人気はシンプルなマルゲリータ

JR本郷駅から徒歩約5分、菊坂通りにある「ダ・マウ」は普段着でふらりと訪れることができるイタリアンレストランです。カウンター8席、テーブル席8席の小さなお店は、いつも常連さんでいっぱい。リピーターのお目当てはトマトソースとモッツァレラチーズ、バジルを乗せたシンプルな「ピッツァマルゲリータ」（1000円）です。 カウンターの目の前にあるピザ窯から出てきたマルゲリータは、縁がぷっくりと膨らんでおいしそう。シンプルだからこそ、絶妙な焼き加減や素材のおいしさが際立ちます。直径23センチの食べごたえのあるサイズで、お値段もリーズナブル。おひとりさまのお客さんには特別にハーフサイズでも焼いてくれるそうですよ。

農家のマンマの家庭料理を再現

「近所の人が通ってくれるような店が作りたかった」というオーナーシェフの横山さんは、かつては外食産業の会社で店の立ち上げを担当していました。料理を学んだのは、会社がイタリア料理店を展開することになったのがきっかけ。イタリアに滞在し、現地でひと通りの作り方を学んだそうです。 材料の調達で、カンパーニャなどの農場地帯を訪れることも多かった横山さん。現地で出会った農家のマンマにふるまってもらった家庭料理が忘れられず、気軽に楽しんでもらえるイタリアン食堂を作ろうと、退職後に一念発起して「ダ・マウ」を始めました。

ワインとともにいただきたい豪快な一品

石釜で焼かれたキャベツは甘くてホロホロ

こちらのお店はディナーメニューが豊富。夜は約70種類ものメニューが揃います。その上、どれも1000円前後とお手頃プライスなのもうれしいところ。 数あるメニューの中で特におすすめしたいのは「キャベツのオーブン焼き」（700円）です。ざく切りのキャベツに、松の実とアンチョビのソースをかけて石釜で焼いたボリュームたっぷりの一皿。キャベツの甘みを引き立てるアンチョビソースの塩味が絶妙で、これはワインにぴったりです。イタリア通のオーナーシェフに、おすすめのワインをチョイスしてもらいましょう。 時には、常連さんの「なんかおいしいものを作って」というわがままな注文にも応えることも。その時にある材料でささっと作るカプリチョーザ（気まぐれ）メニューは、マンマの家庭料理を思い出しながらダ・マウ流にアレンジして作るものも多いそうです。

平日のランチは、2種類の日替わりパスタやピザ（おかわり自由のコーヒーが付いて900円）が人気。土曜日には、グランドメニューの１品にサラダとコーヒーが付いたセット（1380円）もあります。 農家のマンマ直伝の素朴なイタリア料理とおいしいワインを味わいに、この週末は「ダ・マウ」へ出かけてみませんか？