
「地域×デザイン」で日常を楽しむ商品を。“ゆるい”デザインが大人気「ヒッコリースリートラベラーズ」
2018.07.15

「日常を楽しもう」をコンセプトに様々な物やコトをクリエイトする「hickory03travelers」は、新潟県・上古町に拠点を構えるクリエイティブ集団です。
ほっこりする“ゆるい”デザインが描かれた商品の数々には、ただの雑貨やお菓子にとどまらない「ヒッコリースリートラベラーズ」が創り出す地域に根差したストーリーが隠れていました。
ほっこりする“ゆるい”デザインが描かれた商品の数々には、ただの雑貨やお菓子にとどまらない「ヒッコリースリートラベラーズ」が創り出す地域に根差したストーリーが隠れていました。
コンセプトは「日常を楽しもう」。ヒッコリースリートラベラーズとは

レトロな懐かしい雰囲気が漂う、新潟県上古町商店街に佇むセレクトショップ「ヒッコリースリートラベラーズ」。店内はほっこりかわいい雑貨や、お土産が並べられています。
彼らは店舗の運営だけでなく、自らがデザイン・制作・流通・情報の発信を手掛けるモノやコトをクリエイトする集団として、上古町商店街を中心に全国に渡って新潟県のいいモノを自分たちの方法で発信しています。
彼らは店舗の運営だけでなく、自らがデザイン・制作・流通・情報の発信を手掛けるモノやコトをクリエイトする集団として、上古町商店街を中心に全国に渡って新潟県のいいモノを自分たちの方法で発信しています。

今回は、ギフトにも嬉しいヒッコリースリートラベラーズの商品をピックアップしてご紹介します。「地域×デザイン」をモノにした、心温まる品々が揃っていますよ。
後継者がいなかった新潟県の伝統菓子に新たな光を

金平糖のようにみえるこちらのお菓子は、新潟県新潟市で明治33年に創業した「明治屋」が手がける伝統菓子です。本来は「ゆか里」という名を持ち、もち米に砂糖蜜をかけた伝統菓子で、昔はお湯に入れてほんのり甘みの付いたお湯を楽しむものだったそう。
ゆか里はぐるぐる回る大きな釜にあられを入れて、砂糖蜜をかけながら作ります。朝から晩までトータルで9時間にもおよぶ職人技が光る手仕事です。
しかし近年売り場が縮小したことで、同業の職人たちは年々減少し、ゆか里を作る職人は日本でただ一人になってしまいました。
しかし近年売り場が縮小したことで、同業の職人たちは年々減少し、ゆか里を作る職人は日本でただ一人になってしまいました。

そんな時に現れたヒッコリースリートラベラーズは、日本の伝統菓子を手軽なお土産や日常的なお菓子として親しんでもらえるよう、作り方はそのままに、新しいフレーバーの開発や、パッケージデザインの改良を行いました。ネーミングも星が浮く様子から「浮き星」と名付け、今では全国のセレクトショップで取り扱われるほどの人気商品に成長。
明治屋の経営も軌道にのり、後継者も雇えたことで日本の伝統を1つ守ることに繋がる結果となりました。
明治屋の経営も軌道にのり、後継者も雇えたことで日本の伝統を1つ守ることに繋がる結果となりました。
浮き星の美味しい楽しみ方

湯飲み茶碗に浮き星を入れてお湯を注ぐと、ふわふわ~と浮き上がってきます。ほんの甘い香りと、それぞれのフレーバーの味が絶妙にマッチ。しばらく経つと、中のあられがもちもち食感になり、何度も楽しめるお菓子です。
また、アイスやヨーグルトにトッピングしたり紅茶等のホットドリンクに入れて楽しむのもおすすめだそう。
また、アイスやヨーグルトにトッピングしたり紅茶等のホットドリンクに入れて楽しむのもおすすめだそう。
手仕事の工芸品を次世代に「直管潟砂時計03」
昭和30年~40年代にはガラス製品を作る工場が多く所在し、その技術を活かしたガラス製品のひとつとして砂時計は手作りで製作されていました。かつては、新潟県西区旧黒崎町の特産品として有名だった砂時計ですが、現在では国産砂時計を製造する工場は全国で3軒まで減少。その一つが新潟県南区にあります。

職人の手仕事により作られた、シンプルでスタイリッシュな砂時計に目を付けたヒッコリースリートラベラーズ。無駄のないシンプルな木台を付けてかっこよく生まれ変わった砂時計が「直管潟砂時計03」です。カラフルな色合いの砂時計は、インテリアとして生活に馴染む温かみを感じられます。
新たに誕生した「すなだときお」は、おじさんの顔を描いたキュートな砂時計。職人の手仕事に新たな命が吹き込まれたかわいらしいデザインです。
新たに誕生した「すなだときお」は、おじさんの顔を描いたキュートな砂時計。職人の手仕事に新たな命が吹き込まれたかわいらしいデザインです。
新潟県のいいモノが融合したお土産「260年のおむすび」

地元の名産品と伝統工芸品を組み合わせた「260年のおむすび」は、新潟県産のコシヒカリを新潟県阿賀野市の老舗染屋・藤岡染工場の「注ぎ染め」という技法で染められた手ぬぐいで包んだ商品です。注ぎ染めは260年前から変わらぬ技法で丁寧に染めあげられています。
新潟県のいいモノを新しい形で表現した「260年のおむすび」。かわいらしいおむすび型のお米は、お祝い等のギフトにもおすすめです。
新潟県のいいモノを新しい形で表現した「260年のおむすび」。かわいらしいおむすび型のお米は、お祝い等のギフトにもおすすめです。
パッケージも楽しむドリップコーヒー

新潟県の珈琲の銘店「鈴木珈琲」のドリップコーヒーを、ヒッコリースリートラベラーズデザインのパッケージで包んだオリジナル商品。「トキ」のイラストや、伝統民芸品「三角だるま」、名産品の「のどぐろ」など、新潟県のイメージした親しみのあるイラストが描かれています。
ちょっとしたプレゼントや、結婚式のプチギフトにも嬉しい一品です。
ちょっとしたプレゼントや、結婚式のプチギフトにも嬉しい一品です。
約300年前の技術を現代に。「亀とうさぎ」
その昔、信濃川と阿賀野川に囲まれた地域では、湖のような農地で作業をすることが多く、水や泥に強い丈夫な「亀田縞」重宝され、全国へまたたくまに広がっていきました。
かつては600以上の業者により生産されていましたが、戦争と共に次々と廃業し一度はその姿を消すことに。
時が経った2002年に、2軒の工場により亀田縞は復活。それぞれの縦織・横織が得意な技術を活かした商品が「亀とうさぎ」という名のもと誕生しました。
かつては600以上の業者により生産されていましたが、戦争と共に次々と廃業し一度はその姿を消すことに。
時が経った2002年に、2軒の工場により亀田縞は復活。それぞれの縦織・横織が得意な技術を活かした商品が「亀とうさぎ」という名のもと誕生しました。
履きやすさにこだわりつつも、現代の流行を取り入れたスタイリッシュなデザインは、普段使いにも最適。300年の時を経て生まれ変わった伝統工芸品には、手仕事による作り手の手間と思いがつまっています。

自分たちらしく楽しく伝える

地域の様々な問題に対して、自分たちらしい方法で解決し日々進化を遂げるヒッコリースリートラベラーズ。
新潟県の店舗のほか、オンラインショップでもグッズ購入が可能です。ぜひ、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。
新潟県の店舗のほか、オンラインショップでもグッズ購入が可能です。ぜひ、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。
ヒッコリースリートラベラーズ 本店
025-228-5739
11:00~18:00 (日曜日は11:00~17:00)
月曜日※祝日の場合は営業、翌日火曜日が店休日
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:小林 利穂