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2016.12.24
ひとくち餅がのったあったかうどんにほっこり。成城学園前の和菓子店「成城あんや」
和菓子店「成城あんや」は、大正7年に創業した和洋菓子の老舗「成城風月堂」の姉妹店。店の奥にある茶房では作りたての和菓子のほか、あつあつのあんがたっぷりの甘味や和菓子店ならではの上品な味わいの稲庭うどんを楽しめ、心もからだもぽかぽかに温まります。
店内で作られたばかりの和菓子が並ぶ店
小田急線成城学園前駅から歩いてすぐ。洗練された雰囲気のシンプルな外観のお店が「成城あんや」です。店内に入るとガラス越しに厨房の様子が見られ、ショーケースには作りたてのお菓子が並んでいます。 お店の自慢のあんは北海道産の小豆を使用。できるだけ新鮮なうちに味わってもらいたいと少量ずつ手作りし、お菓子ごとに甘さや固さを変えたものを使い分けています。
季節ごとに変わる生菓子のほか、贈り物に喜ばれる焼菓子も豊富にそろえる
「かのこ餅」(1個140円)
どのお菓子も昔ながらの方法で添加物を使用せずに作られており、本当のおいしさを感じることができます。日持ちがしないので、お客さんは自分の楽しみのために、ひとつふたつと買っていく人が多いのだとか。 いちばん人気は、どら焼きのような見た目の「かのこ餅」。もち粉を使ったもっちり食感の焼き皮でつぶあんをはさんだもので、一日に150個も作るそうですよ。
作りたてのお菓子をその場で楽しめる茶房
和菓子セットの煎茶は静岡の掛川産、抹茶は京都の宇治産のもの
お店の奥には、お菓子をその場で味わえるように茶房が設けられています。和紙などの自然素材を内装に施した室内では、お茶に使用する釜の湯が湯気をたてており、心やすらぐ空間。 好みのお菓子を選び、煎茶や抹茶、ほうじ茶と味わえる「和菓子セット」(756円〜)、稲庭うどんや雑煮などの軽食、あんみつや白玉といった甘味が用意され、ランチタイムには軽食に好きなお菓子を付けられます。
「あられ稲庭うどん」(983円)。ランチタイムのお菓子付きは1134円
お菓子の味を邪魔しないように、軽食にも添加物を使っていません。「あられ稲庭うどん」はかつおぶしだけでとっただし汁に、好みで生醤油やしょうが、練り梅、赤しそふりかけといった薬味を加えていただきます。 喉ごしのよい稲庭うどんにやさしいかつおだしがからみ、すっきりとした味わい。毎朝厨房でついて香ばしく焼いたひとくちサイズのお餅、水菜の食感やゴマの香りが組み合わさって、シンプルな味だからこそ風味がより豊かに感じられます。
あつあつのあんに癒される季節メニュー
もちきびを炊いて半つきにした「あわぜんざい」(724円)
甘味には冬季限定メニューがあります。栄養満点の穀物もちきびに、こしあんをたっぷり添えた「あわぜんざい」は、もちきびの芳ばしい香りや甘み、もちもちぷちぷちと心地よい食感を楽しめ、ほっとする味。
「焼き麩のお汁粉」(778円)。箸休めには玄米とふき味噌が
京都から取り寄せた材料によもぎを練りこんで作ったよもぎ麩をつぶあんの汁に浮かべた「焼き麩のお汁粉」も、冬季だけのメニュー。外かりかり、中もちもちの麩を一口かじると、よもぎとおこげの香りが広がり、つぶあんの甘みとよく合います。 寒い季節にあつあつといただく甘味やうどんは、心にまで染みわたるほどおいしいものですよね。自分のための和菓子を手に入れがてら、温まっていきませんか。

成城あんや
セイジョウアンヤ
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森田奈央 写真:彌永浩次
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