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2014.07.25
涼を求めて「等々力渓谷」へ♪マイナスイオンたっぷりの渓谷さんぽ
東京23区内唯一の渓谷である等々力渓谷は、川のせせらぎと木々の緑がまぶしい都会の避暑地。マイナスイオンたっぷりの渓谷さんぽは、蒸し暑さを忘れさせてくれます。水の音を聴きながらくつろげるお茶屋さんでいただく、かき氷やあんみつなどの甘味も楽しみです。
思い立ったらすぐ行ける。普段着で楽しめる等々力渓谷
武蔵野台地が浸食されてできた等々力渓谷は、東京都の文化財に指定されています
渓谷の入り口は、東急大井町線等々力駅から徒歩3分ほど。モダンな朱色が目を引くゴルフ橋からスタートし、約1km先の等々力不動尊を目指します。入口すぐの階段を下りると、緑の木々が生い茂る渓谷が一気に目の前に。聞こえてくるのは水の音と鳥の声だけで、さきほどまでの喧騒が嘘のような静寂に包まれます。 渓谷を流れる谷沢川沿いに整備された遊歩道は、ケヤキやシラカシなど、高い木々に囲まれながら気軽に歩ける木陰のお散歩コースです。訪れた7月上旬には、セキショウの白い小さな花が緑の中に静かに咲いていました。
地名の由来になった不動の瀧
不動の瀧には、各地から滝行をする人が訪れます
少しくねくねとした道を下流へと進むと、赤い灯篭と小さな橋が見えてきます。橋のたもとにあるのは、古くから滝行の地として名が知られる不動の瀧。一説では、この滝の音が渓谷に轟いたことから、等々力という地名が付けられたともいわれています。
甘味茶屋「雪月花」でおやつタイム
抹茶のかき氷(500円)
「ちょっと喉が渇いたな」と思っていたら、不動の瀧のすぐそばに、甘味がいただけるお茶屋さん「雪月花」を発見♪ かき氷やあんみつ、冷やししるこにところてんなど、夏に食べたいひんやりスイーツが揃っています。いちご、メロン、レモン、あずき、抹茶(各500円)、宇治金時(700円)から選べるかき氷は9月中旬まで食べられるそうですよ。 水の音を聴きながらかき氷をいただくと、五感で涼が感じられて、全身から暑さがす~っと引いていくようです。小豆のやさしい甘さと、つるんとした寒天の口触りがうれしいあんみつも、散歩でちょっぴり疲れた体を癒してくれます。
小豆の上品な甘さが際立つあんみつ(500円)
ゴールの高台からは絶景が見下ろせます
高台にある舞台からは新緑の素晴らしい景色が眺められます
不動の瀧とお茶屋さんの間にある階段を上ると、等々力不動尊に到着。ここが渓谷さんぽのゴールです。等々力不動尊は、地元の人から「お不動さん」として親しまれているお寺。春は桜、秋は紅葉と、四季折々の表情を見せてくれます。境内にある舞台から見下ろすと、緑のグラデーションが美しい深い森が広がっていました。清々しい景色を眺めていると、日々のストレスも忘れてしまいそう。 都会の中に広がる等々力渓谷は、五感で涼が感じられるおすすめスポットです。次のお休みは冷房が効いた部屋を飛び出して、マイナスイオンが浴びられる渓谷散策へ出かけてみてはいかがですか?
雪月花
セツゲツカ
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宮本さおり
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