自然に包まれカフェタイム

宮城県仙台市から三陸自動車道を北上し、河北ICを下りて車で10分ほど。のどかな田園風景を眺めながら石巻市雄勝方面へ向かうと、歴史を感じさせる木造の建物を見つけます。そのすぐそばには、えんじ色とクリーム色でペイントされたミニバンが1台。このかわいらしい車が、移動販売もできる「おさんぽ かめかふぇ」です。 車内ではカフェメニューの販売のみを行なっており、ショーケースをのぞくと、ベーグルや焼き菓子がずらり。購入したメニューは、テイクアウトできるほか、車のそばにあるテーブルで、爽やかな風を浴びながらカフェタイムを楽しめます。また、木造の建物の2階には小さなカフェスペースを用意。外で注文し、そちらでいただくこともできますよ。 販売しているのは火・金・土曜の週3日。カフェスペースは市内から離れた場所にあることから、火曜日には市内のショッピングセンターや依頼のあった場所などへ車を走らせ、カフェをオープン。そのほかの日も、声がかかればおいしいコーヒーとベーグル、焼き菓子を乗せ、“おさんぽ”に出かけます。

屋根裏風のカフェスペース

自然のおいしさが詰まったコーヒー＆ベーグル

「かめかふぇブレンド」（432円）と「ミックスナッツ」（324円）

お店で販売するメニューは添加物をほとんど使わず、自然栽培にこだわった材料で作っています。「かめかふぇブレンド」（432円）はタイのチェンマイで有機栽培されたコーヒー豆をベースに、3種の生豆をブレンド。渋みのない心地よい苦みで、後味もすっきりとしています。甘いものが飲みたいときには「かめカフェオレ」（540円）を。濃厚な牛乳がたっぷり入っていて、ゆっくりと味わいたいおいしさです。 コーヒーと一緒に、宮城県産大豆のおからをふんだんに使ったヘルシーなベーグルもおすすめです。シンプルな「プレーン」（216円）のほか、「いちじくとクリームチーズ」（250円）などのフルーツ系や「舞茸ベーコン」（324円）などの食事系、季節限定メニューと、常時5～10種類がそろいます。この日いただいたのは、店長の亀山麻衣子さんおすすめの「ミックスナッツ」（324円）。生地のなかにはローストしたマカダミアナッツ、くるみ、アーモンドがいっぱい。やさしい甘さの生地と、香ばしいナッツが相性ぴったりです。食べる前に温めてくれるので、外側パリッ、中はもちもちのできたてのような食感が楽しめます。

石巻の海と空をイメージした「三輪田窯」の器

カフェで使用するカップや皿は、店長のご主人・英児さんが手掛けた「三輪田窯」の器です。上品山の岩や雄勝石など、地元産の素材を使い、鮮やかなブルーは石巻の海と空をイメージしています。また、カフェスペースのある建物の1階が「三輪田窯」の窯場なので、食事を楽しんだあとにじっくりと作品見学をするのもおすすめですよ。 気に入った器は購入することもできます。体がよろこぶメニューを味わいながら、使い心地のよい器探しを楽しんではいかが？