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2015.09.07
1泊2日の水都ツアー♪ 水辺から大阪再発見! いつもと違う旅で得た、気づきと感動
大阪は水の都。いくつもの川が都心部を回廊のようにめぐる、世界的にも珍しい街づくりが行われています。 今回はそんな水都の魅力を発見する旅。川辺のおさんぽからクルージングまで、爽やかな初秋の大阪を感じます。
水辺の都市公園をおさんぽ

「中之島公園」は明治24年、大阪市で初めての都市公園として誕生しました。堂島川と土佐堀川の間に広がる、美しいロケーションのなかをまずは散策。バラの名所として有名な公園ですが、いつ訪れても潤沢な水と緑に覆われた豊かな景観が出迎えてくれます。

大阪では約5年前から「水都大阪」を掲げ、豊富な水資源を活かした街づくりを進めています。そのベースとなっているのは、この公園のように先人たちが残してくれた水辺の遺産。周囲の景色は変わっても、川に癒され、寄り添う生活は変わらない。水を間近に感じるこの公園で、明治時代の人たちも仕事の疲れを癒したり、デートしたりしていたのかなと思うと、なんだか不思議な気分です。
公園を散策していると、川沿いに素敵なカフェを見つけました。水辺に張り出したテラス席が気持ちよさそうです。
休憩は、水を間近に感じる「川床」で

土佐堀川のほとりに立つ「MOTO COFFEE」(モト コーヒー)。こちらの魅力はなんといっても、川沿いにしつらえられたひろ~いテラス席です。目の前を流れる大きな川と対岸に広がる公園の緑、その奥には高層ビル群が広がっていて、都市と自然が融合した、まさに水都を象徴するのようなロケーションです。頬をなでる風がまた心地よく、ここが大阪の中心部であることを忘れてしまいそうになります。

聞けばここ北浜エリアでは数年前から、各店舗が続々と川沿いのオープン席を設けているそうです。なんでも、京都の鴨川にならい「川床」を名物にしようという試みなんだとか。鴨川では夏だけですが、北浜にある約10軒の川床は年中フル稼働。涼しくなるこれからの季節は、さらに気持ちよさそうです。 この素晴らしい景色の遺産を活用しようと、市民の方々も知恵を絞る。街の文化や個性って、そんな一人ひとりの思いから生まれてくるものなんでしょうね。 そういえば、私が住んでいる場所にもきれいな川が流れています。遠く離れた土地で地元との共通点を見出し、その素晴らしさを再発見する。旅にはそんな側面もありそうです。
噺家のガイドで、水上から大阪を探検

川筋を船で進み、水上から大阪を眺めるクルージング。大阪市内にはいくつものツアーがありますが、なかでもユニークなのが「落語家と行く なにわ探検クルーズ」。その名の通り、落語家さんの案内のもと、水上から大阪の街を探検する船旅です。

約90分のツアーでは、いくつもの川を遊覧しながら大阪の街をめぐります。その間、息つく間もなくしゃべり続け、ガイドしてくれる噺家さん。耳に心地よい軽妙なリズムと語り口は、まさに名人芸。 街の歴史や特色について、落語の一説をところどころに織り込み、そして「笑い」も交えながらの解説にぐっと惹きこまれます。 思いっきり笑って癒される、大阪ならではのエンターテイメントに大満足です。
さて、水辺の風景を味わったあとは、空から水都を眺めてみたいと思います。 ということで、やってきたのは今夜の宿、梅田の中心部に位置する「ヒルトン大阪」です。
ヒルトン大阪、最上階のスカイラウンジへ

地上35階、大阪中心部のランドマークとして親しまれる「ヒルトン大阪」。高層階からは大阪の街を一望することができます。 チェックインを済ませたら、さっそく最上階のスカイラウンジ「ウインドーズ オン ザ ワールド」へ。窓際の特等席に案内されると、眼下には大阪の大展望が広がっていました。重なり合う高層ビル群を縫うように淀川が流れ、その支流が無数に市街を横断する、そんな大阪独特の地形が手に取るように分かります。 心が高鳴る夜景も見事ですが、夕暮れから夜へと移り変わる、どこか儚い美しさも魅力的。こんなところでプロポーズされたら最高だろうな…。思わず妄想が膨らみます。 ともあれ、まずはカクテルで乾杯です。

ウインドーズ オン ザ ワールドでは9月1日からの半年間、「大人の女性の一人呑み」をテーマにした6種のオリジナルカクテルが登場。ハーブを使った「香りに癒されるカクテル」を、イタリアンシェフが手がけるパスタやアンティパストとともに楽しめます。 見た目にもかわいいグラスを傾けると、個性的なハーブの香りが漂います。素敵な女性をイメージしたという創作カクテル、さらにはロマンチックなロケーションも手伝って、私自身も一気に大人の階段を上った気分に。 友人と静かに語り合うのもいいですが、こういう場所での一人呑みがサマになる女性にも憧れます。今の私にはまだ少しハードルが高いけれど、常日頃から美しい所作を磨く心がけを持つことで、ラグジュアリーな空間に自然と馴染む、洗練された空気をまとえるようになるのかもしれません。

さて、バーでのひとときを経て陽が完全に落ちたら、大阪の夜の街へ。水辺の旅のラストを飾るのは、道頓堀川でのナイトクルーズです。
熱気あふれる夜の大阪をクルーズ

大阪ミナミの中心部を流れる道頓堀川。約20分の「とんぼりリバークルーズ」は、道頓堀川から繁華街を見上げる大人気のミニクルーズです。 特に夜は、輝くネオンが街を彩り、昼間とはまるで違う姿を見せてくれます。おなじみのグリコや、かに道楽の看板、戎橋に集まる若者やカップルたち。街自体がひとつのテーマパークのような、楽しさと華やかさに包まれています。キラキラというより、ギラギラ。大阪のパワーを凝縮したような熱気を全身に浴びて、元気を分けてもらったような気がします。
多角的な視点をもつと、旅はもっと豊かになる
賑やかなイメージが強い大阪。でも、今回水辺から眺めてみたら、まったく異なる印象を受けました。それは、驚くほど静かで心安らぐ、街の新たな魅力。元気と癒しを同時に享受できる、大阪という街の懐の深さを感じます。 パブリックなイメージにとらわれず、色んな角度から物事を見る。そうすれば、新たな発見や気づきが得られるはず。まずは凝り固まった概念を捨てることが、旅を豊かにする秘訣なのではないでしょうか。
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