一杯ずつていねいに淹れる香り高いコーヒー

鎌倉のメインストリートである若宮大路から長谷へと向かう由比ヶ浜大通りには、雑貨や洋服、アンティークショップ、ギャラリーなど、一軒一軒のぞいてみたくなるおしゃれなお店が点在しています。人通りが比較的少ないこの通りは、ウインドーショッピングをしながら歩くのにぴったりの場所です。 散策中にひと休みしたくなったら、若宮大路と長谷通りのちょうど中間あたりにある「MODERATO ROASTING COFFEE」がおすすめ。通りに面した大きな窓と、白木の内装がやさしい雰囲気のカフェです。 コーヒー好きが高じて自家焙煎のカフェをオープンさせたオーナーの庄司光宏さんは、「コーヒーは嗜好品ですから、ウンチクなどにとらわれず、お好きなように飲んでください」と、おだやかな笑顔で迎えてくれます。そんなオーナーの人柄が、居心地の良さに繋がっているのかもしれません。

自家焙煎の豆を挽き、ていねいに淹れたコーヒーは1杯400円〜

こちらのお店のコーヒーは、「MODERATO ROASTING」という店名の由来にもなった“程よく焙煎”した豆を、純度の高い水で淹れたやわらかい味わいが特徴です。オーナーいわく、豆本来の味を引き出す一番の焙煎方法が、極端な深煎りや浅煎りをしない適度な煎り方なのだそう。大きめのカップになみなみと注いでくれるのもコーヒー好きにはうれしいポイントです。お気に入りの一杯に出会ったら、焙煎豆のテイクアウトもできますよ。 また、暑い日にはキンと冷えたアイスコーヒーがおいしいですよね。こちらのお店のおすすめはブラジル・ベレーダ農園の豆で淹れたアイスコーヒー（470円）。甘みのあるブラジル豆を純水で淹れることで、飲んだあとのコクと香りが楽しめるそうです。

手作りのスイーツも召し上がれ

「フランスパンのフレンチトースト」はバゲットも自家製

「MODERATO ROASTING COFFEE」には、オーナー自らが作る絶品スイーツもあります。しっとり焼き上げられた「NYチーズケーキ」(450円)は、甘さとチーズ風味のバランスが良く大きさもちょうどいいサイズ。定番メニューの「フランスパンのフレンチトースト」（500円）は、トッピングのクリームとコーヒーの相性が抜群です。 アップルパイやレモンケーキ、黒蜜餡のロールケーキなど、「今日のケーキ」（値段は日によって異なる）をお目当てに足を運ぶリピーターも少なくありません。これからの季節は、アイスクリームやコーヒーゼリーなど、ひんやりデザートも登場する予定です。

ケーキのようなアイスクリーム「苺のセミフレッド」（450円）は春の人気メニュー

「MODERATO ROASTING COFFEE」でひと休みしたら、由比ヶ浜大通りの散策を再開しましょう。鎌倉観光の途中で気軽に立ち寄れるカフェとして、ぜひ覚えておきたいお店です。