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2017.10.07
レトロなヴォーリズ建築を探して、近江八幡の洋館街をふらりとお散歩
※こちらの記事は、2017年10月7日に公開されたものです。 滋賀県・近江八幡は、町家造りの商店が並ぶのどかな空気の中に、近江商人の心意気が息づき、レトロな散歩が楽しめる街です。 今回ご紹介するのは、もとは高校の英語教師として、またキリスト教の伝道師として来日したヴォーリズが建てた建築物「ヴォーリズ建築」。 そのレトロな建築は、今も多くの人々の心を魅了してやみません。 大切に使っていた人たちのストーリーを思いながら、建築めぐりをしてみませんか?
人の生活に寄り添うヴォーリズ建築
レトロな外観の旧八幡郵便局
ヴォーリズ建築の特徴は、そこに住む人や利用する人を思い、徹底的に追求された実用性。建物からの眺めや日の出、日の入りのタイミング、風の流れさえも、考慮されていたといいます。また、自然光を多く取り入れるため、窓の大きさや数も計算されていました。 使う人への愛が詰まったヴォーリズ精神を感じてみてください。
かつて使用されていた郵便局窓口のカウンター
1つ目に紹介するのは、1921(大正10)年改築のヴォーリズ建築である郵便局跡を、まちづくり団体「一粒の会」が再生・保存し、一部を一般に開放している「旧八幡郵便局」。 1階には骨董品店が入居しており、整備中の中庭をカフェなどに利用する予定もあるとか。秋には八幡堀まつりの会場としても使われています。
旧八幡郵便局
キュウハチマンユウビンキョク
古さを感じさせない洋館街に残る住宅
ウォーターハウス記念館の暖炉を囲んだ団らん用の部屋
ヴォーリズが立ち上げた会社の社宅で、彼とともに伝道活動に励んでいた、ウォーターハウス夫妻が入居していた住宅は「ウォーターハウス記念館」として今もなお残されています。 アメリカのコロニアル様式をベースに、自然光が入る窓の配置や、暖炉を囲んだ団らん用の部屋など、ヴォーリズ建築の特徴に注目です。
開放的な窓の2階の子ども部屋
住人が自然と集い、くつろげる空間づくりをしているヴォーリズ建築。開放的な2階の部屋は、子どもが外の景色を眺めやすいように窓を低めに設置しています。 こちらの「ウォーターハウス記念館」を見学できるのは、秋と春の特別公開時のみなので、訪れる際は情報のチェックを忘れずに。 【「ヴォーリズ建築特別公開2017秋」概要】 日程:10月28日(土)、29日(日)、11月3日(金・祝)〜5日(日)、11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)、23日(木・祝)〜26日(日) 電話番号:0748-32-7003 時間:10:00〜16:00 公開施設:アンドリュース記念館、ウォーターハウス記念館 料金:1館200円、2館300円 【ツアー概要】 開催日:【AM】 10月28日(土)、11月18日(土)、11月23日(木・祝)、11月26日(日)/【PM】 10月29日(日)、11月19日(日)、11月25日(土) 時間:9:30〜約3時間/12:30〜約3時間 料金:2000円(当日払い) 問い合わせ:0748-32-7003 (近江八幡観光物産協会)
ウォーターハウス記念館
ウォーターハウスキネンカン
帰国子女の店主のパワフルなナッツ店「Going Nuts!」
プルーンやデーツなどのドライフルーツも購入できる
カリフォルニア生まれの店主による、ナッツとドライフルーツの専門店「Going Nuts!」。 幼少期にウォーターハウスで暮らしていた経験から、ヴォーリズとの縁を感じ、ウォーターハウス記念館と同様に、登録文化財にも指定されている「アンドリュース記念館」の2階の一部を店舗にしています。 ヴォーリズが育ったアリゾナのナッツ農園を訪ねた店主が、自ら厳選した無添加のナッツは、食べ飽きることのない自然なおいしさ。 今後は、滋賀県産の有機野菜やフルーツを使ったコラボ商品などの販売も予定しているそう。
Going Nuts!
ゴーイングナッツ
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