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2017.04.30
日本三大あんころのひとつ。江戸時代から愛され続けている口の中でさらりととける口どけ「圓八」のあんころ
※こちらの記事は2017年4月30日に公開されたものです。 三重県伊勢市の「赤福」や岡山県倉敷市の「とら屋」と並び、日本三大あんころとも呼ばれる「圓八(えんぱち)」のあんころ。元文2(1737)年の創業以来280年にわたって石川県民にずっと愛され続けている和菓子です。あんころの賞味期限は当日なので、石川に旅行の際はぜひとも味わってほしい名物です。
石川県で知らない人がいない老舗和菓子店「圓八」
竹皮に包まれた懐かしいパッケージもうれしい
甘すぎず、さっぱりとした甘さが特徴で、お年寄りから子どもまで幅広い世代に親しまれています。一包に9個のあんころが入っていますが、女性や子どもでもぺろっと平らげてしまう人も多いほど、後を引くおいしさがあります。 明治から平成8年頃の松任駅のホームでは、電車の停車時間に販売員が「あんころ~あんころ~」と威勢のよい声で売り歩く姿が名物ともなりました。あんころのおいしさと売り子の熱意が話題となり、じわじわ北陸や全国にもファンができるようになったようです。
竹皮の香りに包まれる♪素朴だけどおいしいあんころ
秘伝のみつがあっさりした甘みの秘密
圓八の「あんころ」(370円)は、素材や製法にもとことんこだわっています。石川県産のもち米を使用したもちは、素材の風味と餡の調和を考慮して余計なものを一切加えていません。 餡の独特の味と風味を守り抜くため、日本で唯一の製法が創業以来受け継がれています。餡は一般的には煮て作りますが、圓八では、あくをしっかりと抜くために蒸して作ります。丹念に作られる餡は、雑味がなく、とてもなめらかな食感も魅力のひとつになっています。
最後に生餡に秘伝のみつを加えて完成です。じっくり3日間かけて作られるこだわりの餡は、ほかにはない「圓八」ならではの味わいです。 程よい甘さの餡が竹皮に包まれており、さわやかな竹の香りも合わせて後味さっぱり爽やかです。
本店限定の和菓子メニューも人気
本店ではあんころ3個付きの「お煎茶セット」(370円)を味わえる
松任駅から徒歩15分くらいのところにある圓八本店(白山市)には、あんころ以外にもおいしい和菓子が並んでいます。あんころの餡をつかった羊羹やジェラートなども全国にファンの多い逸品となっています。
人気ジェラート店とコラボした「あんころジェラート」
あんころの風味を見事に生かした「あんころジェラート」
県内で圧倒的な人気を誇るジェラート店「マルガージェラート」と一年半以上の試行錯誤の末に完成したのが「あんころジェラート」(290円)です。 ジェラートは餡とミルクのバランスが絶妙。なかにはやわらかいお餅が入っています。なめらかな餡と濃厚なミルクは相性が抜群で、ひと口で幸せな気分になります。
圓八本店以外でもマルガージェラート(能登本店、野々市店)や北陸自動車道・徳光SAでも販売しています
週末には売り切れることもあるという「圓八」のあんこスイーツ。石川県に来たらぜひ楽しんでくださいね。
圓八 本店
エンパチホンテン
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越田 淳也
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