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2014.12.01
米沢の「鷹山堂」で、日常使いの米織小紋アイテムに出会う
上杉城址の木々が茂るお濠沿いにひっそりとたたずむ「鷹山堂」は、地元の織物メーカーが営む米沢織の雑貨のお店。日本の伝統色で織った米沢織を、バッグなど普段使いできるアイテムに仕立てています。
伝統の米沢織から生まれた新しいブランド「米織小紋」
上杉神社や米沢市上杉博物館など、米沢の見どころが集まる上杉城址界隈へは、JR米沢駅からバスで10分ほど。お濠沿いに歩みを進めると、上杉神社のすぐ裏手に元工場を改装した小さなお店「鷹山堂」にたどり着きます。大きな窓からお店をのぞいてみると、バッグや巾着、ストールなど、日本伝統の色と柄をあしらった「米織小紋」の布小物がずらりと並んでいます。 江戸時代の米沢藩を治めた上杉鷹山が、米沢の産業として根付かせた伝統工芸「米沢織」。この米沢織を作り続ける米沢の老舗織物メーカーが立ち上げた新しいブランドが「米織小紋」です。日本から海外への公式贈答品などを手がける織物メーカーとあって、その技術はお墨付き。また、米沢織の特徴は細い糸で高密度に織られた布地にあり、細糸で編みこむ繊細な模様と、やわらかな手ざわりは、ていねいな手仕事で生み出されています。
日本伝統の小紋柄が普段使いの布小物に
やさしいさわり心地の「WEAVE of EDEN」のストール
店内は、ショールームのようにさまざまな「米織小紋」のアイテムがセンスよく置かれています。フラットバッグ、がま口の小物入れ、コースターやランチョンマット、ストールなど毎日使えそうなアイテムが多く、市松や桜、梅などの品のいい小紋柄が16種。初夏はさくらんぼ、夏は金魚、秋は銀杏、冬は雪だるまといった限定柄も季節ごとに登場します。 あらかじめ色を染めた先染め糸で織られており、コースターなどアイテムによってはリバーシブルで使えるのもポイント。使うほどに手のなじみがよくなっていくので、どんどん愛着が増しそうですね。巾着(小サイズ)が1080円からと、価格もお手ごろです。 また、米沢織の技術を生かし、もうひとつのブランドを展開。ストールのブランド「WEAVE of EDEN」は、「米織小紋」よりもさらに細い糸で生地を織った、とても繊細な造りが魅力。まるで心地よい風をまとったようなさわり心地もさることながら、なかには織りのおうとつで紋様を入れた生地もあり、巻き方次第でさまざまなニュアンスを楽しめそう。
おいしいコーヒーでひと休みも
木々が茂るお濠を眺め、ひと息つきましょう
店内には小さなカフェコーナーがあり、コーヒー好きのオーナーが厳選したオリジナルブレンドのスペシャリティコーヒーを味わうこともできます。大きな窓の向こうには米沢城址のお濠があり、秋の紅葉、冬は雪景色、春は桜と四季折々の景色を眺められます。ビスコッティやクッキーなどをお供に、一息つくのもおすすめですよ。 米沢城址界隈の散策途中にふらりと立ち寄れる「鷹山堂」。匠の技で作られる米沢織の小物をおみやげに選び、香り高いコーヒーでゆっくり流れる時間を過ごしてみては。
鷹山堂
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