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2015.03.09
癒しスポットが点在する沖縄・南城市で、心もカラダもリフレッシュ
沖縄では、もうすぐ「うりずん」の季節の到来。「うりずん」とは「潤い初め」が語源とされる旧暦2〜3月頃のこと。花木がいっせいに彩りを増すだけでなく、一年の中でも頬にふれる風や日射しがとても心地よい季節です。 心なしか気分もウキウキしてくる今の時期におすすめなのが、すがすがしい水辺散策。癒しスポットが点在する南城市で、一足お先に初夏の息吹を感じてみませんか。

アトリエ「COCOCO」で地元作家のうつわに触れる

陶芸家・ヨコイマサシさんのアトリエには、地元在住の作家さんによるバッグや小物などのアイテムも
まずは、地元作家の工房「atelier+shop COCOCO」へ。沖縄情緒あふれる民家が素敵なアトリエ兼ショップには、陶芸家・ヨコイマサシさんの日々の生活にさりげなく寄り添う器のほか、紅型模様をあしらった陶器製の表札など、オリジナリティあふれる作品が並んでいます。 淡い黄色やグリーンで彩られた幻想的な鳥や木のモチーフ、沖縄の海と砂浜をイメージしたうつわなど、作り手とそれを使う人の触れ合いが考えられた作品は、やさしい色合いに満ちています。ショップには、ヨコイさんと親交の深い地元作家さんの作品も並んでいるので、合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。 〇atelier+shop COCOCO(アトリエプラスショップ コココ) [所] 南城市玉城當山124 [TEL] 090-8298-4901 [営業時間] 11:00~17:00頃 [定休日] 火・水曜、不定休 [URL] http://www.cococo-shop.com/

琉球祖神伝説が残る「百名ビーチ」の青い海に感動

沖縄を訪れたなら、やっぱり海辺に打ち寄せる波音にも触れたいもの。垣花樋川(かきのはなひーじゃー)を海側に下りた先にある「百名ビーチ」へ立ち寄ってみましょう。観光客が多く訪れる新原ビーチをさらに奥に進んだこちらのビーチは、背後には神秘的な「浜川御嶽」の森が広がり、地元の人に大切にされている聖域でもあります。 はるか昔、琉球の創始神アマミキヨが久高島の向こうの理想郷ニライカナイから沖縄本島にわたって上陸したのがこの浜とされ、その後しばらく浜川御嶽に仮住まいにしていたという伝説が残されています。百名ビーチの海中には、その上陸地を示すヤハラヅカサという碑があり、干潮時だけ全貌が現れます。神秘的な伝説がさらに特別な景観を感じさせてくれそうです。 〇百名ビーチ(ひゃくなビーチ) [所] 南城市玉城百名 [TEL] 098-946-8817(南城市役所 観光商工課) [入場料] 無料

「蒼cafe」で神の島・久高島を眺めながら午後のティータイム

沖縄県産紅芋を使った「チーズケーキ」(550円)と人気No.1の紅茶「マルコポーロ」(650円)
自然や工芸を満喫したあとは、久高島が見えるカフェでほっと一息。斎場御嶽のすぐ近くにある「蒼cafe」は、イギリス人建築士 ジャン・ポーソン氏が手がけた白亜のスタイリッシュな建築が印象的で、大きく取られた窓の向こうには海が広がり、正面に久高島が見えるように設計されています。 このお店では、自家製スイーツとフランスの老舗紅茶店「マリアージュフレール」のお茶が人気です。数種類あるケーキや焼き菓子の中から、今回は紅芋のチーズケーキをセレクト。紅茶は、中国とチベットに咲く花と果物で香りづけした、いちおしの「マルコポーロ」を合わせてみました。目の前に広がる景色と相まって、心もカラダも心地よさで満たされます。 〇蒼cafe(そうカフェ) [所] 南城市知念久手堅304-1 [TEL] 098-949-7688 [営業時間] 10:00~18:00 [定休日] 水曜 [URL] http://www.sou-cafe.com/

日本名水百選の最南端「垣花樋川」で深呼吸

「男川(イキガガー)」
南城市玉城垣花の高台にある「垣花樋川(かきのはなひーじゃー)」。昔ながらの自然が残る石畳の細い坂道を下って行った左手に、遠くに海を臨む広々とした水場が開けています。ここは、環境庁が選ぶ「全国名水百選」の中でも、日本最南端にある湧水スポットで、古くから集落の人びとの飲料水や生活用水、農業用水として、大切に守られ利用されてきました。 集落の中腹に湧き出る水を「女川(イナグガー)」と「男川(イキガガー)」の2カ所の水路に引いてあり、その下に「馬浴(ウマアミシー)」と呼ばれる泉があります。海を眺めたり、周囲を散策したり、ゆったりと過ぎて行く時間の中に身を置けば、かつてこの場所に集い憩っていた、いにしえの人びとの姿が思い描けるようです。 ○垣花樋川(かきのはなひーじゃー) [所] 南城市玉城垣花 [TEL] 098-946-8817(南城市観光商工課) [入場料] 無料

すっかりリフレッシュしたら、旅の感動をあの人にも伝えましょう

日常をちょっと離れて、水や緑に彩られたスローな時間を満喫したら、今、心に浮かんでいる思いを大切な人に届けてみませんか。手書きのポストカードなら、素直な気持ちも送る相手にしっかりと届きそうです。 せっかくなので、近くの「大里郵便局」から出してみました。こちらの郵便局の窓口へ持っていくと、旧暦の12月8日に伝統的な餅料理「ムーチー」を作る行事をモチーフにした特別な消印(風景印)を押してもらうことができます。この行事は、大里村(現在の南城市大里)に移り住んだ男が夜な夜な鬼になって家畜や人を襲うことから、その男の妹が鉄入りのムーチーを兄に食べさせ退治したという伝説が由来になっていて、家内安全や無病息災、子どもの健康と安全を祈願する行事として、今でも沖縄各地で行われています。風景印はめずらしい四角タイプ。ムーチーをパクパク食べている笑顔の鬼さんがなんだかかわいらしいですね。災いを取り除いてくれるムーチーのパワーが、風景印にのって大切な人のもとにも届くといいですね。 ○大里郵便局 [所]南城市大里仲間1133-5 [営業時間] 9:00〜17:00 [定休日] 土・日曜、祝日

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写真:藤井 千加
日本郵便株式会社

全国の約1万1千の郵便局には、その土地の名所、旧跡、お祭りなどをデザインした特別な消印(風景印)があります。 風景印で旅はもっと楽しくなります。日本郵便は、風景印とともにみなさまの旅の思い出をお届けします。
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