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2018.07.19
【全国】ゆるりとおさんぽを楽しみたい。情緒あふれる「小京都」9 選
千年の都・京都とゆかりのあるまち、“小京都”。全国のあちらこちらにあり、伝統的な建築が残る町並みや、歌に詠みたくなるような自然の風景を今に伝えています。 今回は、この夏に訪れたい、日本各地の小京都の小京都を9つセレクトしました。独特の情緒が漂う小京都をゆっくり散策してみませんか。
【秋田】角館

三方を緑濃い山々に囲まれる、仙北市の角館。かつては佐竹北家の城下町として栄え、文化財にも指定される広い敷地を持つ武家屋敷や商家が往時の姿をとどめています。 5月の初旬に桧木内川(ひのきないがわ)沿い約2kmにわたって咲く、ソメイヨシノの桜並木の美しさでも知られています。 角館は、山桜の樹皮を使った伝統工芸・樺細工も盛ん。木目が美しく使いやすい茶筒はおみやげにぴったりです。
角館
カクノダテ
【埼玉】嵐山

埼玉県のほぼ中央に位置し、都心より約1時間半の嵐山町(らんざんちょう)。地形の変化に富んだ武蔵嵐山渓谷の地質が、独特の風情を生み出しています。昭和初期にこの地を訪れた日本初の林学博士に“京都の嵐山に似ている”と称され、それがのちの町名にもなりました。 山々を借景に、槻川(つきかわ)に映る紅葉も美しい秋は特に人気の観光シーズン。春は山ツツジの鑑賞、夏は自然を楽しめるバーベキューなどのアウトドアが人気です。
嵐山
ランザン
【岐阜】郡上八幡

岐阜県のほぼ中央に位置し、長良川の上流に形成された八幡藩の城下町、郡上八幡。柳がゆれる、石畳の小道は和の風情たっぷり。小道の脇にある水路の用水には奥美濃の山々から流れ出た清流が流れ、今も住民に使われています。 7月半ばからはじまり、32夜にわたって開催される日本一長い盆踊り「郡上おどり」を開催することでも知られています。
郡上八幡
グジョウハチマン
【福井】小浜

古代から天皇家に食料を納める御食国(みけつくに)だった小浜(おばま)は、平安時代以降、海上交通の要地として栄えてきました。西組地区には、茶屋や土蔵、寺社などのほか、京都と同じくウナギの寝床のような町家建築も残っています。 若狭湾で獲れた魚介を京都まで運んだ「鯖街道」の起点でもあり、名物の鯖寿司は、塩でしめたものやこんがり焼いたものなど各店の味が楽しめます。パンに挟んだ「サバサンド」も注目グルメです。
小浜
オバマ
【兵庫】龍野

兵庫県の西南部にあり、揖保(いぼ)川を中心に広がるたつの市。そのほぼ中央に、武家屋敷や白壁の土蔵が残る龍野エリアがあります。揖保川の清流により、手延べ素麺の生産量は日本一で、ほか醤油の製造が盛ん。誰でも一度は耳にしたことがある全国的メーカーもが軒を連ねます。 また、「皮」から「革」へ加工する皮革の質の高さでも有名です。工房併設のファクトリーブランドもあるので、ぜひのぞいてみて。
【鳥取】倉吉

鳥取県のほぼ中心に位置し、古代には伯耆国(ほうきのくに)の中心として栄え、のちに城下町として発展した倉吉。玉川沿いに江戸、明治期に建てられた白壁土蔵群や商家の町並みなどを見ることができます。白壁土蔵の屋根には、山陰地方特有の赤い石州瓦が使われています。 ノスタルジックな外見はそのままに、カフェや雑貨店に改装したお店も多くあります。山陰地方の手工芸品を扱うショップでは、美しい民芸品に出会えますよ。
【山口】萩

山口県北部の萩市は、幕末に活躍した維新派の有名人物を世に送り出した明治維新胎動の地として有名。松下村塾や、城下町の一部は「明治日本の産業革命遺産」として、世界文化遺産登録もされています。 貫入が特長的な焼き物、萩焼の産地。茶人好みを表す「一楽、二萩、三唐津」という言葉どおり、使い育てる楽しみがある萩焼は、自分へのおみやげにぴったりです。
【佐賀】伊万里

絵付けが美しい伊万里焼を生産し、肥前磁器の積み出し港として繁栄した伊万里。 宮中や将軍家への献上品とされた藩の御用窯「鍋島焼」が置かれた大川内山には、伝統と技法を受け継いだ窯元が立ち並びます。 伊万里焼の重箱をうつわに使い、伊万里牛をなどをいただけるご当地グルメ「重箱御膳」をいただけば、ちょっと贅沢なランチタイムを過ごせます。
伊万里
イマリ
【宮崎】飫肥

青い海や、緑豊かな山あいなど、自然の生み出した美しい景色が豊かな日南市。 市のほぼ中央にある飫肥(おび)は、藤原氏の子孫である名家・伊東氏が14代にわたって治めていた城下町です。飫肥城の大手門は昭和53年に復元されたもの。旧本丸跡では、まっすぐ伸びた大きな杉木立が迎えてくれます。 古い生け垣や苔むした石垣が続く武家屋敷庭園も見どころのひとつです。
今回の小京都マップはこちら♪

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