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2018.03.28
【長野】3/3-7/20|草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて
芸術家・草間彌生さんと言えば、何を想像しますか? 水玉模様やカボチャをモチーフにした芸術作品の数々は、世界の芸術家としての地位を掴み取り、世界各地で行われる展覧会は入場者数の記録を塗り替えています。 そんな草間彌生さん生誕の地・長野県松本市にある「松本市美術館」では「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」を開催中。これまで国内で公開されていない初出品作や最新の作品を含む約180点が展示されています。
美術館の入口から草間彌生ワールドは全開
《幻の華》《松本から未来へ》©YAYOI KUSAMA
会場となる長野県松本市は草間彌生さん生誕の地。これまでにも草間彌生さんの展覧会を何度も開催していますが、今回は松本市市制施行110周年・松本市美術館開館15周年の記念が重なり、特別な展覧会となっています。 展覧会のはじまりは、館の入口にある草間彌生の《幻の華》《松本から未来へ》。館内へ足を踏み入れる前から草間彌生の芸術世界が展開していきます。
非日常空間へ誘い込む圧倒的な世界観

《鏡の通路》1996年
第1会場では、近作のインスタレーション作品の数々が、観覧する人々を非日常の空間へと誘い込みます。 そこから一気に時代を遡り、1957年に渡米する前までの貴重な作品をはじめ、ニュー ヨークでブレイクのきっかけとなった無限の網シリーズやソフト・スカルプチャー、 帰国後の活動の幕開けとなるコラージュ、 網目や水玉の無限性、立体作品へと続きます。 《鏡の通路》は、通路になっていて通り抜けができるようになっている作品。左右ばかりではなく、天井にも目を向けると違った世界が見えてきますよ。
作品の中に入って、体感できるスペースも

《南瓜へのつきることのない愛のすべて》 2016年
第2会場に足を踏み入れると、徐々に暗闇の空間へ。光と鏡で無限性を表現した立体作品が並びます。暗闇を抜けた先には、約半数が日本初公開作品となる約70点の最新シリーズ「わが永遠の魂」が登場。中には世界初公開となる作品も多数含まれています。 実際に中に入って鑑賞できるミラールーム《南瓜へのつきることのない愛のすべて》は、日本初公開。無限に広がる南瓜の光景を体感してみてくださいね。
館内には思わず写真を撮りたくなるスポットがたくさん

《大いなる巨大な南瓜》2012年時の展示風景より ©YAYOI KUSAMA
有料の展示室だけでなく、美術館内は無料で楽しめるスポットもたくさんあります。 ロビーには巨大なバルーン作品《ヤヨイちゃん》と《とことん》があり、床には2人の足跡で順路を教えてくれるユニークなデコレーション。 その他にも美術館の建物に囲まれた中庭にある巨大な南瓜のオブジェや、自動販売機と飲料が水玉脅迫模様になっていたりと館内全体がクサマ・ワールドに包まれています。

松本市内にも広がる草間彌生ワールド

「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」開催記念メニュー第1弾のメニュー
美術館を出た後は、松本市内を散策しながら草間彌生さんが過ごした街の空気感を味わってみてはいかがでしょうか?市内を走るバスがデコレーションされていたり、ショッピングモールにオブジェを発見することができるはず。 また、3月3日から7月22日の期間限定で「5HORN 松本パルコ店」では同イベントの開催記念メニューとして、草間彌生にインスパイアされたスイーツが登場していますよ。
5HORNパルコ松本店
松本でしか体感できない世界的芸術家の現在

1930年代の子供の頃の作品から現代までの作品を展示し、草間彌生さんの半生をたどることができる本展覧会。約180点という作品数は、過去に松本で開催した草間彌生展のなかでも最大作品数です。 街の空気感、作品の歴史、まさに彼女の集大成ともいえる125日間。松本でしか体感できない草間彌生の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか? 写真提供:草間彌生展実行委員会
草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて
0263-39-7400
松本市美術館
https://kusama2018.com
観覧料 : 一般 1200円、大学・高校生 800 円
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ことりっぷ編集部
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