高知県・四万十川の美しき清流に惹かれ、秋の週末2泊3日のことりっぷ。豊かな川の恵みと土佐の城下町に開かれる日曜市で土佐流おもてなしに出会いました。

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1日目は伝統的な川舟で四万十川を遊覧

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東京から飛行機に乗り、約1時間半で高知龍馬空港に到着。今回は高知県の中でも西側に位置する四万十エリアを目指します。 川底が見えるほど透明度が高く、豊かな生態系を保たれていることから「最後の清流」として知られる四万十川。鏡のように滑らかな水面には、周囲の山々の緑が映し出され、絵画のような風景が広がっています。観光遊覧船を利用すれば、四万十川を川面から間近に眺めることができます。なかでもおすすめなのが「舟母船(せんばせん)」と呼ばれる帆掛け舟です。 土佐くろしお鉄道中村駅から、車でおよそ10分(レンタサイクルでおよそ20分)にある発着場から船へ乗り込みます。昭和30年代まで四万十川流域の物流の担い手だった舟母船。岸から離れると、風の力だけで四万十川をしばらく遡っていきます。船上では、舟が水を切る音と野鳥の鳴き声をBGMに、船頭さんが土佐弁で語るユーモアたっぷりの解説が楽しめました。朝や夕暮れ時には、タイミングが良ければ、川漁師さんが投網を打つ姿も見ることができます。 さらさらと流れる四万十川に身を置くと、日頃の疲れも洗い流してくれるような気持ちになりました。

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隠れ家エコリゾートでゆっくり滞在

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今回の旅では、四万十川河口の丘に建つ「四万十の宿」に宿泊しました。ここは建築材に天然の木材を使ったり、リサイクル可能な素材を使うなど自然に配慮したエコリゾート。中庭を囲むように面した低層の宿泊棟は和風モダンを基調とした客室で、一室ごとにインテリアが異なります。 料理は四万十川の幸をふんだんに取り入れた会席料理。併設された温泉には、太平洋の海水を汲み上げ沸かした露天風呂、ぬめりのある泉質の内湯と二種類のお湯で疲れを癒すことができます。 朝食に出てくる卵かけごはんも絶品。卵は箸で黄身が持てるほどしっかりした地鶏の土佐ジロー、ご飯は地元でも希少なブランド米の仁井田米。シンプルだけど素材にとことんこだわった究極の一品です。朝食を食べたあとは、ホテルの周辺をおさんぽ。ホテルから歩いて3分の展望台からは、雄大な太平洋に流れ込む四万十川を望むことができます。 ○四万十の宿 [所]四万十市下田北戎山3370(いやしの里内) [TEL]0880-33-1600 [時間]イン15:00 アウト10:00

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2日目は川沿いをサイクリングして沈下橋巡り♪

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四万十川といえば、欄干がなく低い橋桁が特徴の沈下橋。四万十市内だけでも全部で9つあるこの橋は、四万十川の景観を独特なものにしています。車1台すれ違うのがやっとという細い橋ばかりなので、沈下橋巡りにはレンタサイクルがおすすめです。 まずは幡多観光ビジターセンター(四万十市観光協会)で自転車を借ります。川沿いの土手の道は傾斜もほとんどなく、体力に自信がなくても気軽にサイクリングが楽しめます。 沈下橋の上から川をのぞいてみれば、魚が気持ちよさそうに泳ぐ姿も見えます。橋の上は自転車を押して歩いた方が安全です。幡多観光ビジターセンターから一番近い佐田沈下橋までおよそ40分、さらに上流の三里沈下橋まで行っても1時間。提携している7ヶ所のターミナルならどこでも乗り捨てOKなので便利です。

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ランチは地元のお母さん達が作る野菜づくしの手料理

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四万十川沿いでランチをするなら、三里沈下橋からさらに上流にある農家食堂「しゃえんじり」がおすすめ。「しゃえんじり」とは土佐弁で「しゃえん」が野菜、「じり」が端っこを指し、"小さな野菜畑"という意味です。その名の通り、地元農家のお母さんが、自分たちの畑で採れた野菜を手作り料理でもてなしてくれます。 川エビのそうめんや茄子のタタキをはじめ、毎日10種類ほどの惣菜が並びます。これが一人1000円で食べ放題。地元で採れたユズを使った、特製ユズジュースにユズ寒天もぜひ味わって下さい。お昼だけの営業なので、サイクリングでペコペコになったお腹はここでしっかり満たしておきましょう。 ○しゃえんじり [所]四万十市西土佐口屋内76 [TEL]0880-54-1477 [時間]11:30~14:00 [休]水曜日 [料金]1000円(バイキング形式)

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3日目は300年以上続く名物の街路市でおみやげ探し

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高知の玄関口・高知市に戻ったら、日本最大規模の街路市「日曜市」へ向かいます。高知城から東へのびる追手筋約1.3kmに、毎週日曜日の6時~17時まで(4~9月は5~18時まで)、500店ほどの露店が軒を連ねます。 新鮮な野菜はもちろん、はちみつやジャム、みかんやしょうがなど、高知の特産が手頃な値段で買うことができます。アンティーク着物や手作りの籐カゴなどかわいい雑貨も並び、眺めているだけで時間を忘れてしまいそう。柿の葉茶やドクダミ茶など手づくりの茶葉を売っているお店で、はぶ茶を一つ買ったら、「こっちも美味しいがよ」と番茶もおまけでくれました。飾らない土佐弁で気さくに話しかけてくれるお店の人と、会話を楽しみながら買い物ができるのも日曜市の魅力です。 心洗われる清流と滋味あふれる食材、そしてサービス精神旺盛な地元の人たちとふれあいが満喫できた高知のことりっぷでした。

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高知観光情報発信館 とさてらす

コウチカンコウジョウホウハッシンカントサテラス

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