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2015.09.02
真っ白な空間で季節の料理とワインをいただく、大人の隠れ家「エルシロ」
仙台市の中心部、本町の路地裏にある「ELCIRO… (エルシロ)」。インテリアが白で統一されたスタイリッシュな空間で、ひと手間かけた一品料理とワインを楽しむ、とっておきの時間を過ごしてみませんか?
ビルの3階にある真っ白なお店
地下鉄南北線の勾当台公園駅から徒歩1分。東二番丁通に面したビルの裏手に、「ELCIRO…」へと続く細い階段があります。目印も看板もありませんが、2015年3月のオープン以来、口コミや紹介で人気が広がっている話題のお店です。階段を3階へと上りながら、期待が高まります。
開放的なテラス席も準備中
扉を開け店内に入ると、そこは壁もテーブルも椅子も、すべて白で統一された空間。その理由は“余計なものが何もない空間で、目の前の食事や会話を楽しんでほしい”からだそう。コンクリート打ちっぱなしの床や、窓の外をうっすら隠す薄いカーテンが、モダンでカジュアルな雰囲気を演出しています。
行くたびに新しい味に出会えます
果物のおいしさがギュッと凝縮された「自家製サングリア」(600円)
「ELCIRO…」には決まったメニューがなく、料理はその日の仕入れや季節に合わせて日替わり。毎日手書きで用意されるメニューには、前菜からメイン、ご飯もの、デザートまで40種類ほどが並びます。「仙台茶豆のヴィシソワーズ」(350円)、「桃のマリネとカマンベールチーズ 白ワインジュレ」(550円)など、地元の新鮮な食材、季節のフルーツを使ったメニューもあり、日替わりだからこそ“その日に一番おいしい料理”をいただくことができます。 グラスワイン(600円~)は当日の食事メニューにあわせ、赤、白それぞれ5種類ほどを用意。好みの味や予算を伝えると、食事との相性も考えて、ぴったりのワインを選んでくれます。お酒好きの人のために、ボトルワイン(2700円~)も30~40種類ほどをそろえています。
丸いハンバーグが人気です
定番メニューのひとつ「大河原産 和豚もちぶたのCIRO...バーグ」(1個550円)をいただきました。ころんと丸いハンバーグは、女性なら2人でシェアするのにちょうどいいボリューム。ひと口ほおばると、脂にしつこさがなく甘みのある「和豚もちぶた」の旨みが、ジュワッと口の中に広がります。店名にちなんだ白いソースには、牛乳と生クリームをベースに、にんにくとゆず胡椒の風味をきかせています。ソースをハンバーグにからめるとお肉の旨みが際立ち、ワインとともにじっくりといただきたい味わいです。
鮮やかな印象を残すデザート
女性パティシエが腕をふるう旬の食材を使ったデザートは、カタラーナやタルトなど毎日3種類ほどがそろいます。夏のこの日にいただいたのは「マンゴーのカタラーナ」(500円)。「カタラーナ」とは、濃厚なプリンの表面をキャラメリゼしたフローズンデザートで、アイスケーキのようなとろける食感に、パリパリの表面が香ばしいアクセントになっています。熟れたマンゴーの甘さも、夏らしい贅沢な味わい。次の季節にはどんな味を楽しめるのか、ワクワクしますね。 真っ白な隠れ家でいただく食事とワインに魅了され、大切な人にこっそり教えたくなるお店「ELCIRO…」。路地裏の細い階段を探しあてて、足を運んでみませんか?
ELCIRO...
エルシロ
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福島綾香 写真:板元義和
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