温もりある焼き物が並ぶギャラリー＆カフェ「桃林窯」

やさしい白と温かみのある土のもつ風合いが料理を引き立てる

緑溢れる自然の中に佇む桃林窯（とうりんがま）の窯主・吉田求さんが作陶するのは、土そのものの風合いを活かしたうつわです。作陶しているときの土の動きを焼くことで形に留めた、表情豊かでやさしい風合いのうつわは、何を盛り付けようかと使い手の想像力をかきたてます。 ギャラリーに併設する茶房では、桃林窯のうつわを使って自家製のスイーツや薬膳カレー（予約制）がいただけます。お茶やランチを楽しみながら、ゆっくりとお気に入りのうつわを探してみませんか。

桃林窯のうつわでいただく「自家製レアチーズケーキと珈琲のセット」（600円）

山の緑と湖に心和む別天地にある、完全予約制のイタリアン「黒髪茶寮」

ランチコース（写真上）は2700円、ディナーコースは3240円

桃林窯から徒歩すぐ近くにある「黒髪茶寮」は完全予約制のイタリアン。お店の裏には静かな湖が佇み、店内からは黒髪山の眺めがみごとです。素晴らしい景色を眺めていると、キッチンからは何ともいい香りが漂ってきます。 メニューはコースのみ。店主の河邉さんがひとりで作る料理が、出来立てでサーブされます。前菜にはじまり、地元産の新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダやパスタ、肉・魚料理など、全部で7品。 料理に添えられる焼きたてのパンは武雄市の人気ベーカリー「はねうさぎ」のもの。食後にはデザートと飲み物が付き、食事が終わる頃にはお腹いっぱいに。 景色と料理を一度に楽しめる、満足度の高いランチです。

大きな窓から山の緑を眺める。店内は季節の移ろいが感じられる和のしつらえ

一度は訪れておきたい！日本中から観光客が集まる「武雄市図書館・歴史資料館」

和紙と竹でデザインされた、光の入る天井

武雄の魅力は焼き物だけではありません。JR武雄温泉駅から徒歩15分ほどの場所にある「武雄市図書館・歴史資料館」は、全国から観光客が集まるいわずと知れた人気のスポット。 スターバックスコーヒーと蔦屋書店を併設する珍しいタイプの図書館です。2階まで吹き抜けになっている広々とした館内の天井には和紙があしらわれ、スタイリッシュな空間となっています。

本に囲まれた書斎のような空間

ジャンル分けや配置に工夫を凝らした館内に、23万冊もの書籍がそろっています。宅配返却もできるので、旅行者でも本を借りることができますよ。 疲れたら、スターバックスでひと息いれるのもおすすめです。

武雄散策の後は「武雄温泉大衆浴場」で旅の疲れをいやして

国の重要文化財に指定されている楼門

一日武雄を散策した後は、武雄市図書館・歴史資料館から北へ、車で3分ほどの「武雄温泉大衆浴場」でリフレッシュしましょう。 まるで竜宮城のような佇まいの楼門をくぐると、貸切風呂や大浴場、宿泊施設などがあります。

江戸時代に造られた殿様湯の浴槽は総大理石

なかでもおすすめは、古くは鍋島藩主も入浴したといわれる殿様湯。貸切風呂タイプのこちらは、総大理石の浴槽で歴史ある温泉をひとり占めできます。個室の休憩室付きなので、風呂上がりもゆったり過ごせるのもいいですね。

いかがでしたか？歴史ある温泉とうつわを楽しめる武雄。うつわや図書館などの見どころをめぐったら、一日の締めくくりは歴史ある名湯に浸かる、そんな日帰り旅に出かけてみませんか。