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2017.03.30
パリっとしているのにモチモチ!金沢のソウルフードが味わえる行列店「㐧7ギョーザの店」
※こちらの記事は、2017年3月30日に公開されたものです。 地元で愛され続けている金沢の味といえば「㐧7ギョーザの店」の「ホワイト餃子」。金沢のソウルフードとも言われ、3階建ての大きな餃子専門店には、毎日開店前から行列ができるほどです。見た目も、食感も個性的な、一度食べると忘れられないと評判の「ホワイト餃子」の魅力に迫ります。
行列ができる巨大な餃子専門店
金沢市中心部から車で10分、もりの里にある「㐧7ギョーザの店」は、敷地面積800坪、駐車台数は約100台という3階建ての餃子専門店。山側環状(金沢外環状道路山側幹線)沿いの大きな赤い看板が目印です。初代オーナーの元雄久直さんが、修行していた中華料理店から7番目に暖簾分けしてもらったお店ということで「㐧7」と店名がつけられました。開店から52年、金沢では、「餃子といえばダイナナ」というほど、その名前がすっかり定着しています。
1階のカウンター席は開店早々に満席になる
まるで大きなアパートのような建物の1階を入ると、オープンな厨房とカウンター席が35席。2階は有料(300円〜)の個室が大小28室あって、ゆっくりと食事したい方にはオススメです。1、2階とも、週末には待ち時間が長くなるほど混雑しています。3階には、宴会用の大きな洋室(85名まで)と和室(35名まで)も。
2階の個室は洋室と和室がある。10名以上は予約可能
こんがりキツネ色の「ホワイト餃子」
手前が「ホワイト餃子」、左上が「蒸餃子」、右上が「焼餃子」.
「㐧7ギョーザ」の代名詞である「ホワイト餃子」(10個450円、15個675円)は、千葉県野田市の「ホワイト餃子本部」が発祥の餃子で、「㐧7ギョーザ」はその技術を受け継いだ認定店の1つです。「ホワイト餃子」の“ホワイト”は、本部の店主が餃子づくりを教わった中国の方の名前に由来しています。珍しい俵の形は、皮だけを食べることになる餃子の“ヒダ”の部分を無くし、どこからでも中身がすぐ食べられるようにと発案されたそう。
皮が厚いのが特徴の「ホワイト餃子」は、お湯で15分蒸した後、たっぷりの油で揚げ、最後に“焼きしめ”といってもう一度カリッと焼きあげます。カリッとしているのに、中はもっちりという、独特の食感です。
ご飯とスープがつく「ホワイト餃子定食」(686円)も
秘伝の具は、ニンニクを使わず、肉とニラ、キャベツなど数十種の素材や香辛料を使っていて、ニンニクが入っていないとは思えないほどジューシーです。隠し味にはシナモンも。タレではなく、地元の「大野醤油」でいただきます。
左は「焼餃子」、右は「蒸餃子」
「蒸餃子」(5個315円、10個613円)は「ホワイト餃子」を蒸したもので、厚い皮のモチモチ感がより際立っています。油を使っていないので、ヘルシーなのも嬉しいですね。すべての餃子にニンニクは使われていませんが、ニラも苦手という方にオススメなのはニラを使わずシンプルな味の「焼餃子」(5個315円、7個441円)。「ホワイト餃子」とは皮も違いますので、味や食感の違いも食べ比べしてみてくださいね。
餃子との相性もぴったり♪「自家製バンバンジーサラダ」
左は「自家製バンバンジーサラダ」(425円)、右は「漬物盛り合わせ」(692円)
餃子と一緒に試したいのが、丁寧に蒸した鶏肉、特製煮卵がのった「自家製バンバンジーサラダ」(425円)。ドレッシングも自家製で、餃子にあう、さっぱりとした味が特徴です。「漬物」(単品173円、盛り合わせ692円)も自家製で、大きな醤油樽で、開店以来注ぎたしているぬか床で毎日漬けられているんですよ。
餃子はすべて、店内で手作りされていて、その様子をガラスごしに見ることもできます。「㐧7ギョーザの店」を開店した半世紀前は、金沢ではまだ餃子自体が珍しかったそうですが、最近では、「ホワイト餃子」だけで1日に1万個、週末には2万個近く売れるそう。フル回転で作業しても間に合わず、現在は、宅配と通信販売は、止む無く休止しているほど。金沢にすっかり浸透した、個性的な餃子を、ぜひ味わってみてくださいね。
㐧7ギョーザの店
ダイナナギョーザノミセ
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吉田 紀子
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